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最後のチャンス②
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「確かに、学園に通いながら見習いをすることは、決して楽ではありません。でも、働くということは、楽なものではないんです。ルミナス様は、見習いで紅茶ひとつまともに淹れられない私に、最初からお給金を下さいました。そのおかげで、私は両親の負担を少しでも軽くしてあげることができたんです」
「だからって!」
「平民の私は、学園を卒業したら働きに出なければなりません。でも、あのままだったら、私を雇ってくれるところはほとんどなかったでしょう」
それはそうだ。
何も貴族に疎まれているチェリーさんを雇わなくても、他に働き手はある。
聖女としての力があれば、教会などで働けたかもしれないが・・・
「言ってくれたら・・・」
「言ってどうなりますか?皆様だって、卒業後は婚約者様のところへ入婿なさることになるのでしょう?いつまでも平民の小娘に構っている余裕はないはずです」
「チェリーひとりくらい!」
「そして、私は皆様に囲われて、憐れみを戴く代わりにこの体を差し出せば良いんですか?」
チェリーさんの返した言葉に、カクラムは目を見開き、違うと言いかけて口をつぐんだ。
憐れみなどではないと言いたかったのだろう。
でもそれは、受け取る側がそう感じたら、結局はそういうことなのだ。
「私は、確かに貴族の方々からみれば平民のちっぽけな存在かもしれませんけど、囲われるくらいなら死んだ方がマシです」
「なっ!何を言うんだ!チェリー」
「囲われる方が駄目だと言っているわけではありません。ですが、私には無理です」
はっきりと言い切ったチェリーさんに、やっぱりヒロインは心が強いなぁって思う。
平民だけど卑屈にならず、しっかりと自分の両足で立って、言いたいことをはっきりと言える。
もっとも、チェリーさんの魅力は、ヒロインだからというのではなく、チェリーさんだからと言うべきだろう。
彼女だから、ラクトウェル殿下は自分が平民になることも覚悟の上で、チェリーさんに求愛したのだ。
ジェライトやレビンは、そこまでチェリーさんのことを思えなかった。
だから、婚約者を作り、チェリーさんや他のご令嬢とも適切な距離感を保つようにした。
そして、カクラムはそれが出来なかった。
ここまでチェリーさんに言われたのだ。
カクラムがちゃんとそれを受け入れたら、施設行きは回避できるかもしれない。
もちろんダイジェスト伯爵家預かりで、何らかの罰は与えられるだろうけど。
ここが瀬戸際なんだけど・・・
やっぱりカクラムは残念な脳筋だった。
「だからって!」
「平民の私は、学園を卒業したら働きに出なければなりません。でも、あのままだったら、私を雇ってくれるところはほとんどなかったでしょう」
それはそうだ。
何も貴族に疎まれているチェリーさんを雇わなくても、他に働き手はある。
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「言ってくれたら・・・」
「言ってどうなりますか?皆様だって、卒業後は婚約者様のところへ入婿なさることになるのでしょう?いつまでも平民の小娘に構っている余裕はないはずです」
「チェリーひとりくらい!」
「そして、私は皆様に囲われて、憐れみを戴く代わりにこの体を差し出せば良いんですか?」
チェリーさんの返した言葉に、カクラムは目を見開き、違うと言いかけて口をつぐんだ。
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でもそれは、受け取る側がそう感じたら、結局はそういうことなのだ。
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「なっ!何を言うんだ!チェリー」
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はっきりと言い切ったチェリーさんに、やっぱりヒロインは心が強いなぁって思う。
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だから、婚約者を作り、チェリーさんや他のご令嬢とも適切な距離感を保つようにした。
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ここまでチェリーさんに言われたのだ。
カクラムがちゃんとそれを受け入れたら、施設行きは回避できるかもしれない。
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ここが瀬戸際なんだけど・・・
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