逆行令嬢は何度でも繰り返す〜もう貴方との未来はいらない〜

みおな

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断罪のあと《ソル視点》

 ルーナの父親であるイザヴェリ公爵から、モーリス王国の国王陛下が王妃殿下と元側近によって、暗殺された旨の知らせが届いた。

 その理由も知らされ、僕は一国の国王にあるまじき愚行に、言葉もなかった。

 これから、モーリス王国王妃殿下や、その元側近の処罰、モーリス王国の行く末について、父上たちと話さなければならない。

「病死と公表することは容易いが、そうすればフィリップ王子を次期国王としないわけにはいかなくなる。それはできん。遠縁にでも国王になれる者はおらんのか?」

「現王妃殿下が、自分たちの血の繋がりのある者が国王になることを良しとしないとおっしゃられたそうです」

 宰相の言葉に、父上は大きなため息を吐かれる。

「立派な覚悟だが、それでは国が滅びる。国民には罪はないのだ。ソル。何か案はないか?」

「いっそ、イザヴェリ公爵に国王になっていただいたらいかがですか?」

 一公爵が王族になることは、大きな波乱を招くかもしれないが、王妃殿下自らがそれを告げれば、どうにかなるのではないだろうか。

「それは私も思ったのだがな、本人が嫌だと」

「公爵が?」

「国王になどなったら、ガラティア王国にいるルーナ嬢に会う回数が減ると言ってな」

 確かに国王となれば、簡単には他国には赴けない。
 ルーナはいずれ、ガラティア王国の王太子妃、王妃となる存在だ。
 気持ちはわかるが、しかしそうなると、やはり誰か血縁者に継がせるしかなくなる。

「やはり、血縁者を探すしかないのでは?」

「王妃殿下の弟君に子息が2人いらっしゃいます。すぐに即位は無理でしょうが、どちらかをイザヴェリ公爵家に養子として迎え、即位させては?」

「そうだな。その線で進めよう。イザヴェリ公爵にその旨を伝えてくれ。その子息が即位出来るまでは、イザヴェリ公爵が後ろ楯となるように。それから、彼らの処罰だが、王妃殿下は離宮に引きこもっていただこう。元側近の方は、確か領地に引きあげていたな?では、それの継続を」

「では、国王は病死と公表されるのですね?フィリップ王子はどうされます?」

 彼らの復讐は、決して許されることではない。
 だが、彼らの罪を問うことを父上は良しとしないようだ。

 ルーナをそんな目にあわされたなら、僕だって相手を手にかけるだろう。

「彼は行方不明だ。どうせ、即位出来る様になるまで数年はかかる。いずれ時期を見て事故死と公表しよう」

 行方不明か。
いつまでも、精霊たちの手を煩わせているわけにもいかない。










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