悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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国交断絶?発後悔行き

 フローラの発言で、魔国の魔王三人が交流会を放棄した。

 ふざけてるだろ!
確かに魔族は魔力が多いかもしれないけど、国と国に差はないだろう!

 フローラはあれからずっと、メソメソと泣いていて、フローラが聖女としての務めも全くせずにいるとウッドに神官たちから苦情が上がっていた。

 しかも、両親である国王陛下と王妃殿下からも「婚約者の手綱くらいしっかりと握れ。今度問題を起こしたら、廃籍する!」とまで言われウッドのイライラ指数は爆上がりしていた。

「フローラを呼んでこい!書類作業がずっと止まってるんだぞ!婚約者としての務めを果たせと言え!」

「・・・そ、それが聖女様は体調が優れないとおっしゃり、お部屋にこもって出てこられません」

「食事は取っているし、風呂にも入っているんだろう!」

「それは・・・ですが、我々では聖女様のお部屋に押し入ることは出来ません」

 侍女や侍従の言うことはもっともなのだが、周囲に責め立てられているウッドとしては、なら仕方ないというわけにもいかない。

「とにかく、連れて来い!婚約を取り消されたくなければと言えば出てくるだろう!」

「わ、分かりました」

 慌てた様子で侍従たちが走り去って行くのを、ウッドはため息混じりに見送った。

 ヴァイオレットに婚約破棄を告げ、牢に入れてから・・・

 何もかもが上手くいかない。

 フローラを可愛いと思ったのは事実で、可愛げのないヴァイオレットよりも聖女であるフローラの方が王太子妃に相応しいと思った。

 ヴァイオレットの心が折れたところで、公務だけをやらせようと思っていたのに、死んでしまうとは思わなかった。

 どうにか死を行方不明と偽装でき、あとはフローラが王太子妃としてヴァイオレット以上の成果を見せてくれれば問題なかったのに。

 だが蓋を開けてみれば、フローラは全く書類作業ひとつ出来ず、他の男に媚を売る始末。

 しかも売った相手が悪かった。

 国王と王妃である両親から、フローラに王太子妃としての公務をしっかりやらせ、しかもウッド自らが魔国の魔王三人に謝罪して許しを得なければ廃籍するとまで言われたのだ。

 納得はいかない。

 いかないが、それを言っているのが両親だけでなく、ほとんどの貴族家当主たちも同意見だというのだから、従うしかない。

 フローラが全く役に立たないせいで、ウッドのところに届く書類は、睡眠時間を削らなければならないほどになっている。

「こんなことになるなら、フローラは愛人にしておけば良かった」

 だが、もう後戻りはできない。
ヴァイオレットはいないのだから。
 
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