拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら

みおな

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見極めてきます②

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 アルトナー王国にやって来た。

 スカッシュ様は、婚約の打診の撤回を申し込まれた。

 ふふっ。きっとサンリツ様にお話されるのね。

 後継のことだけが問題なら、両家の家族で話し合えば解決案は出ると思うわ。

 それに、私もスカッシュ様のことは婚約者というよりも弟にみたいに思えるもの。

「クロエ、マキシミリオンの小倅との婚約を解消したと聞いたが、まことか?」

「ええ、伯母様。シリル殿下のことは好意を持っていましたが、マキシミリオン王国の国王陛下と王太子殿下には嫌悪感を抱いてしまって。彼らのしたことは、メルキオール帝国の皇女を貶めるものだったのです」

「そうか・・・良い小倅だと思っていたが、あの小倅にはクロエは手に負えなかったか」

 伯母様は、シリルのことを評価していたのね。

 シリルは、私相手だと気負いすぎて失敗してしまうのかも。

 案外、レピシエンスの王女殿下となら年が離れているから、頼られて伸びるかもしれない。

「それで、クロエの婚約者候補だが、シャンティの嫡男が立候補して来た」

「シャンティ伯爵家ですか。確か二歳年上ですよね。婚約者の方は?」

「シャンティ伯爵夫人と合わなくて、二ヶ月前に解消している」

「お母様、駄目よ!シャンティのご子息はマザコンよっ!」

 あら?ビアンカ王太女殿下。
お久しぶりですわ。

「多少は母親に甘いらしいが、そこまで問題視するほどか?」

「アドルファス情報だから、間違いないわ。クロエ様にこれ以上、アルトナーうちの妙なのを婚約者に推さないでくださいませ。会いに来てくれなくなりますわよ。叔母様もお怒りになりましてよ」

「ッ!それはいかん。すまない、クロエ。シャンティの件はなかったことにしてくれ」

「というか、クロエ様はマキシミリオン王国の第三王子のことは、もうよろしいの?やり直せるのなら、やり直されたらよろしいのに」

 ビアンカ様の言葉に、私は曖昧に微笑んだ。

 確かにこのままレピシエンス王国の王女殿下との婚約が成れば、結局あの国王陛下や王太子殿下の思う壺だとは思うのだけど。

 まぁ、別段思う壺だろうとなんだろうとあのお二方は表舞台から消えるのだから、どうでもいいといえばどうでもいいし。

 結局は、私シリルを許せるかどうか、なのよね。

 でも婚約者候補の方の件は、お母様に言われたことだし、最後の一人ともお会いしてからだわ。

 それでどうしても決まらなかったら、シリルとのことも考えてみましょう。

 二年は正式な婚約者は決めないと約束したのだし、その時までに気持ちも変わるかもしれないわ。
 
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