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ゲームの舞台の学園へ
希少キャラらしいです
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「闇の聖女っていうのは、セシル様ルートに入った後、セシル様と結ばれることでヒロインが再覚醒する超シークレットなんです。覚醒する確率もすっごく低くて、めちゃくちゃ貴重なんですよ」
興奮冷めやらぬプリシア様ですが、ええと、意味が分かりませんわ。
何故、ヒロインが再覚醒するものに私がなっていますの?
「プリシア様?」
「あ、ごめんなさい。なんだかすっごく嬉しくて。アリス様はセシル様と結ばれたんですよね?好きな相手と・・・」
プリシア様にそう言われて、私も改めて考えました。
前世では、恋人と思っていた相手にメッシー扱いされた挙句に殺され、転生した体は、元婚約者に冤罪で殺されています。
ああ。私は今、好きな人に好きと言ってもらえる立場にいるんですね。
なんて幸せなことなんでしょうか。
「それで、闇の聖女ってなんなの?」
感動に浸っていると、セシル様が話の先を促します。
セシル様はプリシア様にちょっと冷たいと思いますわ。いえ。優しくしてというか、攻略はされたくないですけど、私の幸せを喜んで下さってるヒロインに、少し冷たすぎませんか?
もしかして、私の幸せなんかどうでもいいのですか?
「そんなわけないから」
目の縁を赤く染めたセシル様がボソッと言われます。
相変わらず、私の心を読みすぎですわ。でも、違いますのね。よかったです。
「あー、えっと、私、お邪魔です?」
プリシア様?何をおっしゃっていますの?闇の聖女についてお話していただくためにプリシア様をお招きしているのに、そのプリシア様がお邪魔なわけありませんわ。
「プリシア様がお邪魔なわけありませんわ」
「結構・・・鈍感?」
私がそう言うと、プリシア様は何かブツブツ言っていましたけど、小声すぎて私には聞き取れませんでした。
「まぁ、いいです。それで、闇の聖女ですけどー」
プリシア様の説明はこうでした。
まず、光の聖女は癒しの力を持っていて、人々の傷を癒やしたり、防御魔法が使えるそうです。
一方、闇の聖女は、精霊魔法全般が使えて、どちらかというと攻撃特化型らしいです。しかも、無魔法という相手の魔法を無効化できる魔法や、魅了魔法なんかも闇の聖女の管轄らしいです。
極レアな分、基本的に闇の聖女の方が力は上らしいです。まぁ、癒しの魔法は光の聖女にしか使えないみたいですけど。
いや、どうしてそんなチートなキャラに私がなっているんでしょう?
なんだか面倒事が舞い込んできそうで、ウンザリするんですけど。
私は穏やかに過ごしたいんですが、神様、聞いてますか?
興奮冷めやらぬプリシア様ですが、ええと、意味が分かりませんわ。
何故、ヒロインが再覚醒するものに私がなっていますの?
「プリシア様?」
「あ、ごめんなさい。なんだかすっごく嬉しくて。アリス様はセシル様と結ばれたんですよね?好きな相手と・・・」
プリシア様にそう言われて、私も改めて考えました。
前世では、恋人と思っていた相手にメッシー扱いされた挙句に殺され、転生した体は、元婚約者に冤罪で殺されています。
ああ。私は今、好きな人に好きと言ってもらえる立場にいるんですね。
なんて幸せなことなんでしょうか。
「それで、闇の聖女ってなんなの?」
感動に浸っていると、セシル様が話の先を促します。
セシル様はプリシア様にちょっと冷たいと思いますわ。いえ。優しくしてというか、攻略はされたくないですけど、私の幸せを喜んで下さってるヒロインに、少し冷たすぎませんか?
もしかして、私の幸せなんかどうでもいいのですか?
「そんなわけないから」
目の縁を赤く染めたセシル様がボソッと言われます。
相変わらず、私の心を読みすぎですわ。でも、違いますのね。よかったです。
「あー、えっと、私、お邪魔です?」
プリシア様?何をおっしゃっていますの?闇の聖女についてお話していただくためにプリシア様をお招きしているのに、そのプリシア様がお邪魔なわけありませんわ。
「プリシア様がお邪魔なわけありませんわ」
「結構・・・鈍感?」
私がそう言うと、プリシア様は何かブツブツ言っていましたけど、小声すぎて私には聞き取れませんでした。
「まぁ、いいです。それで、闇の聖女ですけどー」
プリシア様の説明はこうでした。
まず、光の聖女は癒しの力を持っていて、人々の傷を癒やしたり、防御魔法が使えるそうです。
一方、闇の聖女は、精霊魔法全般が使えて、どちらかというと攻撃特化型らしいです。しかも、無魔法という相手の魔法を無効化できる魔法や、魅了魔法なんかも闇の聖女の管轄らしいです。
極レアな分、基本的に闇の聖女の方が力は上らしいです。まぁ、癒しの魔法は光の聖女にしか使えないみたいですけど。
いや、どうしてそんなチートなキャラに私がなっているんでしょう?
なんだか面倒事が舞い込んできそうで、ウンザリするんですけど。
私は穏やかに過ごしたいんですが、神様、聞いてますか?
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