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イベント回収出来た、のかしら?
イラっとして、思わず魔獣に魔法を叩き込んでしまったルーナ。
学園長にリリアナが報告するのには同行したが、終始しょんぼりと反省していた。
見た目にはいつも通りの、儚く美しい公爵令嬢にしか見えないが。
アナにも無茶をするなと注意するが、アナからはルーナがいたから何の心配もしていなかったと言われてしまう。
本来なら、攻略対象であるライアンとヒロインであるアナが力を合わせて魔獣を倒すのがイベントだった。
それを、アナを標的にされたからといって、頭に血がのぼってしまった。
まぁ、ライアンは魔道具の発動で魔力を減らしていたし、相手は異常種だったし・・・
コレ一応は、イベントクリアしたことになるのかな。
ここは乙女ゲームの世界ではないとはいえ、登場人物や起きるイベントはそれに似ている。
ルーナとしては、最近アナがライアンと打ち解けた様子なため、正当なルートに戻すのもアリかと考え始めていたのである。
もちろん、アナの意思次第だが。
「ルーナ。当分ここでは課題はできないだろう。どこでやる?」
学園長への報告の帰り、ランスロットに問われてルーナはうーん、と唸った。
無難なのはフィオレンサ公爵家である。
元々、ルーナが突飛なことをすることと、ルーナ至上主義の使用人たちばかりなため、やっていることが外に漏れる心配がない。
「うちが無難だと思いますわ。うちなら、アナ様もリリアナ様も来やすいでしょうし」
「でもあんまりライアン殿下が訪れると、王妃様が・・・」
「婚約の申込みですわね。再燃しそうですけど、そのあたりはお母様にお願いしておきますわ」
ルーナはカイルしか相手として望んでいない。
もちろんカイルに誰か好きな相手がいて、その相手がカイルを幸せにしてくれる存在だったなら、泣く泣くだがカイルのことを諦めるつもりでもある。
ルーナにとって、カイルの幸せが一番なのだ。
カイルにフラれた場合、他の相手を探さなければならないわけだが、ルーナはライアンを選ぶつもりはない。
どうやらシシリーの魅了は解け、リリアナのいうところの「マトモなお兄様」に戻った様子だが、ルーナは王家に利用される生き方をするつもりはない。
リリアナやライアンはそのつもりはないだろうが、王妃は違う。
優秀なルーナに息子の嫁になって欲しい。
それだけに見えるが、ライアンがシシリーに傾倒していた時の対応を見ても、少々普通ではない。
ルーナの母親であるマーガレットと、王妃の夫であるアダムスが甘やかしたにしても、だ。
今はフィオレンサ公爵家に逃げられたら国としての損失が大きいから、無理難題は言ってこないが、嫁となったらどうなるか。
カイルの幸せは一番ではあるが、せっかく転生したのだから自分だって幸せになりたい。
そう思う月子だった。
学園長にリリアナが報告するのには同行したが、終始しょんぼりと反省していた。
見た目にはいつも通りの、儚く美しい公爵令嬢にしか見えないが。
アナにも無茶をするなと注意するが、アナからはルーナがいたから何の心配もしていなかったと言われてしまう。
本来なら、攻略対象であるライアンとヒロインであるアナが力を合わせて魔獣を倒すのがイベントだった。
それを、アナを標的にされたからといって、頭に血がのぼってしまった。
まぁ、ライアンは魔道具の発動で魔力を減らしていたし、相手は異常種だったし・・・
コレ一応は、イベントクリアしたことになるのかな。
ここは乙女ゲームの世界ではないとはいえ、登場人物や起きるイベントはそれに似ている。
ルーナとしては、最近アナがライアンと打ち解けた様子なため、正当なルートに戻すのもアリかと考え始めていたのである。
もちろん、アナの意思次第だが。
「ルーナ。当分ここでは課題はできないだろう。どこでやる?」
学園長への報告の帰り、ランスロットに問われてルーナはうーん、と唸った。
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「うちが無難だと思いますわ。うちなら、アナ様もリリアナ様も来やすいでしょうし」
「でもあんまりライアン殿下が訪れると、王妃様が・・・」
「婚約の申込みですわね。再燃しそうですけど、そのあたりはお母様にお願いしておきますわ」
ルーナはカイルしか相手として望んでいない。
もちろんカイルに誰か好きな相手がいて、その相手がカイルを幸せにしてくれる存在だったなら、泣く泣くだがカイルのことを諦めるつもりでもある。
ルーナにとって、カイルの幸せが一番なのだ。
カイルにフラれた場合、他の相手を探さなければならないわけだが、ルーナはライアンを選ぶつもりはない。
どうやらシシリーの魅了は解け、リリアナのいうところの「マトモなお兄様」に戻った様子だが、ルーナは王家に利用される生き方をするつもりはない。
リリアナやライアンはそのつもりはないだろうが、王妃は違う。
優秀なルーナに息子の嫁になって欲しい。
それだけに見えるが、ライアンがシシリーに傾倒していた時の対応を見ても、少々普通ではない。
ルーナの母親であるマーガレットと、王妃の夫であるアダムスが甘やかしたにしても、だ。
今はフィオレンサ公爵家に逃げられたら国としての損失が大きいから、無理難題は言ってこないが、嫁となったらどうなるか。
カイルの幸せは一番ではあるが、せっかく転生したのだから自分だって幸せになりたい。
そう思う月子だった。
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