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第2王子の困惑3《ラクトウェル視点》
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僕の疑問に答えてくれたのは、意外にも宰相であるコンフェルト公爵だった。
僕の婚約者候補であるコンフェルト嬢の父親で、この国でも王家の次に力のある貴族。
金髪碧眼の美丈夫で、娘を溺愛しているという噂の宰相。
「兄上と、コンフェルト公爵令嬢が・・・婚約?」
「ご存知なかった?もう、婚約してひと月が経とうとしていますがね。ああ、市井に赴くのが忙しくて、お気づきにならなかったのですかな」
「・・・」
僕は、この男が苦手だ。
常に笑顔で親切そうな顔をしていながら、言うことは嫌味で、でもそれは事実だから、文句を言うことも出来なくて。
この男と身内になるのが嫌で、顔合わせに行かなかったというのも、多少はある。
1番の理由は、チェリーの存在だけど。
顔を合わせれば、断れなくなる。
僕は王族なのだから、政略結婚しなければならないことくらいわかってはいるけれど。
婚約者が出来てしまえば、チェリーには会えなくなる。
婚約者がいながら、他の女性と懇意になることは不貞と判断されるから。
もう少しチェリーと一緒にいたかった。だから、あの日顔合わせには行かなかった。
「・・・宰相のご令嬢は、僕と同い年だったんじゃ・・・」
王太子である兄上は、僕の7歳年上だ。
もう学園も卒業されていて、これから学園に入学しようというご令嬢とでは、年齢差があり過ぎる。
「確かに娘は、ラクトウェル殿下と同い年ですが、王太子殿下は娘をとても気に入ってくださっているようで、議会もあっさりと認めて下さいましたよ」
議会が認めた・・・
いや、だからなんだと言うんだ?
僕はチェリーが好きなんだ。
コンフェルト公爵家にも文句を言われず、婚約者候補でなくなったんだから、べつにいいじゃないか。
母上もご機嫌だった。
学園を卒業したら、チェリーとの婚姻を認めてくれるとまで言った。
万々歳じゃないか。
兄上もそんなに気に入ったのなら、前の婚約者みたいなことにはならないだろうし。
王族としても、僕個人としても、万々歳のはずなのに、何でこんなに胸の中がモヤモヤするんだ?
会ってもいない婚約者候補が、僕のことを好きだとでも自惚れてるのか?
むしろ嫌われててもおかしくないじゃないか。
顔合わせをすっぽかしたんだから。
「・・・そうか」
チェリーに会いに行こう。
彼女に会えば、こんなモヤモヤした気持ちなんか、消えてなくなる。
僕は、宰相に背を向けると、何かから逃げるように、その場から足早に立ち去った。
僕の婚約者候補であるコンフェルト嬢の父親で、この国でも王家の次に力のある貴族。
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「兄上と、コンフェルト公爵令嬢が・・・婚約?」
「ご存知なかった?もう、婚約してひと月が経とうとしていますがね。ああ、市井に赴くのが忙しくて、お気づきにならなかったのですかな」
「・・・」
僕は、この男が苦手だ。
常に笑顔で親切そうな顔をしていながら、言うことは嫌味で、でもそれは事実だから、文句を言うことも出来なくて。
この男と身内になるのが嫌で、顔合わせに行かなかったというのも、多少はある。
1番の理由は、チェリーの存在だけど。
顔を合わせれば、断れなくなる。
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もう少しチェリーと一緒にいたかった。だから、あの日顔合わせには行かなかった。
「・・・宰相のご令嬢は、僕と同い年だったんじゃ・・・」
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「確かに娘は、ラクトウェル殿下と同い年ですが、王太子殿下は娘をとても気に入ってくださっているようで、議会もあっさりと認めて下さいましたよ」
議会が認めた・・・
いや、だからなんだと言うんだ?
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