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損ねたご機嫌《ルイス視点》
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学園から帰ると、母上に手招きされた。
「ただいま戻りました」
「おかえりなさい、ルイス。あなた、何をしたの?」
「は?」
意味がわからず首を傾げると、母上は苦笑いなさる。
「お姫様のご機嫌、損ねてるわよ」
「えっ?」
「バレたんじゃないの?お付き合い」
アリスにアナスタシア様との交際がバレた?
内緒にするつもりじゃなかった。ちゃんと落ち着いたら話すつもりだったんだ。
アナスタシア様は女王陛下になられる方だから、僕は婚約者になるなら王配になることになる。
そうなるとビスクランド伯爵家を継ぐ者がいなくなるから、そのあたりも父上や母上と話し合って、ちゃんと決まったらアリスにも話すつもりだったんだ。
決して、アリスがセシル殿と婚約して、僕に甘えてくれなくなったから拗ねたとか、そういうことじゃない。・・・多分。
「えっと、それでアリスはどこに?」
「お部屋にいるわよ。アリスの好きなマカロン買ってあるから、それ持っていきなさい」
「ありがとうございます、母上」
母上からマカロンを受け取ると、僕はいそいそとアリスの部屋へと向かう。
僕は確かにアナスタシア様のことを好きだけど、アリスに嫌われたら生きていけないかもしれない。
アナスタシア様とお付き合いするようになってから、ほとんどアリスと話ができていないことを思い出す。
アリスにはセシル殿がべったりだし、僕もいつまでもアリスに執着してたら駄目だと思っていたけど、やっぱりアリスは僕にとって大切な妹だ。
「アリス?僕だけど。いいかな?」
「お兄様?どうぞ?」
声音はそんなに怒っているような気はしないけど、僕は恐る恐る扉を開けた。
ソファーに座ったアリスが、キョトンとした顔でこちらを見てくる。
あれ?怒っているようには見えないけど。
「アリス。マカロン食べないか?」
「ごめんなさい。いらないですわ」
え?やっぱり怒ってるのか?
大好きなマカロンをいらないなんて。
「アリス、怒ってるのかい?内緒にするつもりはなかったんだ。ちゃんと婚約が決まったら話そうと・・・」
「レイモンド様から伺ったときは、ちょっと怒っていましたけど、今は怒っていませんわ」
「でも・・・」
僕が持ってきたマカロンは食べたくないんだろう?
アリスに嫌われるくらいなら、最初からアナスタシア様のことを話しておけば良かった。
アナスタシア様は素晴らしい女性だけど、アリスが嫌っていたハロルド・ダートン公爵子息とアナスタシア様の弟のレイモンド王子は仲がいいから、何だか言い辛かったんだ。
「怒っているのではないのです。ちょっと今日、お昼に食べ過ぎてしまったのですわ」
「本当に?」
「ええ。セシル様を筆頭に、レイモンド様やハロルド様たちまで私にあれこれ下さったのです。ご好意を無にできずに、全ていただいたもので・・・今日は夕食もいらないくらいですわ」
あれ?アリス、レイモンド王子だけじゃなくハロルド・ダートン公爵子息とも仲良くしているのか?
「それで、お兄様。クライブ様からはちゃんと逃げられまして?」
「クライブって誰だい?」
「今日、お兄様に付き纏っていたご令嬢のことですわ」
見てたのか!
「ただいま戻りました」
「おかえりなさい、ルイス。あなた、何をしたの?」
「は?」
意味がわからず首を傾げると、母上は苦笑いなさる。
「お姫様のご機嫌、損ねてるわよ」
「えっ?」
「バレたんじゃないの?お付き合い」
アリスにアナスタシア様との交際がバレた?
内緒にするつもりじゃなかった。ちゃんと落ち着いたら話すつもりだったんだ。
アナスタシア様は女王陛下になられる方だから、僕は婚約者になるなら王配になることになる。
そうなるとビスクランド伯爵家を継ぐ者がいなくなるから、そのあたりも父上や母上と話し合って、ちゃんと決まったらアリスにも話すつもりだったんだ。
決して、アリスがセシル殿と婚約して、僕に甘えてくれなくなったから拗ねたとか、そういうことじゃない。・・・多分。
「えっと、それでアリスはどこに?」
「お部屋にいるわよ。アリスの好きなマカロン買ってあるから、それ持っていきなさい」
「ありがとうございます、母上」
母上からマカロンを受け取ると、僕はいそいそとアリスの部屋へと向かう。
僕は確かにアナスタシア様のことを好きだけど、アリスに嫌われたら生きていけないかもしれない。
アナスタシア様とお付き合いするようになってから、ほとんどアリスと話ができていないことを思い出す。
アリスにはセシル殿がべったりだし、僕もいつまでもアリスに執着してたら駄目だと思っていたけど、やっぱりアリスは僕にとって大切な妹だ。
「アリス?僕だけど。いいかな?」
「お兄様?どうぞ?」
声音はそんなに怒っているような気はしないけど、僕は恐る恐る扉を開けた。
ソファーに座ったアリスが、キョトンとした顔でこちらを見てくる。
あれ?怒っているようには見えないけど。
「アリス。マカロン食べないか?」
「ごめんなさい。いらないですわ」
え?やっぱり怒ってるのか?
大好きなマカロンをいらないなんて。
「アリス、怒ってるのかい?内緒にするつもりはなかったんだ。ちゃんと婚約が決まったら話そうと・・・」
「レイモンド様から伺ったときは、ちょっと怒っていましたけど、今は怒っていませんわ」
「でも・・・」
僕が持ってきたマカロンは食べたくないんだろう?
アリスに嫌われるくらいなら、最初からアナスタシア様のことを話しておけば良かった。
アナスタシア様は素晴らしい女性だけど、アリスが嫌っていたハロルド・ダートン公爵子息とアナスタシア様の弟のレイモンド王子は仲がいいから、何だか言い辛かったんだ。
「怒っているのではないのです。ちょっと今日、お昼に食べ過ぎてしまったのですわ」
「本当に?」
「ええ。セシル様を筆頭に、レイモンド様やハロルド様たちまで私にあれこれ下さったのです。ご好意を無にできずに、全ていただいたもので・・・今日は夕食もいらないくらいですわ」
あれ?アリス、レイモンド王子だけじゃなくハロルド・ダートン公爵子息とも仲良くしているのか?
「それで、お兄様。クライブ様からはちゃんと逃げられまして?」
「クライブって誰だい?」
「今日、お兄様に付き纏っていたご令嬢のことですわ」
見てたのか!
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