12 / 128
悪役令嬢回避編
妹(仮)の力説
「お兄様は、なまじ顔が良くて頭が良くて、何でも出来るものですから、こうなんて言うか物事に興味とかを持たないのです」
お姉様と呼ばれるようになってから1時間。私は、ローラ姫様もといローラ様の力説をずっと聞かされていた。
そろそろ紅茶も空になったし、帰っても良い?
せっかく授業がなくなったのなら、帰ってゆっくりしたいのだけど。
「聞いてくださってますか?お姉様」
「はい」
ローラ様。7歳にして、その力説はご立派ですけど、なんだかお姉さんは酔っ払いを相手にしているような気持ちですよ。
しかし、婚約者様は無関心な人だったのね。それで、初めて興味を持った相手がヒロインなのかな。
ヒロインは平民だから、王侯貴族を見慣れてる婚約者様からしたら、新鮮だったのかもしれない。
まぁ、だからって、あの婚約破棄は許せないけどね。
円満に婚約解消すれば良い話だったんだから。
「お姉様っ」
「はい、なんでしょうか?」
「お姉様は他にどなたかお好きな方がいたりするのですか?」
は?好きな人?今そんな話してたっけ?
好きな人、好きな人・・・
「いませんが?」
うゔっ。29年も生きてて、彼氏にフラれて仕事に生きてたお姉さんに、なんて事を聞くのよ。
こんな時、アニエスなら「殿下をお慕いしてますわ」とか言うのかな。
ごめんね、アニエス。私は、あの婚約者様のことは好きにならないわ。
私を切り捨てることが分かってる相手のことを、好きになったりしない。
本当にごめん。アニエス。
貴女はフラれたら死にたくなるほど、あの婚約者様のこと好きだったのに。
「いない・・・のですか。お兄様の馬鹿」
「?何か?」
後半が小声すぎて聞こえなかったわ。
それに、そんなにガッカリしないでよ。あと3年もしたら、ヒロインが現れるから。
貴女のお兄様はね、ヒロインのことを好きになるんだよ。彼女は平民だけど聖女だから、きっと王太子妃になれる。貴女の本当のお姉様になってくれる。
「お姉様。今日のお昼はお母様とご一緒しませんか?」
「王妃様と?それは・・・」
「ね?そうしましょう。お兄様のことをお話しなくては」
何やらぶつぶつと呟きながら、ローラ様はベルで侍女を呼び、ランチを一緒にしたいと王妃様に伝えるように言っている。
えー。聞いといて決定事項なの?
マナーとかは大丈夫だと思うけど、もしどこかで失敗したらどうしよう。
ん?もしかして、王太子妃に向かないとか思ってくれたりするかな。
んー。無理かなぁ。絶対、教育が厳しくなるヤツだ、きっと。
そんな緊張の中、ご飯食べても美味しくない。やだなぁ。
お姉様と呼ばれるようになってから1時間。私は、ローラ姫様もといローラ様の力説をずっと聞かされていた。
そろそろ紅茶も空になったし、帰っても良い?
せっかく授業がなくなったのなら、帰ってゆっくりしたいのだけど。
「聞いてくださってますか?お姉様」
「はい」
ローラ様。7歳にして、その力説はご立派ですけど、なんだかお姉さんは酔っ払いを相手にしているような気持ちですよ。
しかし、婚約者様は無関心な人だったのね。それで、初めて興味を持った相手がヒロインなのかな。
ヒロインは平民だから、王侯貴族を見慣れてる婚約者様からしたら、新鮮だったのかもしれない。
まぁ、だからって、あの婚約破棄は許せないけどね。
円満に婚約解消すれば良い話だったんだから。
「お姉様っ」
「はい、なんでしょうか?」
「お姉様は他にどなたかお好きな方がいたりするのですか?」
は?好きな人?今そんな話してたっけ?
好きな人、好きな人・・・
「いませんが?」
うゔっ。29年も生きてて、彼氏にフラれて仕事に生きてたお姉さんに、なんて事を聞くのよ。
こんな時、アニエスなら「殿下をお慕いしてますわ」とか言うのかな。
ごめんね、アニエス。私は、あの婚約者様のことは好きにならないわ。
私を切り捨てることが分かってる相手のことを、好きになったりしない。
本当にごめん。アニエス。
貴女はフラれたら死にたくなるほど、あの婚約者様のこと好きだったのに。
「いない・・・のですか。お兄様の馬鹿」
「?何か?」
後半が小声すぎて聞こえなかったわ。
それに、そんなにガッカリしないでよ。あと3年もしたら、ヒロインが現れるから。
貴女のお兄様はね、ヒロインのことを好きになるんだよ。彼女は平民だけど聖女だから、きっと王太子妃になれる。貴女の本当のお姉様になってくれる。
「お姉様。今日のお昼はお母様とご一緒しませんか?」
「王妃様と?それは・・・」
「ね?そうしましょう。お兄様のことをお話しなくては」
何やらぶつぶつと呟きながら、ローラ様はベルで侍女を呼び、ランチを一緒にしたいと王妃様に伝えるように言っている。
えー。聞いといて決定事項なの?
マナーとかは大丈夫だと思うけど、もしどこかで失敗したらどうしよう。
ん?もしかして、王太子妃に向かないとか思ってくれたりするかな。
んー。無理かなぁ。絶対、教育が厳しくなるヤツだ、きっと。
そんな緊張の中、ご飯食べても美味しくない。やだなぁ。
あなたにおすすめの小説
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
王子の片思いに気付いたので、悪役令嬢になって婚約破棄に協力しようとしてるのに、なぜ執着するんですか?
いりん
恋愛
婚約者の王子が好きだったが、
たまたま付き人と、
「婚約者のことが好きなわけじゃないー
王族なんて恋愛して結婚なんてできないだろう」
と話ながら切なそうに聖女を見つめている王子を見て、王子の片思いに気付いた。
私が悪役令嬢になれば、聖女と王子は結婚できるはず!と婚約破棄を目指してたのに…、
「僕と婚約破棄して、あいつと結婚するつもり?許さないよ」
なんで執着するんてすか??
策略家王子×天然令嬢の両片思いストーリー
基本的に悪い人が出てこないほのぼのした話です。
他小説サイトにも投稿しています。
お言葉を返すようですが、私それ程暇人ではありませんので
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<あなた方を相手にするだけ、時間の無駄です>
【私に濡れ衣を着せるなんて、皆さん本当に暇人ですね】
今日も私は許婚に身に覚えの無い嫌がらせを彼の幼馴染に働いたと言われて叱責される。そして彼の腕の中には怯えたふりをする彼女の姿。しかも2人を取り巻く人々までもがこぞって私を悪者よばわりしてくる有様。私がいつどこで嫌がらせを?あなた方が思う程、私暇人ではありませんけど?
どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~
クロユキ
恋愛
公爵家の家系に生まれたジェシカは一人娘でもあり我が儘に育ちなんでも思い通りに成らないと気がすまない性格だがそんな彼女をイヤだと言う者は居なかった。彼氏を作るにも慎重に選び一人の男性に目を向けた。
同じ公爵家の男性グレスには婚約を約束をした伯爵家の娘シャーロットがいた。
ジェシカはグレスに強制にシャーロットと婚約破棄を言うがしっこいと追い返されてしまう毎日、それでも諦めないジェシカは貴族で集まった披露宴でもグレスに迫りベランダに出ていたグレスとシャーロットを見つけ寄り添う二人を引き離そうとグレスの手を握った時グレスは手を払い退けジェシカは体ごと手摺をすり抜け落下した…
誤字脱字がありますが気にしないと言っていただけたら幸いです…更新は不定期ですがよろしくお願いします。
「私に愛まで望むとは、強欲な女め」と罵られたレオノール妃の白い結婚
きぬがやあきら
恋愛
「私に愛まで望むな。褒賞に王子を求めておいて、強欲が過ぎると言っている」
新婚初夜に訪れた寝室で、レオノールはクラウディオ王子に白い結婚を宣言される。
それもそのはず。
2人の間に愛はないーーどころか、この結婚はレオノールが魔王討伐の褒美にと国王に要求したものだった。
でも、王子を望んだレオノールにもそれなりの理由がある。
美しく気高いクラウディオ王子を欲しいと願った気持ちは本物だ。
だからいくら冷遇されようが、嫌がらせを受けようが心は揺るがない。
どこまでも逞しく、軽薄そうでいて賢い。どこか憎めない魅力を持ったレオノールに、やがてクラウディオの心は……。
すれ違い、拗れる2人に愛は生まれるのか?
焦ったい恋と陰謀+バトルのラブファンタジー。
婚約者から婚約破棄をされて喜んだのに、どうも様子がおかしい
棗
恋愛
婚約者には初恋の人がいる。
王太子リエトの婚約者ベルティーナ=アンナローロ公爵令嬢は、呼び出された先で婚約破棄を告げられた。婚約者の隣には、家族や婚約者が常に可愛いと口にする従妹がいて。次の婚約者は従妹になると。
待ちに待った婚約破棄を喜んでいると思われる訳にもいかず、冷静に、でも笑顔は忘れずに二人の幸せを願ってあっさりと従者と部屋を出た。
婚約破棄をされた件で父に勘当されるか、何処かの貴族の後妻にされるか待っていても一向に婚約破棄の話をされない。また、婚約破棄をしたのに何故か王太子から呼び出しの声が掛かる。
従者を連れてさっさと家を出たいべルティーナと従者のせいで拗らせまくったリエトの話。
※なろうさんにも公開しています。
※短編→長編に変更しました(2023.7.19)
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。