転生先は魔王の妹?〜蕩けるほど愛される〜

みおな

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公爵家への断罪2

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 ジルベルト魔王陛下ー
お兄様から、オベウス王国シャロン公爵家への断罪の顛末をお聞きしました。

 お兄様は、私が傷つくのではないか、後悔するのではないか、と気にされていたようで・・・

 ふふっ。不思議ですね。
私の心はとても穏やかだったのです。

 まるで見知らぬ人の不幸を聞いたような、物語の中のお話を聞いたような、そんな気持ちなのです。

 悲しさすら感じないのです。
皆様だって、物語や劇の中の登場人物が不幸なことになっても、感情移入していなければ何とも思いませんわよね?

 だってそれは、自分と何の関わりもない、物語や劇の中の一幕でしかないのですもの。

 私にとって、シャロン公爵家の人間は、そういう存在なのです。

 それでも、5歳までは・・・
少しは愛されていたと思うのです。

 妹だって私のことを「おねーちゃま」と言って、いつも後ろを付いてきていて・・・

 それなのに、王太子殿下の婚約者となり、淑女教育が始まり、王太子妃教育になった頃には、誰も私の名前すら呼んでくれなくなったのです。

 まるで、私など最初からいなかったように、両親も妹も、そしてほとんどの使用人も、私を空気のように扱いました。

 朝夕の身支度や湯浴みなどは、使用人の手を借りていましたが、それも「客人」に対する接待のようで、私はドレスの希望を使用人に伝えることも、ましてや雑談をすることもありませんでした。

 それでも、最初の頃は王宮から戻った後に、両親や妹に話しかけたりしていたのですよ?

 だけど、段々何を言ってもまるで聞いていないかのように、妹とだけ話し出す両親に、私の心は棘だらけになっていったのです。

 私には両親も妹もいない。
この家は、見知らぬ宿で、ただ眠るためだけの場所。

 大丈夫。私にはルドルフ様がいて下さる。
 将来、私の隣に立ち、私に家族を与えて下さる。

 それだけが私の心の拠り所でした。
まぁそれも、学園に入学すれば、砕かれてしまうのですが。

 ですから、公爵家の人間がどうなろうと、もう私の心が揺れることなどないのです。

 ふふっ。お兄様もシャーリーも、レイ様も・・・魔族の皆様の方がどれだけ私のことを大切に思ってくださっているか。
あの方たちに伝えたかったですわ。

 そして、どう思っているのか問い詰めて見たかったです。
 もちろん、謝罪などされましても、何とも思いませんけど。

 私が、行方不明になったという、ルドルフ様からの嘘の言葉を信用し、おざなりの探索しかされていないと聞いた時、私の中のほんの小さな希望のカケラも消えてなくなったのです。

 私の家族は、お兄様だけ。
大切なのは、シャーリーやレイ様、ティターニア王国の魔族の方だけ。

 劇の中の登場人物など、どうなろうとかまいません。
 
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