悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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交流会へ発到着行き

 モンクスフード王国。

 この国に、再び足を踏み入れる日が来るとは思いませんでした。

 いえ正確に言うならば、あの日私は死んだと思ったので、生きてこの世界を見るとは思わなかった、でしょうか。

 この世界で、ヴァイオレットは間違いなく死んだのでしょう。

 私の死を、ウッド様たちがどう処理したのかは知りません。

 それに、ヴァイオレットがローズとして生まれ変わったのか、それともローズの体に憑依しているだけなのか、も。

 もし単なる憑依ならば、ローズの魂がどうなったのか、魂が目覚めたなら、ヴァイオレットは今度こそ死んでしまうのか、も。

 でも何にしろ、今回の訪問はヴァイオレットのことを知るいい機会な気がします。

「どうした?ローズ。疲れたか?」

「いえ大丈夫です、お兄様。少し緊張しているだけです」

「そうか。何かあればすぐに言うように」

「はい」

 私をとても大切にしてくれているジルベールお兄様。

 もし、私が本当のローズでないと知ったなら・・・

 エセルもカレン様も、ロインやリカルドとエラルドも、私のことを嫌いになるでしょうか。

 それは・・・
ちょっと堪えますね。

 私はみんなが、本当に心からローズを大切に思ってくれていると感じているので、その彼らに嫌われてしまうのは、それこそ死ぬほど辛いです。

 でも、この体はヴァイオレットのものではなくローズのものなので、本当のローズに返すべきだとは思います。

 みんなと、離れたくはないですけど。

 叶うことなら、ローズの心の片隅にでも間借りさせていただきたいくらいですけど。

 みんなと話せなくても、みんなが私を認識できなくても。

 みんなの姿を、みんなが幸せに暮らせているのを、陰から見れるだけでもかまわないと思うくらいには、私はみんなが好きなのです。

「この後、昼食時に交流会が行われる。アグニスたちに贈るプレゼントを探したいと聞いたから少し早めに来たが、街に行けそうか?」

「はい!行きたいです!」

「なら、行くか。ロインとリカルドたち、エレンは先に宿に入っていろ」

「「は」」

 お兄様は桁違いなのでアレですけど、ロインやリカルドたちも美形です。

 ローズも超絶美少女なので、私たち六人が一緒に歩いていると、とにかく注目を集めます。

 お兄様と私が一緒なら、たとえ絡まれても転移で逃げることも可能ですし、騒動になってもいい覚悟なら叩き伏せることも可能なので、護衛の必要性はありません。

 そもそも、人間では魔王のお兄様には敵わないですしね。
感想 9

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