転生ガチャで悪役令嬢になりました

みおな

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ブラック企業だったの?

「ああ。エレンさえよければ、陛下に進言しよう」

 エレンをコンフェルト公爵家の養女にする案は、お父様もお母様も考えられていたそうだ。

 まぁ、そうよね。
にわか貴族令嬢の私よりも、お父様たちの方がそのあたりは理解しているわよね。

 ただ、エレンが護衛騎士に誇りを持ってるみたいだから、言い出さなかったんですって。

 それに、公爵家の養女となれば、後継のために婿を迎えなきゃいけないから、エレンにもし好きな人がいて、その人が嫡男だったりしたら、エレンが板挟みになるんじゃないかって。

 やっぱり、私はまだまだね。
エレンのためだとか、なんだかんだ言ったところで、そんな大事なことにまで頭が回ってないんだもの。

 そうよね。
エレンだって適齢期のご令嬢。
 誰か好きな人がいるかもしれない。
そして、その人が後継だったり平民だったりしたら、エレンはコンフェルト公爵家と恋人との間で板挟みになってしまうわ。

 きっとコンフェルト公爵家に恩を感じているエレンは、恋人との別れを選択してしまう。

 駄目だわ、そんなの。
だって、本来なら後を継ぐべきの私が、クリス様に嫁ぐのだもの。

 その尻拭いをエレンにさせるわけにはいかないわ。

「そうですね。エレンの気持ち次第ですよね」

「ああ。ルミナスが後継のことを気にする必要はないよ。エレンが望まないなら、親戚筋から養子を迎えればいいのだから」

 お父様は優しくそう言って、私の頭を撫でてくれた。

 どちらにしても、エレンに確認してみないとわからないわね。

 エレンって、あんまりお休みしてるイメージがないのよね。
 レイラもだけど。常に私のそばにいるというか。

 え。駄目じゃない。お休みはお休みで、ちゃんと取ってもらわなきゃ。ブラック企業になっちゃうわ。

「ねぇ、レイラ」

「はい。ルミナス様」

 扉のところで控えていたレイラが、一歩だけ私に近寄る。

 エレンは現在、クリス様と一緒にお母様のお出迎えに行っている。
 さすがに、本人がいるところで、こんな話はできないわ。

「ちゃんとお休み取ってる?エレンもだけど、レイラもいつもそばにいてくれる気がするのよ」

「ちゃんと休ませていただいております。エレン様もですが、ルミナス様が王太子殿下とご一緒の時に、休ませていただいているので、そう感じるだけだと思います」

 クリス様と一緒の時に休んでるのね。
まぁ、王宮では護衛も侍女も必要ないものね。

 クリス様と一緒だと、クリス様付きの侍女の方が給仕してくれるし、アルベルト様を筆頭に護衛の方も多いもの。




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