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ヒロインの攻略対象
許されるなら《エルンスト視点》
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ビスクランド伯爵の言葉に、俺は唖然としてしまう。
ケルドラード皇国宰相が、ビスクランド伯爵の叔父?
いや。そういえば、ビスクランド伯爵だったんだ。陞爵で侯爵になったけど。
普段、宰相としか呼ばないからすっかり忘れていた。
ビスクランド侯爵、つまり宰相は陞爵を受けて侯爵になった人だ。
元々、宰相を務めていた公爵が、ひいお爺様が起こした隣国とのトラブルに責任を感じて辞意を申し出て来た。
ひいお爺様と当時国王だったお爺様は、そのトラブルを解決した伯爵を陞爵し、宰相に据えたのだ。
それまでの伯爵は、本当に目立たない人だった。
一夫多妻制のケルドラード皇国において、一夫一妻を貫いている人、その程度の認識だったのだ。
それが、ひいお爺様が隣国の王族に対して不敬と取れる発言をし、怒らせてしまった。
女性蔑視の傾向が強かったひいお爺様だが、為政者としては優秀な方だった。おそらく、長く友好関係だったことで気が緩んでいたのだろう。
魔法技術もないケルドラード皇国が他国から攻めいられることもなく、順風に過ごせてこられたのは、隣国との友好関係のおかげだ。
隣国への警戒から、他国がケルドラード皇国へ攻めてくることはなかった。
それを、一瞬で壊してしまった。
なまじプライドが高いお爺様とひいお爺様ではなく、当時すでに立太子していた父上に、伯爵は言ったのだそうだ。「助けて差し上げてもいいですよ」と。
お爺様たちには謝罪方法は知らせずに、父上は隣国へ伯爵と共に向かい、土下座をして誠心誠意謝った。
そして、今回だけということで許してもらえたのだ。
ひいお爺様が儚くなられ、その功績もあって侯爵になり宰相の任に就いたビスクランド侯爵に、お爺様も父上も強く出ることができない。
ただ、侯爵は父上やお爺様の意見に反対を押し通すようなことはない。
意見は述べるが、侯爵は為政者としての父上を常に立てていた。
唯一、俺がフォレスト王国への留学を希望したときだけ、お爺様の反対を押し切ってくれた。
今思えば、甥が宰相を務めるフォレスト王国で、俺が「変わる」ことを望んでくれたのではないかと思う。
ずっと思っていた。
いつまでも女性蔑視の傾向が強いままでは、ケルドラード皇国はだめになるんじゃないかと。
最近は、ケルドラード皇国内にも働く女性が多く見られる。
お爺様の言うような、女性は常に男に従って、家を守っていればいいという時代ではなくなってきたのだ。
確かに貴族女性として、家を守ることは女主人としての義務だ。
だがフォレスト王国のように、女性でも第1子が王位を継ぐという国も多い。
ケルドラード皇国は変わらなければならない。
そして許されるなら、俺は彼女に、変わっていくケルドラード皇国の王妃として隣に立って欲しい。
ケルドラード皇国宰相が、ビスクランド伯爵の叔父?
いや。そういえば、ビスクランド伯爵だったんだ。陞爵で侯爵になったけど。
普段、宰相としか呼ばないからすっかり忘れていた。
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それが、ひいお爺様が隣国の王族に対して不敬と取れる発言をし、怒らせてしまった。
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隣国への警戒から、他国がケルドラード皇国へ攻めてくることはなかった。
それを、一瞬で壊してしまった。
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お爺様たちには謝罪方法は知らせずに、父上は隣国へ伯爵と共に向かい、土下座をして誠心誠意謝った。
そして、今回だけということで許してもらえたのだ。
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ただ、侯爵は父上やお爺様の意見に反対を押し通すようなことはない。
意見は述べるが、侯爵は為政者としての父上を常に立てていた。
唯一、俺がフォレスト王国への留学を希望したときだけ、お爺様の反対を押し切ってくれた。
今思えば、甥が宰相を務めるフォレスト王国で、俺が「変わる」ことを望んでくれたのではないかと思う。
ずっと思っていた。
いつまでも女性蔑視の傾向が強いままでは、ケルドラード皇国はだめになるんじゃないかと。
最近は、ケルドラード皇国内にも働く女性が多く見られる。
お爺様の言うような、女性は常に男に従って、家を守っていればいいという時代ではなくなってきたのだ。
確かに貴族女性として、家を守ることは女主人としての義務だ。
だがフォレスト王国のように、女性でも第1子が王位を継ぐという国も多い。
ケルドラード皇国は変わらなければならない。
そして許されるなら、俺は彼女に、変わっていくケルドラード皇国の王妃として隣に立って欲しい。
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