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結果だけしか教えて貰えない
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「結果は分かりましたけど、どういう経緯があったのかは教えて貰えませんの?」
多分、私の声に険があったのだろう。
目の前のアーロン殿下は顔色を悪くしていた。
「す、すまない。ち、父上が対処したので、僕から話せることはほとんどないんだ」
「・・・そうですか」
「す、すまない。気を悪くしないで欲しい」
学生同士のいざこざとしても、アスランの態度には問題があった。
ゲーム内でエリザベートにキツい態度で接しても問題なかったのは、あれがゲームだったからだ。
男とか女とか関係ない。
この国では、女でも爵位を継ぐことができるから、私とアスランでは私の方が立場は上になるのだ。
そしてどういう対処をするにしても、アーロン殿下が関わった以上、国王陛下に話が行くのは仕方ない。
対処を決めるのは当主のダンブル侯爵だし、それを承認するのは国王陛下なのだから。
しかし、絡まれた当事者の私に経緯の説明もないって。
え?そんなものなの?
それがこの世界では普通なの?
まぁ、これ以上アーロン殿下を責めても仕方ない。
結果は分かったのだし、これ以上不快な思いをすることもないわけだから、納得しよう。
「対処していただき、ありがとうございます」
「いや、こちらこそもっと早く父上とダンブル侯爵に対処してもらうべきだった。べ、弁解になってしまうが、アスランは元々はちょっと頭の固いところがあるが悪いやつではないんだ。どうして今回あんな言動をしたんだか・・・」
「え?気付いてないんですか?アレはクリス様に惚れたから、悪役の私を退治して、クリス様に良い印象を持ってもらいたかったのだと思いますよ」
クリス様がヒロインかどうかは分からないけど、アレはアスランルートの出会いイベントだった。
ゲーム内でアスランは、一番攻略しやすいキャラだ。
つまりは、そういうことでしょう?
でも私の言葉に、アーロン殿下はとても複雑そうな、なんともいえない表情をしていた。
ん?自分が好きなヒロインに横恋慕するな的な感情・・・じゃないみたい?
そもそもアーロン殿下はクリス様を好きというより、怯えているのよね。
クリス様はあんなに優しいのに。
まぁ怒ると怖そうだけどね。
「それでダンブル侯爵令息様は、いつ領地に?」
「ああ。今日だ。すまない、本当ならもっと重い処分を望まれても仕方ないのだが」
「あら?私はそんなこと望んでいませんわ。せっかく入学した学園に通えず、更生するまで領地から戻れないのでしょう?それで十分です」
真っ当な人間になって戻って来るなら、別にそれで良いわ。
少なくとも、会話が成立するようになってよね。
多分、私の声に険があったのだろう。
目の前のアーロン殿下は顔色を悪くしていた。
「す、すまない。ち、父上が対処したので、僕から話せることはほとんどないんだ」
「・・・そうですか」
「す、すまない。気を悪くしないで欲しい」
学生同士のいざこざとしても、アスランの態度には問題があった。
ゲーム内でエリザベートにキツい態度で接しても問題なかったのは、あれがゲームだったからだ。
男とか女とか関係ない。
この国では、女でも爵位を継ぐことができるから、私とアスランでは私の方が立場は上になるのだ。
そしてどういう対処をするにしても、アーロン殿下が関わった以上、国王陛下に話が行くのは仕方ない。
対処を決めるのは当主のダンブル侯爵だし、それを承認するのは国王陛下なのだから。
しかし、絡まれた当事者の私に経緯の説明もないって。
え?そんなものなの?
それがこの世界では普通なの?
まぁ、これ以上アーロン殿下を責めても仕方ない。
結果は分かったのだし、これ以上不快な思いをすることもないわけだから、納得しよう。
「対処していただき、ありがとうございます」
「いや、こちらこそもっと早く父上とダンブル侯爵に対処してもらうべきだった。べ、弁解になってしまうが、アスランは元々はちょっと頭の固いところがあるが悪いやつではないんだ。どうして今回あんな言動をしたんだか・・・」
「え?気付いてないんですか?アレはクリス様に惚れたから、悪役の私を退治して、クリス様に良い印象を持ってもらいたかったのだと思いますよ」
クリス様がヒロインかどうかは分からないけど、アレはアスランルートの出会いイベントだった。
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つまりは、そういうことでしょう?
でも私の言葉に、アーロン殿下はとても複雑そうな、なんともいえない表情をしていた。
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