悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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二人の婚約者発歓喜行き

「きゃあああああああ!かわっいい!」

「こんな可愛くて幼いのに、黒と深紅のドレスをこうも気品ありに着こなせるなんて!」

 応接室に歓喜の声が響き渡っています。

 ユスタフ様とアグニス様の婚約者様方に交互に抱き上げられた私は、なんというか・・・戸惑っております。

 私自身、ローズは本当に可愛いと思います。

 超絶美形のジルベールお兄様に顔立ちはよく似ていて、きっと大人になったら傾国の美女になるのでは?と思うくらい整った容姿をしています。

 まだ六歳ですから、さすがにお人形のようだな、程度だと思うのですが・・・

 まさかそこまで歓喜されるほどとは。

「ミリエッタ。ローズ嬢が驚いています。少し落ち着いて」

「アリッサもだぞ。確かにそのドレスは似合っていると俺も思うけどな」

 ユスタフ様とアグニス様が、婚約者様を宥めていらっしゃいます。

 その隙に、お兄様がお二人から私を奪還いたしました。

「ローズ、大丈夫か?」

「大丈夫です、お兄様。素敵なお姉様方に可愛いって言ってもらえて嬉しいです」

「「きゃあああ!天使っ!天使がいるわっ!天使がジルベール様の妹だなんてっ!同じ遺伝子だなんて信じられないわっ」」

「どういう意味だ」

 ふふっ。
ジルベールお兄様は、冷酷魔王とか言われてるらしいのです。

 でも、私にはものすごく優しいお兄様ですわ。

 ちなみにアグニス様は爆炎の魔王で、ユスタフ様は氷冷の魔王という二つ名があるそうですわ。

「こ、と、ば、通りですわ。あれだけ会いたいとお伝えしていましたのに、ずーーーっと無視してらしたでしょう」

 ミリエッタ様の言葉に、お兄様はフン!と横を向かれます。

「まだ幼いローズを、他国へ連れてなど行けるか」

セフィロス自国でも危険はあったのでしょう?案外、他国の方が安全対策は徹底しているかもよ?」

「居住区は安全だ。今は、信用できる者以外近付けていないからな」

「でも、いつまでもそう出来ないでしょ?これからどうするの?」

 確かにいつまでも、居住区の中だけで過ごすわけにはいきません。

 でも、これからのためにカリン様から色々と学び、魔法に関してもこれから学ぶ予定なのです。

 自分の身を守れるようになれば、居住区から出ても大丈夫ではないでしょうか。

「それまでは僕が守る」

「ハァ。良かったですわ、ユスタフ様に。防御の魔道具ですわ」

 そう言って差し出されてのは、小さなペンダント。

 ユスタフ様は魔道具作成の才のある方だと、エセルが言っていました。

 もしかして、私用に?
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