86 / 130
あなたの隣で強くなる②
シリルには一切発言させずに、ミリー様への対応は全て私が行う。
私はこの学園では、ルーベンス伯爵と名乗っているけど、大半の人は伯爵令嬢だと思っている。
まぁ、普通に十六歳の小娘が爵位を継いでるとは思わないわよね。
ルーベンス自体は元々なかった貴族家だから、継ぐもなにもないのだけど。
元婚約者の反応を見るためだけに、伯母様にお願いして与えてもらった爵位だし。
でも当然のことながら、王族や高位貴族の当主、学園の理事長先生などは私がメルキオール帝国の皇女だと知っている。
聡いご令嬢なら、私の容姿で気づいている方もいるかもしれないわ。
キャリーヌ様も、自己紹介する前にご存知だったし。
最近のマリエッタ・リグレスト様を見ていると、ご両親から私の身分を聞かれたのでは?という気がしている。
キャリーヌ様とシリルが思い合っているなら、身分的にも私でなくても良いけど、そうでないのだから、私よりキャリーヌ様が相応しいとは言えないわよね。
私は別に、リグレスト様のことを嫌いではない。
本当にキャリーヌ様が相応しいと思っていたのなら、だけど。
自分がシリルの婚約者になろうとしての発言だったのなら、それはちょっと軽蔑するけど。
あと、ミリー様とのことは・・・
私も彼女の異常さを理解したから、イジメは良くないけど、ミリー様にも悪いところがあったと思うわ。
「アーゼル様。私の婚約者を名前で呼ぶのはやめていただけるかしら?殿下がお許しになられていないのに、不敬でしてよ?」
「どうしてそんな酷いことを言うんですか?だって、クロエ様だってお名前で呼んでるじゃないですか!」
「私は婚約者でしてよ?それと私は、アーゼル様に名前で呼ぶことを許してはいません。私のことはルーベンスと家名でお呼びください。これ以上問題を起こすようなら、アーゼル男爵家へ抗議いたしますわ」
「酷いっ!お父様とお母様は関係ないのにっ!そうやって、権力で押さえつけるなんて!」
酷いのは貴女の頭よ。
思わずそう言いそうになったわ。さすがにそれを言ったら、イジメだと言われそう。
「いい加減にしなさい!これ以上、クロエ様に無礼を働くなら、フェルゲン公爵家からもアーゼル男爵家に抗議するわ!筆頭公爵家と王家から抗議されれば、アーゼル男爵家は取り潰しになるかもしれなくてよ」
とうとうキャリーヌ様が、声を荒げてしまった。
ミリー様は普通じゃないから、キャリーヌ様が嫌な思いをしないようにかかわらないでとお願いしてあったのに。
私はこの学園では、ルーベンス伯爵と名乗っているけど、大半の人は伯爵令嬢だと思っている。
まぁ、普通に十六歳の小娘が爵位を継いでるとは思わないわよね。
ルーベンス自体は元々なかった貴族家だから、継ぐもなにもないのだけど。
元婚約者の反応を見るためだけに、伯母様にお願いして与えてもらった爵位だし。
でも当然のことながら、王族や高位貴族の当主、学園の理事長先生などは私がメルキオール帝国の皇女だと知っている。
聡いご令嬢なら、私の容姿で気づいている方もいるかもしれないわ。
キャリーヌ様も、自己紹介する前にご存知だったし。
最近のマリエッタ・リグレスト様を見ていると、ご両親から私の身分を聞かれたのでは?という気がしている。
キャリーヌ様とシリルが思い合っているなら、身分的にも私でなくても良いけど、そうでないのだから、私よりキャリーヌ様が相応しいとは言えないわよね。
私は別に、リグレスト様のことを嫌いではない。
本当にキャリーヌ様が相応しいと思っていたのなら、だけど。
自分がシリルの婚約者になろうとしての発言だったのなら、それはちょっと軽蔑するけど。
あと、ミリー様とのことは・・・
私も彼女の異常さを理解したから、イジメは良くないけど、ミリー様にも悪いところがあったと思うわ。
「アーゼル様。私の婚約者を名前で呼ぶのはやめていただけるかしら?殿下がお許しになられていないのに、不敬でしてよ?」
「どうしてそんな酷いことを言うんですか?だって、クロエ様だってお名前で呼んでるじゃないですか!」
「私は婚約者でしてよ?それと私は、アーゼル様に名前で呼ぶことを許してはいません。私のことはルーベンスと家名でお呼びください。これ以上問題を起こすようなら、アーゼル男爵家へ抗議いたしますわ」
「酷いっ!お父様とお母様は関係ないのにっ!そうやって、権力で押さえつけるなんて!」
酷いのは貴女の頭よ。
思わずそう言いそうになったわ。さすがにそれを言ったら、イジメだと言われそう。
「いい加減にしなさい!これ以上、クロエ様に無礼を働くなら、フェルゲン公爵家からもアーゼル男爵家に抗議するわ!筆頭公爵家と王家から抗議されれば、アーゼル男爵家は取り潰しになるかもしれなくてよ」
とうとうキャリーヌ様が、声を荒げてしまった。
ミリー様は普通じゃないから、キャリーヌ様が嫌な思いをしないようにかかわらないでとお願いしてあったのに。
あなたにおすすめの小説
文句を言わない婚約者は、俺の愛する幼馴染みを許していなかった【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
幼馴染を優先しても、婚約者アウローラは何も言わない。だから、これからも幼馴染みとイチャイチャできる──
侯爵令息トリスタンは、そんな甘い幻想を信じていた。
だが婿入りした瞬間、彼の“軽んじた態度”はすべて清算される。
アウローラは冷徹に、トリスタンの傲慢と欲望を1つずつ暴き、労働と屈辱を与える。
そして最後に残ったのは、誰にも必要とされない現実だけ。
「どうして……俺は、こんなにも愚かだったんだ」
これは愛を勘違いし、身分を過信し、自分の価値を見誤った男の終焉を描くダークドラマ。
⚠️ 本作は AI の生成した文章を一部に使っています。過激ざまぁタグあります。
4/1「エステルに対する殺意」の内容を一部変更しました。
幼馴染が最優先な婚約者など、私の人生には不要です。
たると
恋愛
シュタイン伯爵家の長女エルゼは、公爵子息フィリップに恋をしていた。
彼の婚約者として選ばれた時は涙を流して喜んだが、その喜びもいまは遠い。
『君は一人でも大丈夫だろう。この埋め合わせは必ずする。愛している』
「……『愛している』、ですか」
いつも幼馴染を優先するアルベルトに、恋心はすっかり冷めてしまった。
(完)貴女は私の全てを奪う妹のふりをする他人ですよね?
青空一夏
恋愛
公爵令嬢の私は婚約者の王太子殿下と優しい家族に、気の合う親友に囲まれ充実した生活を送っていた。それは完璧なバランスがとれた幸せな世界。
けれど、それは一人の女のせいで歪んだ世界になっていくのだった。なぜ私がこんな思いをしなければならないの?
中世ヨーロッパ風異世界。魔道具使用により現代文明のような便利さが普通仕様になっている異世界です。
「10歳の頃の想いなど熱病と同じ」と婚約者は言いました──さようなら【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王太子フリードリヒの婚約者として、幼い頃から王妃教育を受けてきたアメリア・エレファウント公爵令嬢。
誰もが羨む未来を約束された彼女の世界は、ある日突然1人の少女の登場によって揺らぎ始める。
無邪気な笑顔で距離を(意図的に)間違える編入生ベルティーユは、男爵の庶子で平民出身。
ベルティーユに出会ってから、悪い方へ変わっていくフリードリヒ。
「ベルが可哀想だろ」「たかがダンスくらい」と話が通じない。
アメリアの積み上げてきた7年の努力と誇りが崩れていく。
そしてフリードリヒを見限り、婚約解消を口にするが話は進まず、学園の卒業パーティーで断罪されてしまう……?!
⚠️ 本作は AI の生成した文章を一部に使っています
見捨てられたのは私
梅雨の人
恋愛
急に振り出した雨の中、目の前のお二人は急ぎ足でこちらを振り返ることもなくどんどん私から離れていきます。
ただ三人で、いいえ、二人と一人で歩いていただけでございました。
ぽつぽつと振り出した雨は勢いを増してきましたのに、あなたの妻である私は一人取り残されてもそこからしばらく動くことができないのはどうしてなのでしょうか。いつものこと、いつものことなのに、いつまでたっても惨めで悲しくなるのです。
何度悲しい思いをしても、それでもあなたをお慕いしてまいりましたが、さすがにもうあきらめようかと思っております。
初恋の兄嫁を優先する私の旦那様へ。惨めな思いをあとどのくらい我慢したらいいですか。
梅雨の人
恋愛
ハーゲンシュタイン公爵の娘ローズは王命で第二王子サミュエルの婚約者となった。
王命でなければ誰もサミュエルの婚約者になろうとする高位貴族の令嬢が現れなかったからだ。
第一王子ウィリアムの婚約者となったブリアナに一目ぼれしてしまったサミュエルは、駄目だと分かっていても次第に互いの距離を近くしていったためだった。
常識のある周囲の冷ややかな視線にも気が付かない愚鈍なサミュエルと義姉ブリアナ。
ローズへの必要最低限の役目はかろうじて行っていたサミュエルだったが、常にその視線の先にはブリアナがいた。
みじめな婚約者時代を経てサミュエルと結婚し、さらに思いがけず王妃になってしまったローズはただひたすらその不遇の境遇を耐えた。
そんな中でもサミュエルが時折見せる優しさに、ローズは胸を高鳴らせてしまうのだった。
しかし、サミュエルとブリアナの愚かな言動がローズを深く傷つけ続け、遂にサミュエルは己の行動を深く後悔することになる―――。
愛しの婚約者は王女様に付きっきりですので、私は私で好きにさせてもらいます。
梅雨の人
恋愛
私にはイザックという愛しの婚約者様がいる。
ある日イザックは、隣国の王女が私たちの学園へ通う間のお世話係を任されることになった。
え?イザックの婚約者って私でした。よね…?
二人の仲睦まじい様子を見聞きするたびに、私の心は折れてしまいました。
ええ、バッキバキに。
もういいですよね。あとは好きにさせていただきます。