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課題。
私とシリルは、二年前に大きな間違いを犯した。
シリルは、父親である国王陛下と兄である王太子殿下の命とはいえ、いち男爵令嬢をそばに置き、夜会でのエスコートも行うと婚約者である私に言った。
それは、魅了魔法を使う男爵令嬢を罠にかけ、断罪するためのものだったけれど、国王陛下と王太子殿下には別の思惑もあった。
シリルの兄であるルーファスお義兄様が、メルキオール帝国の皇配になっているため、新たな国レシピエンス王国の王女とシリルの縁談を結ぶことである。
そのために、私から婚約解消を求めさせようとしていた。
私は、そのことを見抜く事ができず、シリルとの婚約を解消した。
解消前に、シリルやお母様、ルーファスお義兄様に話をするべきだったのに、感情の赴くままに解消し、私は二度も婚約解消をした傷物皇女となった。
お互い好きな気持ちを確認し、もう一度婚約したいところだけど、平民ならともかく貴族・・・ましてや王族がそんな簡単に婚約を結んだり解消したりできるわけがない。
政略結婚が当たり前の世界では、婚約は家と家の契約。
つまりは信用問題なのだ。
私とシリルは、その信用を失っている状態。
お母様からの課題は、両国マキシミリオン王国とメルキオール帝国の貴族の過半数の信用を得て、それぞれがそれぞれの伴侶に相応しいと思わせる功績を残すこと。
シリルは、二年前の件で王太子に立太子した。
レシピエンス王国の王女殿下の件は、王女殿下を想われていた臣下の方がお迎えに来られ、王女殿下もそのお気持ちを受け入れたことで、レシピエンス王国とはいい関係を築けているらしいけど、国家間の問題になってもおかしくなかった。
私とシリルは、多くのことを間違えた。
私たちはお互いがお互いの国に価値があると、周囲に示さなければならない。
「シリル、頑張ろう?会えないけど、三年って長いかもしれないけど、でも短いと思うの。だってその三年で、私たちは周囲に認められなければならない。その価値を示さなければならない。必死で毎日を過ごさなければならない。この三年を超えることができなければ、きっと私たちはまた駄目になる。そしてもう次はない」
「・・・価値を示さなければ、僕は王太子の座から引き摺り下ろされるだろう。そしてクロエが価値を示さなければ、王太子妃として認めてもらえない。クロエ、お互いに頑張ろう。クロエの言う通り、三年があっという間と感じるほどに、必死で頑張るよ」
そう言うと、シリルは隣に座る私を抱き寄せた。
お互いの背に手を回し、ギュッと抱きしめ合う。
次に会えるのは、三年後。
自分の気持ちが本気なのを示すために、これから私たちは足掻き続けなければならない。
シリルは、父親である国王陛下と兄である王太子殿下の命とはいえ、いち男爵令嬢をそばに置き、夜会でのエスコートも行うと婚約者である私に言った。
それは、魅了魔法を使う男爵令嬢を罠にかけ、断罪するためのものだったけれど、国王陛下と王太子殿下には別の思惑もあった。
シリルの兄であるルーファスお義兄様が、メルキオール帝国の皇配になっているため、新たな国レシピエンス王国の王女とシリルの縁談を結ぶことである。
そのために、私から婚約解消を求めさせようとしていた。
私は、そのことを見抜く事ができず、シリルとの婚約を解消した。
解消前に、シリルやお母様、ルーファスお義兄様に話をするべきだったのに、感情の赴くままに解消し、私は二度も婚約解消をした傷物皇女となった。
お互い好きな気持ちを確認し、もう一度婚約したいところだけど、平民ならともかく貴族・・・ましてや王族がそんな簡単に婚約を結んだり解消したりできるわけがない。
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つまりは信用問題なのだ。
私とシリルは、その信用を失っている状態。
お母様からの課題は、両国マキシミリオン王国とメルキオール帝国の貴族の過半数の信用を得て、それぞれがそれぞれの伴侶に相応しいと思わせる功績を残すこと。
シリルは、二年前の件で王太子に立太子した。
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私とシリルは、多くのことを間違えた。
私たちはお互いがお互いの国に価値があると、周囲に示さなければならない。
「シリル、頑張ろう?会えないけど、三年って長いかもしれないけど、でも短いと思うの。だってその三年で、私たちは周囲に認められなければならない。その価値を示さなければならない。必死で毎日を過ごさなければならない。この三年を超えることができなければ、きっと私たちはまた駄目になる。そしてもう次はない」
「・・・価値を示さなければ、僕は王太子の座から引き摺り下ろされるだろう。そしてクロエが価値を示さなければ、王太子妃として認めてもらえない。クロエ、お互いに頑張ろう。クロエの言う通り、三年があっという間と感じるほどに、必死で頑張るよ」
そう言うと、シリルは隣に座る私を抱き寄せた。
お互いの背に手を回し、ギュッと抱きしめ合う。
次に会えるのは、三年後。
自分の気持ちが本気なのを示すために、これから私たちは足掻き続けなければならない。
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