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魔獣出現
「ど、どうして?」
「シシリー、大丈夫かっ?殿下!シシリーを突き飛ばすなんてあんまりです!」
シシリーは、魅了出来ているはずのライアンから拒否されたことに驚愕し、ヘリオはシシリーとライアンが離れたことにホッとし、そしてそこへ現れたアレックスとダグラスは、シシリーが突き飛ばされたことに不満をぶつけた。
それを見ていたルーナはというと、心底どうでも良いと思っていた。
もうなんていうか、早くこの場から立ち去って欲しい。
大体、ルーナがグループ作業を決めたのは、魔獣出現イベが起きた時に、アナやリリアナ、ランスロットにもしものことがあったら困るからである。
アナは聖女だし、ライアンは王族で魔力量も多いから、共に助け合えば魔獣は倒せるはずだけど、万が一がないとは言えない。
だからわざわざ共同で行う課題にしたというのに、そこに余計な人間がゾロゾロとやって来るんだから、迷惑以外の何者でもない。
表面上は淑女の表情だが、ルーナはイライラしていた。
「アレックス、ダグラス。カサブランカ伯爵令息とシシリー・・・リゾーラ嬢と共にここから立ち去れ」
「ライアン様ッ?」
「リゾーラ嬢。今後は名を呼ぶことは禁じる。僕の対応が悪かったこともあり、今回のことは不問にする。適度な距離をキチンと学ぶように」
魔道具による魅了避けが発動し、多分だがライアンはシシリーに相当な嫌悪感を持っているようだ。
シシリーの魅了の力は強い。
神官長の魅了避け魔法をすり抜ける強さだ。
それを防げる魔道具だが、魅了の力を反転して嫌悪感を感じるのだ。
おまけにその魅了魔法の強さに応じて、装備者の魔力も使用するので倦怠感も感じてしまう。
「なっ・・・どうして?ライアン様!」
再度シシリーが抱きつこうとしたタイミングで、ライアンの後ろで空気が歪んだ。
「・・・ぐっ!」
「え・・・きゃあああああああ!」
「ギャギャギャギャ!」
現れた異形の魔獣がライアンの背に爪を立て、シシリーが悲鳴を上げた。
乙女ゲームで現れたのは、もっと普通の・・・虎っぽい魔獣だったけど、どう見ても色々混じってる。
虎の頭の横に鷲の顔、蝙蝠みたいな羽もある魔獣に、ルーナは顔をしかめた。
普通の状態なら、攻略対象であるライアンはいきなり背中を傷つけられたりしない。
だが魅了避けのために、魔力をいくらか失っていたことと、シシリーから逃げることで油断していた。
「わ、私が癒します。しっかりして下さい」
すぐさまライアンに駆け寄り、傷を癒そうとするアナに、魔獣は標的をアナに変えたようだった。
だが。
「シシリー、大丈夫かっ?殿下!シシリーを突き飛ばすなんてあんまりです!」
シシリーは、魅了出来ているはずのライアンから拒否されたことに驚愕し、ヘリオはシシリーとライアンが離れたことにホッとし、そしてそこへ現れたアレックスとダグラスは、シシリーが突き飛ばされたことに不満をぶつけた。
それを見ていたルーナはというと、心底どうでも良いと思っていた。
もうなんていうか、早くこの場から立ち去って欲しい。
大体、ルーナがグループ作業を決めたのは、魔獣出現イベが起きた時に、アナやリリアナ、ランスロットにもしものことがあったら困るからである。
アナは聖女だし、ライアンは王族で魔力量も多いから、共に助け合えば魔獣は倒せるはずだけど、万が一がないとは言えない。
だからわざわざ共同で行う課題にしたというのに、そこに余計な人間がゾロゾロとやって来るんだから、迷惑以外の何者でもない。
表面上は淑女の表情だが、ルーナはイライラしていた。
「アレックス、ダグラス。カサブランカ伯爵令息とシシリー・・・リゾーラ嬢と共にここから立ち去れ」
「ライアン様ッ?」
「リゾーラ嬢。今後は名を呼ぶことは禁じる。僕の対応が悪かったこともあり、今回のことは不問にする。適度な距離をキチンと学ぶように」
魔道具による魅了避けが発動し、多分だがライアンはシシリーに相当な嫌悪感を持っているようだ。
シシリーの魅了の力は強い。
神官長の魅了避け魔法をすり抜ける強さだ。
それを防げる魔道具だが、魅了の力を反転して嫌悪感を感じるのだ。
おまけにその魅了魔法の強さに応じて、装備者の魔力も使用するので倦怠感も感じてしまう。
「なっ・・・どうして?ライアン様!」
再度シシリーが抱きつこうとしたタイミングで、ライアンの後ろで空気が歪んだ。
「・・・ぐっ!」
「え・・・きゃあああああああ!」
「ギャギャギャギャ!」
現れた異形の魔獣がライアンの背に爪を立て、シシリーが悲鳴を上げた。
乙女ゲームで現れたのは、もっと普通の・・・虎っぽい魔獣だったけど、どう見ても色々混じってる。
虎の頭の横に鷲の顔、蝙蝠みたいな羽もある魔獣に、ルーナは顔をしかめた。
普通の状態なら、攻略対象であるライアンはいきなり背中を傷つけられたりしない。
だが魅了避けのために、魔力をいくらか失っていたことと、シシリーから逃げることで油断していた。
「わ、私が癒します。しっかりして下さい」
すぐさまライアンに駆け寄り、傷を癒そうとするアナに、魔獣は標的をアナに変えたようだった。
だが。
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