転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜

みおな

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ヒロインの攻略対象

鈍感な恋心

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 プリシア様のお気持ちをお聞きしてから、1週間ほど経ちました。
 あれから、プリシア様は少しずつエルンスト様とお話しするようになったみたいです。

 最近では、笑顔もお見せになるようになりました。

「エルンストがね、ダウニー嬢の笑顔を見ると、胸が締め付けられるんだって」

 今日もセシル様のお膝の上で、お菓子を食べさせていただきながらお話をしています。

 ああ。学園ではありませんわ。我が家のお庭の東屋です。
 我が家とサードニクス家では、セシル様が私をお膝の上に載せるのは、通常運転と思われているようですわ。

 いえ。最近では、学園でもそう思われている節がありますわね。

 前世では、男性にお膝抱っこなんてされたことありません。
 まぁ、それはそうですよね。そんな風に愛してくださる人がいたなら、あんな屑に引っかかってませんよね。

 前世の私、どれだけ男を見る目がないんでしょうか。

 しかし、エルンスト様。
プリシア様の笑顔をご覧になって胸が締め付けられますの?それって・・・

「それは、好意を抱いているということでは?」

「そうだよね。みんなそう思うよね。何で本人だけ分からないんだか」

「エルンスト様は、鈍感・・・いえ、鈍い・・・いえ、純情な方なのですね」

「アリス。隠せてないよ」

 わかってますわ。でも、そう思うんですもの。
 やはり、恋愛ごとは男の方にしっかりリードしていただきたいですわ。前世なら女性から告白なんてありましたけど、貴族世界でははしたないことですから。

 しかも、エルンスト様は皇太子で、プリシア様は聖女といえど男爵令嬢。
 身分差を考えても、エルンスト様がしっかりリードして下さらないと。

「でも、馬に蹴られても困ります」

「は?馬?」

「人の恋路を邪魔するものは馬に蹴られると言いますの。別に邪魔するわけではありませんが、むしろ応援しますけど、他人が口を挟むのもどうかと考えていたのです」

 でも、そんなに鈍・・・純情なエルンスト様ではいつになれば進展するのやら。

 別に慌てる必要はないのですが、エルンスト様はケルドラード皇国の皇太子殿下です。国から帰国命令が出れば留学は取りやめになりますし、その際に婚約者もできてしまうかもしれません。

 プリシア様なら他にも素敵な殿方とご縁があると思いますが、今現在はプリシア様はエルンスト様に惹かれているご様子。
 それなら、と思うのですが。

「待っていたら年が明けてしまいそうですわ」

「アリスはダウニー嬢のことばっかりだね。妬けてしまうな」

「私にとってプリシア様は、命の恩人ですもの。いえ、死んでしまいましたけど、助けようとして下さったこと、本当に嬉しかったのです。それに、転生者仲間ですから、プリシア様にも幸せになっていただきたいのです」

 そう言うと、セシル様は苦笑されながらも私の額にキスを落とされました。

「仕方ない。今度みんなでお出かけでもしようか」

 それは、デートですか?
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