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教皇様って紙一重のアレ?
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「お父様、お母様。とりあえず、教皇様にお会いして来ます。分かっていて神官長を放置しているのか、それとも分かっていないのか。いずれにしろ、神官長にはその座から退いてもらわなければならないですから、その点も話したいですし」
帰りに、メイドであるソネットの姉を救いだして来よう。
何度も教会に忍び込むのは危険だし。
「なら、私も・・・」
「駄目です。お姉様は、やっと目覚めたばかりなのですから。大丈夫だとは思いますが、何があるか分かりません。しばらくは安静にしていて下さい。私はひとりで大丈夫です」
目覚めたし大丈夫だとは思うけど、教会に近付いて何か影響があると困る。
それに、一人の方が動きやすい。
「にゃああ」
「ノアがついて来てくれるの?なら、百人力ね」
私の肩に乗ったノアが、甲高く鳴いた。
多分、自分が付いてるから大丈夫だって言ってるんだと思う。
「それに、念のためにコチラに多く人数を残しておきたいのです。襲撃はないと思いますが、そろそろお姉様がいなくなったことに勘付いていてもおかしくないので」
「・・・分かった。全力を以て、愛する家族を守ろう。だがアイリーン。お前も愛する家族なのだ。無茶をするなよ?」
「はい、お父様。一時間ほどで戻ります。二時間経って戻らなければ、お迎えお願いします」
何事にも絶対はない。
私は前世の記憶が多少はあるけど、現在は十一歳の子供だ。
いくら魔法がたくさん使えても、魔力がたくさんあっても、力技には勝てないかもしれないし、不意を突かれたら負けるかもしれない。
念には念を入れておかないと。
「ご一緒したいですが、足手纏いになっては困りますから、ここでお待ちしてます」
「うん。キララ、必要なら魅了を使っていいから。お姉様たちを守ってね」
「はい、必ず」
私はお父様からエリーゼまで、順番に抱きしめ合うとにっこりと微笑んだ。
「じゃ、行ってきます」
転移魔法で、教会近くまで転移する。
慣れてはいないけど、私も魅了魔法は使える。
『教皇様はどこにいるの?』
「・・・教皇様はお一人で祈りの間にいらっしゃいます」
隠密魔法を使って、教会内を移動中に捕まえた神官に魅了魔法をかけて尋ねた。
エリーゼも、教皇様は常に祈りの間にいると言ってたし、間違いないだろう。
というか、教会の運営云々の業務は神官長に丸投げとか聞いたけど。
教皇様って、何とかと天才は紙一重の、何とかの方なの?
業務は丸投げって、教会のトップなのにそれでいいと思っているの?
帰りに、メイドであるソネットの姉を救いだして来よう。
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目覚めたし大丈夫だとは思うけど、教会に近付いて何か影響があると困る。
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「はい、お父様。一時間ほどで戻ります。二時間経って戻らなければ、お迎えお願いします」
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念には念を入れておかないと。
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「はい、必ず」
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