気弱令嬢の悪役令嬢化計画

みおな

文字の大きさ
74 / 114

やっぱりお母様が最恐!

「ふふっ。ふふふっ。びっくりだわ。我がフィラデルフィア公爵家に牙を剥く馬鹿がこの国にいたなんて」

 フィラデルフィア公爵邸に戻ったら、お母様が不気味に微笑んでいた。

 ああ。もう例の三人が護送されて来てるのか。
 
「アスランお兄様。何があったのですか?」

 出迎えてくれたアスラン兄に、こそっと尋ねてみる。

 アスラン兄は苦笑していた。

「愚かにも、アイリーンが教皇様にお会い出来るのは、この国の貴族としては誉だとか何とか、あの二人が言ってね。そういえば、もう一人は口を開くこともできないみたいだけど、アイリーン何かした?」

「あ、拘束魔法をかけてます。あの二人は、私の防御魔法に弾かれて悶絶してたんですけど、ようやく痺れが取れたんですね」

 で、痺れが取れた途端に、お馬鹿な発言をしたということね。

 教皇様とやらに会うのが誉ねぇ。

 そんなご立派な人なのかね。
でも、その教皇って、闇魔法使いとかを教会で軟禁?してるのを許容してるんだよね?

 まさか、知らないとかないよね?

「アスランお兄様は、教皇様とやらと会ったことはありますか?」

「いや、僕はないな。あるとしたらエリーゼかな」

「あ、そうですね。お姉様は聖女ですし、可能性はありますね」

 あとで確認してみよう。
害ある相手じゃないなら、会ってみても良い。

 でもって、教会の腐った状態を改善させるのもアリだと思う。

 しかし、目の前の二人はこの国のトップである国王陛下すら逆らわないお母様相手に何を思って発言したのだろうか。

 それは怖いもの知らず過ぎるのでは?

 確かに、教会関係者でないと魔法の枷を外せないというのが一般常識だから、敵に回す人間は今までいなかったのかもしれない。

 でも、今は私が枷を外すことが出来る。

 カイン様にやり方を確認したし、闇魔法を使うのもすぐに慣れた。

 もっとも私がみんなの枷を外すとか面倒なので、そういう魔道具を作るつもり。

 エリーゼともそう話し合ったし。

 今日は、そのための水晶球を買いに行ってたんだけど、ピン!とくるのがなくて取り寄せてもらうことになった。

 水晶の代わりに愚者が手に入るとは、何だかなぁ。

 まぁ、お母様が楽しそうだからいいか。

「キララ、買って来たお菓子を食べよう。セナ、お茶を淹れてくれる?」

「かしこまりました」

「お手伝いします」

 キララがセナについて行く。

 私より六歳年上のセナはあまり表情の変わらないタイプだけど、面倒見はいい。

 キララとは同い年になるんだけど、キララはセナに懐いていた。

 侍女としての仕事より淑女教育優先だけど、本人がやる気ならいいか。

 
感想 129

あなたにおすすめの小説

〈完結〉前世と今世、合わせて2度目の白い結婚ですもの。場馴れしておりますわ。

ごろごろみかん。
ファンタジー
「これは白い結婚だ」 夫となったばかりの彼がそう言った瞬間、私は前世の記憶を取り戻した──。 元華族の令嬢、高階花恋は前世で白い結婚を言い渡され、失意のうちに死んでしまった。それを、思い出したのだ。前世の記憶を持つ今のカレンは、強かだ。 "カーター家の出戻り娘カレンは、貴族でありながら離婚歴がある。よっぽど性格に難がある、厄介な女に違いない" 「……なーんて言われているのは知っているけど、もういいわ!だって、私のこれからの人生には関係ないもの」 白魔術師カレンとして、お仕事頑張って、愛猫とハッピーライフを楽しみます! ☆恋愛→ファンタジーに変更しました

〈完結〉【書籍化&コミカライズ】悪妃は余暇を楽しむ

ごろごろみかん。
恋愛
「こちら、離縁届です。私と、離縁してくださいませ、陛下」 ある日、悪妃と名高いクレメンティーナが夫に渡したのは、離縁届だった。彼女はにっこりと笑って言う。 「先日、あなた方の真実の愛を拝見させていただきまして……有難いことに目が覚めましたわ。ですので、王妃、やめさせていただこうかと」 何せ、あれだけ見せつけてくれたのである。ショックついでに前世の記憶を取り戻して、千年の恋も瞬間冷凍された。 都合のいい女は本日で卒業。 今後は、余暇を楽しむとしましょう。 吹っ切れた悪妃は身辺整理を終えると早々に城を出て行ってしまった。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

転生先ではゆっくりと生きたい

ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。 事故で死んだ明彦が出会ったのは…… 転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた 小説家になろうでも連載中です。 なろうの方が話数が多いです。 https://ncode.syosetu.com/n8964gh/

白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます

時岡継美
ファンタジー
 初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。  侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。  しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?  他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。  誤字脱字報告ありがとうございます!

悪役令嬢の慟哭

浜柔
ファンタジー
 前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。  だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。 ※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。 ※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。 「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。 「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

悪女の針仕事〜そのほころび、見逃しません!〜

陰陽@4作品商業化(コミカライズ他)
ファンタジー
公爵令嬢として生まれながら、子ども時代からメイドや周囲の陰謀で、次々と濡れ衣を着せられ、「悪女」扱いされてきたミリアム。 第3王子との婚約を聖女に奪われ、聖女への嫌がらせの冤罪で国外追放された後、平民として生き延びる中で、何度も5年前へのロールバック(逆行)を繰り返すことに。 生計をたてる為に、追放後の平民生活で極めた針仕事が、ロールバックが繰り返されることで、針仕事の能力だけは引き継がれ、天才的な実力を手に入れる。 その時女神「アテナ」の加護を得て、2つの力を手にすることに。 「加護縫い」 (縫った布に強力な祝福を込められる) 「嘘のほころびを見抜く力」 (相手の嘘を布のほころびとして視覚的に捉え、引き抜く、または繕うことで、真実を暴いたり修正したりする) を手にしたミリアムは、5歳の幼女時代まで遡り、2つの力で悪評をぬりかえ、仲違いしていた家族も、加護の力を与えることで協力な味方へと変貌。 さらに、女神から可愛いしもべ「アリアドネ」を授かり、元婚約者と聖女にザマァを狙う中、加護縫いの能力が最も高い人間を王太子妃に迎える決まりのある大国、ルーパート王国の王子が近付いて来て……?