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懐かれてる?え?ええっ?
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「はじめまして、クライスラー公爵令嬢様。私、アルストロメリア王国から留学してきましたクリス・アルストロメリアと申します」
「はじめまして、アルストロメリア様。私、クライスラー公爵家が長女エリザベートと申します」
アルストロメリア王国とは、ヴァルフリーデ王国から遠く離れた島国なの。
小さな国なのだけど、国王陛下がとても有能な方らしく、他国の侵攻も退け、しかもアルストロメリア王国にしかない鉱物もあるらしくて他国も一目置いている国。
ヴァルフリーデ王国から遠く離れたこの国だけど、正妃様の妹様が嫁がれたのよ。
一応、元王太子妃候補だったからね。
勉強はしてるわ、ちゃんと。
このクリス様、名がアルストロメリアということは王族か、少なくともそれに近しい人間ということ。
つまりは、アーロン殿下とは親戚関係ってことよね。
アーロン殿下は正妃様とは血は繋がってないけど、アーロン殿下の父親である国王陛下からしたら嫁の妹の子供とかなわけだから。
それで案内してたのかしら?
でも、これってヒロインじゃないわよね。
だってヒロインは、ヴァルフリーデ王国の下位貴族の娘だったもの。
入学式イベントが発生したのと、黒髪黒目だっていうからてっきりヒロインだと思ったんだけど。
「クライスラー様。どうか私のことはクリスとお呼びください」
「え、ええ。では、私のこともエリザベートと」
なんだかグイグイ来るお姫様ね。
王族なのか高位貴族なのかは知らないけど。
チラリとアーロン殿下に説明を求めるように視線を向けたら・・・
ガッツリ逸らされた。
はぁ?何逸らしてんの?
貴方とイザベリーナの仲がこじれないように、わざわざ連れてきてあげたというのに。
「アーロン殿下?」
「・・・あ、あ、えと、く、クリス・・・嬢は遠縁の親戚になる。え、エリザベート嬢と会うのを楽しみにしていたんだ。少し話をしてやって欲しい」
大丈夫かしら?
まるで浮気がバレた旦那みたいに、めっちゃ吃ってるけど。
「イザベリーナは僕の馬車で送って行くから、その、く、クリス嬢のことを任せても良いだろうか?」
「え、でも・・・」
「お願いしますわ、エリザベート様」
いや、遠縁だかなんだか知らないけど、初対面の相手を任せるんじゃないわよ。
駄目だと言いたいのに、クリス様はグイグイ来るし、アーロン殿下は逃げ腰だし。
ええ!ええ!分かりましたよ!
こちとら前世でアラサーまで生きた大人ですからね。
どこかのいつまでも小学生の名探偵のように、見た目は十三歳の子供でも、中身はアラサーの社会人よ。
面倒見てあげようじゃない。
「はじめまして、アルストロメリア様。私、クライスラー公爵家が長女エリザベートと申します」
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ヴァルフリーデ王国から遠く離れたこの国だけど、正妃様の妹様が嫁がれたのよ。
一応、元王太子妃候補だったからね。
勉強はしてるわ、ちゃんと。
このクリス様、名がアルストロメリアということは王族か、少なくともそれに近しい人間ということ。
つまりは、アーロン殿下とは親戚関係ってことよね。
アーロン殿下は正妃様とは血は繋がってないけど、アーロン殿下の父親である国王陛下からしたら嫁の妹の子供とかなわけだから。
それで案内してたのかしら?
でも、これってヒロインじゃないわよね。
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「え、ええ。では、私のこともエリザベートと」
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王族なのか高位貴族なのかは知らないけど。
チラリとアーロン殿下に説明を求めるように視線を向けたら・・・
ガッツリ逸らされた。
はぁ?何逸らしてんの?
貴方とイザベリーナの仲がこじれないように、わざわざ連れてきてあげたというのに。
「アーロン殿下?」
「・・・あ、あ、えと、く、クリス・・・嬢は遠縁の親戚になる。え、エリザベート嬢と会うのを楽しみにしていたんだ。少し話をしてやって欲しい」
大丈夫かしら?
まるで浮気がバレた旦那みたいに、めっちゃ吃ってるけど。
「イザベリーナは僕の馬車で送って行くから、その、く、クリス嬢のことを任せても良いだろうか?」
「え、でも・・・」
「お願いしますわ、エリザベート様」
いや、遠縁だかなんだか知らないけど、初対面の相手を任せるんじゃないわよ。
駄目だと言いたいのに、クリス様はグイグイ来るし、アーロン殿下は逃げ腰だし。
ええ!ええ!分かりましたよ!
こちとら前世でアラサーまで生きた大人ですからね。
どこかのいつまでも小学生の名探偵のように、見た目は十三歳の子供でも、中身はアラサーの社会人よ。
面倒見てあげようじゃない。
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