気弱令嬢の悪役令嬢化計画

みおな

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予想を裏切らない!

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「ちょっと!あなたがカイン様の婚約者にっていう子?子供じゃない!」

 さすがだ、私。

 予想がバッチリ当たった!

 現在、私の目の前には、真っ青なドレスに身を包んだご令嬢が立っている。

 あ。ちなみに、私とカイン第二王子殿下との婚約は、すでに

 だから正確に言うと、なるんじゃなくてなった、よね。

 ま。火に油を注ぐから言わないけど。

 と思っていたんだけど。

「なるんじゃなくて、なったですわ。すでに、シェリエメール王国第二王子殿下との婚約は結ばれておりますもの。言葉は正確におっしゃれば?それに、ご挨拶も出来ませんの?マナーがなっていないのですね」

 え、エリーゼぇ!

 火に油っ!ガソリン注ぎまくり!
相手の、そうでなくても吊り目の目が余計に吊り上がってるから!

「あ・・・あなたこそ、年上に対する礼儀がなっていないのではなくて?わ、わたくしはシェリエメール王国筆頭公爵家の娘でしてよ!」

「あら?それなら私もですわ。我がアルティシア王国の筆頭公爵家フィラデルフィアの娘です。それに、アルティシア王国王太子殿下の婚約者でもありますわ。確かに私より年上の方みたいですけど、初対面の公爵令嬢を子供呼ばわりする方に礼儀を問われても」

 えー。エリーゼってこんな性格だった?

 穏やかで優しいイメージだったんだけど。

 あ。でもそういえば、ランディとの婚約を嫌がった時、お父様に嫌いって言ってくれたっけ。

「ッ!」

 同じ筆頭公爵家の令嬢。
しかも国力は同じくらいとなると、聖女で王太子殿下の婚約者であるエリーゼの方が格は上になる。

 しかもうちは王家とは親戚だしね。

 でもエリーゼが、こういう・・・なんていうか悪役令嬢のような発言をするとは思わなかった。

 まぁ、事実を口にしただけだけど。

 それでも相手の令嬢は、カッとしたようでエリーゼを叩こうとしたのか右手を振りあげた。

 その手を、背後から駆け寄って止めたのはイグニスだった。

「うちの妹に何をしている!」

「私はっ・・・あ、いえ、私は別に・・・」

 反論しようとした令嬢は、イグニスの顔を見て急に口籠った。

 目も泳いでるし・・・

 あー、確かにね。フィラデルフィアの家族はみんな美形だからね。

 アスランもだけど、イグニスも十五歳とはいえ美形だもんね。

「お兄様。その方、可愛いアイリーンを子供だから第二王子殿下の婚約者に相応しくないみたいな言い方をされましたのよ」

 うん、エリーゼ。
あの令嬢は確かにそういう気持ちはあったと思うけど、実際はそうは言ってないからね。
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