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アメジストの姫君
だってあなたは私を殺したんですもの
目の前にいる元婚約者(屑になる予定)と、第1王子(私を見捨てた人)の姿にめまいがします。帰ってもいいですか?
せっかく普段は入れない薔薇園に連れてきてもらった嬉しさがゼロになりました。
「セシル。そちらの可愛らしい方は?」
「僕の婚約者ですよ。レイモンド王子殿下」
あれ?セシル様の声がなんだか刺々しいです。ご機嫌悪いです?
「セシル様?」
「ん?ああ、ごめんね?アリス。今日は薔薇園は貸し切っていたはずなんだけど」
あれ?今朝までアリス嬢って呼んでたのに、いきなり呼び捨てになってますけど?それに、貸し切ってたんですか?え?ええと、じゃあなんで貸し切りなのにこの人たちいるんですか?
困惑の私と、私を甘い瞳で見つめるセシル様の様子を、目の前の第1王子は困ったような顔で、元婚約者は苦虫を噛み潰したような顔で見ていました。
うわー。5歳なのに、可愛くないです。あの、ケーキ屋でジッと見られてたのもキモかったですけど、好きになれない~って感じがします。
「それで、僕は今日ここを貸し切ってたはずなんですけど、どうして殿下たちがいらっしゃるのかお聞きしても?」
「・・・すまない、セシル。友人のハロルドが聞きたいことがあると言うから」
「ダートン公爵令息が?僕にですか?」
「アリス・ビスクランド伯爵令嬢にだ!」
申し訳なさそうな第1王子と対照的に、元婚約者は声を荒げます。
何でしょうか。ムカっとしました。泣かせてやりましょうか?中身はアラサーですから、口では負けませんよ?
「・・・僕の婚約者に何を聞きたいことがあるというの?」
「ダートン家が婚約を申し込んだのに断っておいて、サードニクス公爵家とすぐに婚約するとはどういうことだ?」
は?馬鹿ですか?馬鹿なんでしょうね。
あなたと婚約したくないから断ったのに決まってるじゃないですか。
そして、セシル様ならいいと思ったから婚約したのです。
大体我がビスクランド伯爵家は相手が公爵家だからといって、無理に婚約しなければならないわけではありません。
この馬鹿はそんなこともわかっていないのでしょうか。
「アリスが誰と婚約しようと、アリスの自由だと思うけど?それともダートン公爵令息は、自分が選ばれて当然とでも思っているの?」
「なんだと!」
「や、やめろ、ハロルド」
セシル様の言葉に、声を荒げる元・・・いやもう屑でいいか、とオロオロとそれを宥める第1王子。
うーん。力関係がおかしいですね。王族が公爵令息を宥めててどうするんですか?
ここは私がはっきりと言っちゃってもいいですかね?
せっかく普段は入れない薔薇園に連れてきてもらった嬉しさがゼロになりました。
「セシル。そちらの可愛らしい方は?」
「僕の婚約者ですよ。レイモンド王子殿下」
あれ?セシル様の声がなんだか刺々しいです。ご機嫌悪いです?
「セシル様?」
「ん?ああ、ごめんね?アリス。今日は薔薇園は貸し切っていたはずなんだけど」
あれ?今朝までアリス嬢って呼んでたのに、いきなり呼び捨てになってますけど?それに、貸し切ってたんですか?え?ええと、じゃあなんで貸し切りなのにこの人たちいるんですか?
困惑の私と、私を甘い瞳で見つめるセシル様の様子を、目の前の第1王子は困ったような顔で、元婚約者は苦虫を噛み潰したような顔で見ていました。
うわー。5歳なのに、可愛くないです。あの、ケーキ屋でジッと見られてたのもキモかったですけど、好きになれない~って感じがします。
「それで、僕は今日ここを貸し切ってたはずなんですけど、どうして殿下たちがいらっしゃるのかお聞きしても?」
「・・・すまない、セシル。友人のハロルドが聞きたいことがあると言うから」
「ダートン公爵令息が?僕にですか?」
「アリス・ビスクランド伯爵令嬢にだ!」
申し訳なさそうな第1王子と対照的に、元婚約者は声を荒げます。
何でしょうか。ムカっとしました。泣かせてやりましょうか?中身はアラサーですから、口では負けませんよ?
「・・・僕の婚約者に何を聞きたいことがあるというの?」
「ダートン家が婚約を申し込んだのに断っておいて、サードニクス公爵家とすぐに婚約するとはどういうことだ?」
は?馬鹿ですか?馬鹿なんでしょうね。
あなたと婚約したくないから断ったのに決まってるじゃないですか。
そして、セシル様ならいいと思ったから婚約したのです。
大体我がビスクランド伯爵家は相手が公爵家だからといって、無理に婚約しなければならないわけではありません。
この馬鹿はそんなこともわかっていないのでしょうか。
「アリスが誰と婚約しようと、アリスの自由だと思うけど?それともダートン公爵令息は、自分が選ばれて当然とでも思っているの?」
「なんだと!」
「や、やめろ、ハロルド」
セシル様の言葉に、声を荒げる元・・・いやもう屑でいいか、とオロオロとそれを宥める第1王子。
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