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婚約者(仮)になります?
「他の婚約者候補のことが好きだったんだ」
目の前の超絶美形王太子殿下は、確かにそう言った。
他に好きな相手がいても、婚約できないことだってあるだろう。
目の前の人外の美形は王太子だ。
家と家の繋がりの関係で、誰でも嫁にできるわけではない。
だけど、婚約者候補だったなら、家の問題はないということだ。
ということは、本人に問題が?
と思ったけど、婚約者候補になるくらいなんだから、王太子妃としての能力に問題があるわけでもないんじゃ。
いや。
それよりなにより、好きな相手がいるのに、私に婚約申込みをした?
多分、だけど、ジト目になっていたんだと思う。
王太子殿下は、苦笑したようだった。
苦笑しても、美形って崩れないんだな。
「何か誤解しているみたいだけど、僕が婚約者になりたかった好きな相手は、ルミナス嬢、君だから」
「は?」
聞き間違い?
え?ルミナスって言った?
オタオタと、視線を彷徨わせると、お母様と目が合った。
満面の笑みで、ニコニコしている。
いや。ここ、笑ってるとこじゃないから!
「お、お母様・・・」
「王太子殿下のおっしゃっていることは、本当よ。旦那様には実際、お伝え下さったみたい。でも、当時ルミナスちゃんは5歳だったし、議会から年齢的にもっと近いご令嬢を選ぶようにって。王家としても、同い年の第2王子がいらっしゃるから、殿下のお気持ちは汲まれることはなかったのよ」
「まだ幼いルミナス嬢に、大変な王太子妃教育をさせたくなかったというのもあって、僕は議会の意見をのんだ。君でないのなら、相手は誰でもよかった。恋愛感情はなかったけど、婚約者になったご令嬢は優秀だった。きっと、彼女は立派な王太子妃になったと思う」
ルミナスでないのなら、誰でもよかった・・・
彼は王太子殿下だから、政略結婚をすんなりと受け入れたんだと思う。
恋愛感情はなくても、婚約者になったご令嬢とも、それなりにいい関係は築けていたんだろう。
そうこうしているうちに、弟の婚約者候補に、私がなったということか。
「ラクトウェルが、ルミナス嬢を大切にするのなら、それで諦めるつもりだった。王子妃と王太子妃では、かかる重責が違う。しかも僕は、婚約者を捨てた王太子。ルミナス嬢に嫌な思いをカケラもさせたくない。そう思っていたんだよ」
捨てたって・・・
私は、そのことを知らないけれど、きっと側近との恋を知ったこの人が、身を引いたというか、後押ししたんじゃないんだろうか。
自分が悪役になることで、彼女たちが責められないように。
だって、最初に言ってたもの。
自分は婚約者に逃げられたって。
王太子妃の教育がどれだけ大変なのか、とか色んなことを私は知らない。
でも、優しいこの人のそばにいたい。
ふとそう思った。
目の前の超絶美形王太子殿下は、確かにそう言った。
他に好きな相手がいても、婚約できないことだってあるだろう。
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だけど、婚約者候補だったなら、家の問題はないということだ。
ということは、本人に問題が?
と思ったけど、婚約者候補になるくらいなんだから、王太子妃としての能力に問題があるわけでもないんじゃ。
いや。
それよりなにより、好きな相手がいるのに、私に婚約申込みをした?
多分、だけど、ジト目になっていたんだと思う。
王太子殿下は、苦笑したようだった。
苦笑しても、美形って崩れないんだな。
「何か誤解しているみたいだけど、僕が婚約者になりたかった好きな相手は、ルミナス嬢、君だから」
「は?」
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え?ルミナスって言った?
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「まだ幼いルミナス嬢に、大変な王太子妃教育をさせたくなかったというのもあって、僕は議会の意見をのんだ。君でないのなら、相手は誰でもよかった。恋愛感情はなかったけど、婚約者になったご令嬢は優秀だった。きっと、彼女は立派な王太子妃になったと思う」
ルミナスでないのなら、誰でもよかった・・・
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捨てたって・・・
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