転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜

みおな

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アメジストの姫君

デートをするそうです

「王宮管轄の薔薇園にご一緒しませんか?」

 婚約者であるセシル様からそう言われて、戸惑っているアリス・ビスクランド5歳です。
 それって、デートですか?いや、まだ5歳だし、2人きりはないから単なるお出かけ?

「王宮管轄の薔薇園ですか?行ってみたいです」

 なんにしろ、薔薇園には興味あります。王宮管轄のそこは、普段は王族以外は立ち入れない場所です。
 国外の来賓をもてなす場所らしいのです。どんな薔薇があるのか、見てみたいです。

「良かった。なら、5日後に伯爵家にお迎えにあがりますね」

「ありがとうございます。あ。他にどなたがご一緒されますか?」

「・・・2人ではだめですか?」

 えっと、圧がすごいです。そんなに2人きりでないとダメですか?
 でも、5歳ですし、保護者なしというのは無理がないですか?

「保護者なしというのは無理がないですか?」

「王宮管轄の薔薇園ですから警備は万全ですよ。それに往復には警護を付けますから」

「わかりました。両親の許可を取りますから、お返事は明日でも構いませんか?」

「・・・わかりました。明日、良い返事をお待ちしています」

 何か不服そうですね。でも、5歳児が勝手に、明日お出かけしてくるね~ってわけにもいかないでしょう?
 特に2人きりで行くのなら、絶対許可は必要です。

 なんだか、お兄様がついてくると喚きそうですね。うーん、先にお母様にお願いしておくほうがいいかもです。
 お父様もお兄様も、お母様には勝てないですから。

 別に私は2人きりでなくてもいいというか、どっちでもいいんですけど、セシル様はどうも2人きりで行きたいみたいですしね。



 セシル様と別れた後に、お母様にお願いしてみました。

「セシル様と王宮管轄の薔薇園に行きたいと思うのですが」

「あら?素敵ね」

「セシル様には2人でと言われているんですが、お父さまとお兄さまが反対しそうなので、お母さま助けてください」

 私がそう言うと、お母様は苦笑いをしてらっしゃいました。

「セシル様は、アリスのことを独り占めしたくて仕方ないのね。わかったわ。お父様とルイスが何か言ったら私が何とかしてあげるわ」

 お母様がそう言って下さるなら大丈夫です。我が家ではお母様が最強ですからね、

「ありがとうございます、お母さま」

「楽しんでらっしゃいね」

「はい」

 お母様のお墨付きですから、セシル様にお返事のお手紙を出しておきましょう。

 案の定、お父様とお兄様が行くのを反対だの、2人きりはダメだのと喚いていましたが、お母様の鶴の一声で5日後にお出かけが決定しました。

 薔薇園、楽しみです。
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