悪役令嬢はヒロイン(♂)に攻略されてます

みおな

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婚約解消対策

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「そう。イザベリーナも殿下も、本当に困ったこと」

 ほほほと笑うお母様が、ちょっと・・・だいぶ黒い。

 まぁねぇ。王命で決められた婚約を、当の王子がどう考えてるんだって話よね。

 私はアーロン殿下のことは好きでもないし、どちらかといえば嫌いな部類だけど、それを抜きにしたら気持ちはわからないでもない。

 三歳年上の、自分より優秀で、好きなタイプでもなくてキツい言動の姉より、好みのタイプで同い年で、自分を慕ってくれる妹の方が可愛いと思うのは仕方ない、と思う。

 ただ、それだとアーロン殿下は王太子になれない可能性が高くなるけど、本人的にそれは良いのかしら?

 同じ公爵家の令嬢なら、妹でも良いじゃないかと思ってるのかもだけど・・・

 まぁ、七歳だし?これからアーロン殿下とイザベリーナが必死でお勉強頑張ったなら、可能性はなくもないの・・・かな?

 それでも私が第一王子殿下の婚約者になったとしたら、そのパーセンテージは下がると思うけど。

 第一王子殿下って、ゲームでもほとんど出てこないのよね。

「私はイザベリーナが望むのなら、婚約者の座は喜んで譲りますわ。やっぱり想い合う二人の方がお互い支え合えるでしょう?」

「あの子たちは、王命の意味を理解していないのかしらね。別にわたくしはかまわないけれど、旦那様はお仕事的に苦労なさるでしょうね」

 確かにお父様は宰相だから、あんなのが今のまま王太子と王太子妃になったら、大変だと思う。

 でもそこは、まだ時間もあることだし?しっかり教育すれば良いんじゃないのかな。

 それに物語が始まる時期が来たら、ヒロインが現れると思うの。

 ヒロインに心奪われないためにも、好みの相手が婚約者の方が良いと思うわ。

「陛下や王妃様が撤回できない状況で、婚約破棄を言い渡して下さると良いのですけど」

「それなら、来月の第二王子殿下の誕生パーティーなんかちょうど良いんじゃないかしら?」

「そうですね。じゃあ、それまではイザベリーナのおねだりには応えないようにしておきます。そしたら、いつもの癇癪を起こして、やらかしてくれると思いますから」

 パーティーに出るためのドレスや、髪飾り、ネックレスなどを揃え始めたら、イザベリーナなことだから、絶対欲しいと言い出す。

 それを断ったら、余計に私のものが欲しくなって、アーロン殿下に泣きつくはずだ。

 そうしたら元々、私よりイザベリーナを好きなアーロン殿下のことだから、パーティーにはイザベリーナにドレスを贈り、エスコートすると思う。

 ヒロインを伴っての断罪シーンの再現みたいね。
 じゃあ私は、断罪されないように根回ししておかなきゃね。



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