気弱令嬢の悪役令嬢化計画

みおな

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交換条件はまた後で!

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 結局、エリーゼと王太子殿下の婚約は継続されることになった。

 私の脅しのおかげで。

 私のフィラデルフィア公爵家から出て行く発言のせいで、お父様とお母様、お兄様ズが揃ってエリーゼを宥めた。

 サンセット前公爵とランディ、国王陛下と王妃様も土下座してエリーゼに懇願した。

 ただ王太子殿下だけは、謝罪はキチンとして、自分の非を認める発言とエリーゼとの婚約を解消したくない気持ちを述べた後、それでもエリーゼと私が望むならその気持ちに従うと言った。

 その発言で私は王太子殿下を見直したし、エリーゼも思うところがあったみたいだ。

 もちろん、賠償?はしてもらうことにした。

 何がいいか考え中だから、決まるまで待ってもらう。

 というか、近いうちに魔力測定があるから、それが終わってから私の魔力以外の魔道具をもらおうと思ってるのよね。

 この国の魔道具は、それを使えば自分では使えない魔法も使えるという優れ物。

 もちろん回数制限もあるし、魔力がないと使えないし、お値段も立派だ。

 でもまぁ、王族御一家が払ってくれるなら、少々高くてもなんとかなりそうだしね。

 魔力測定日は、誕生日の翌日になっている。

 私の場合、ちょうど十日後だ。

 小説内では風の魔力だったし、そこは変わらないと思うけど、水とかの方が便利だと思うんだよね。

 水と風が使えたら、お風呂のないところでも浄化クリーンとか使えると思うし、だから、水の魔法が使える魔道具をおねだりするつもりなんだ。

 まだアイリーンは子供だからアレだけど、兄ズくらいの年齢になったら旅に出てみたいんだよね。

 せっかく、魔法ありのファンタジーな世界に転生したんだから、一度くらいそれを満喫してみたいじゃない。

 その頃には、エリーゼも結婚してるだろうし、婚約者さえいなければ何とかなると思うんだよね。

「とびっきりのをお願いしても大丈夫ですか?」

「・・・何を望むつもりか分からないが、我々の個人資産で足りるなら何でも応えよう」

 王族の個人資産っていくらなんだろ。
 何個も頼むんじゃなければ、魔道具買えるよね?

 三人分まとめてとかなら、うん、きっと大丈夫。

「まだ決定してないので、誕生日が過ぎてからお伝えします。あ。誕生日のお祝いはいいですから。賠償分に上乗せして下さい」

「わ、わかった」

 あれ?国王陛下の顔がひきつってるけど、そんな常識外な値段のものを頼んだりしないよ?

 誕プレもらうより、その分上乗せしたらランクアップの魔道具買えそうじゃない?
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