転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜

みおな

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ゲームの舞台の学園へ

攻略対象の怒り

「ちょっと!何でアンタがセシルの婚約者なのよっ!!」

 一般授業を終えて、魔法科の教室に向かっていたら、絡まれました。

 ええっ?昨日の今日ですよ?反省文はどうしたんですか?
 家では怒られなかったんでしょうか?
そして、何度言えばセシル様を呼び捨てで呼ぶのをやめてくれるんですか?

 隣のプリシア様と顔を見合わせます。
もう帰りたくなりました。帰ってもいいでしょうか?

「聞いてるのっ?」

 クライブ様が私に掴み掛かろうとしてきました。私を守ろうと、プリシア様が私の前へと踏み出し、その手がプリシア様に届く前に、誰かの手がクライブ様の手を掴みました。

「何をしている?」

 怒りが滲んだ声に顔を上げると、真っ赤な髪の少年が立っていました。その後ろには眼鏡をかけた真っ白な髪の少年の姿もあります。

「トワルスキー様、アトラス様」

 真っ赤な髪に瞳の令息は、ランベルト・トワルスキー様。侯爵家の次男で、騎士団長のご子息です。

 真っ白な髪に赤い瞳の令息は、ジェイド・アトラス様。侯爵家の3男で、魔法省長官のご子息です。

 そうです。2人とも攻略対象です。
これで攻略対象全員と出会いました。ああ。シークレットのエルンスト皇子とはまだですが。

「あ!ランベルトにジェイド!」

 嬉しそうに声を上げるクライブ様ですが、馬鹿なんでしょうか?馬鹿なんでしょね。
 何度言われれば、分かるんですか。
下位貴族のあなたが、侯爵家のご令息の許可なく発言することも、名前を呼ぶことも許されないことなんですよ?

 しかも、呼び捨て。
まぁ、王族を呼び捨てで呼んでましたからね。

「誰が名前で呼んでいいと言った?」

「死にますか?」

 2人の声と顔が、ものすごく冷たいんですけど?
 いやいや。アトラス様、死なせちゃまずいですから。というか、そういうキャラなんですか?

 後ろからプリシア様の袖をくいくいと引っ張ります。

「ああいうキャラなんですか?」

 小声で問いかけました。
プリシア様が、苦笑いをしています。

「クールキャラと、熱血キャラですが、相手があの方ですから、ちょっとパワーアップしてるみたいですね」

 ああ。わかります。キレたくなりますよね、あれは。
 本人、全然わかっていませんけどね。今も、どうしてそんなこと言うの?なんて、言ってますしね。

 しかし、めんどくさくなりましたし、私はここから立ち去ってもいいでしょうか?
 あとは、お任せしたいです。授業にも遅れますし。

「トワルスキー様、アトラス様、授業に遅れますわ」

「ああ。ビスクランド嬢にダウニー嬢は先に教室に行くといい。我々は、を先生に引き渡してから行くから」

 あら、まあ。また反省文ですか?反省しないんですから意味ないですけどね。

 

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