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転生しました
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私、レティシア・ルーベンスは1つ前の生、つまり前世の記憶を持ったまま、ルーベンス公爵家の長女として生を受けた。
前世では29歳まで生き、仕事と趣味に明け暮れ、恋愛の1つもすることなく、交通事故でその生涯を終えた。
ラノベの定番、転生者な訳だけど、別に前世の人格が頭の中にあるとか、そういうのではなくて、頭の中の本棚にびっしり知識の本が詰まってるって感じだ。
だから、3歳になって、自分の家族の名前や容姿の認識ができるようになるまで気づかなかった。
自分が今いる世界が、かつて前世でプレイした乙女ゲーム『金と銀のレガリア』と酷似していることを。
レティシア・ルーベンスは『金と銀のレガリア』の悪役令嬢だ。
いや、もう勘弁して下さい。転生したら悪役令嬢ってどんだけ鉄板なんですか。
遠くを虚な目で見る3歳児・・・めっちゃシュール。
とにかく気付いてから、私は知識の中のゲームのことを思い出せるだけ思い出すことにした。
『金と銀のレガリア』は、中世ヨーロッパ風の剣と魔法の国で、魔法の学園を舞台に恋を育む王道の乙女ゲームだ。
そして、レティシア・ルーベンス公爵令嬢は、絹糸のような銀の髪に、透けるような白磁の肌、銀の瞳の、名工が腕によりをかけて作り上げたビスクドールのような美少女だ。
そしてヒロイン、このゲームの他とちょっと違うところは、ヒロインが定番の庶民だったり男爵令嬢だったりするのではなく、公爵令嬢、レティシアの双子の妹というところである。
ふわふわとした金の髪に金の瞳、レティシアと全く同じ作りだが、常に愛らしい笑みを浮かべた絵画の中の天使、それがルティシア・ルーベンスだ。
レティシアは、妹の、その誰からも愛される明るく優しい心に、稀有な魔力に、そして何より、恋い焦がれる王子との仲睦まじい姿に嫉妬し、悪役令嬢になっていく。
最初は言葉で、そのうち物を壊すなどの物理的に、そして最後は魔力を使って、ルティシアを排除しようとする。
そして、暴走した己の魔力に焼かれ、その命を落とすのである。
その双子の姉を救おうと、王子に抱きとめられながらも手を伸ばしていたヒロイン・・・マジ天使である。
ゲームをやっていた時から理解できなかった。どこをどうしたら、こんな愛らしい妹を虐める気になれるのか。
確かに、王子は見目麗しい。
攻略対象なのだから、当然といえば当然で、残りの攻略対象もご都合主義的に皆イケメンだ。
だから、つくづく思ったのだ。他でいいじゃん。
王道ルートだから王子攻略はしたが、実は前世の自分の推しは王子ではなく別の『彼』であった。
攻略対象でなく、王子ルートでちょっと出てくるだけだったが、はっきり言って、王子などより『彼』を攻略したかった。
・・・と、まぁ話は逸れたが、そんなゲームの世界に生まれ変わってしまったのだとしたら、とにかく全力で回避せねばならないフラグが山のようにある。
「・・・」
私は大きくため息をついた。
頑張ろう。
悪役令嬢回避のために。
前世では29歳まで生き、仕事と趣味に明け暮れ、恋愛の1つもすることなく、交通事故でその生涯を終えた。
ラノベの定番、転生者な訳だけど、別に前世の人格が頭の中にあるとか、そういうのではなくて、頭の中の本棚にびっしり知識の本が詰まってるって感じだ。
だから、3歳になって、自分の家族の名前や容姿の認識ができるようになるまで気づかなかった。
自分が今いる世界が、かつて前世でプレイした乙女ゲーム『金と銀のレガリア』と酷似していることを。
レティシア・ルーベンスは『金と銀のレガリア』の悪役令嬢だ。
いや、もう勘弁して下さい。転生したら悪役令嬢ってどんだけ鉄板なんですか。
遠くを虚な目で見る3歳児・・・めっちゃシュール。
とにかく気付いてから、私は知識の中のゲームのことを思い出せるだけ思い出すことにした。
『金と銀のレガリア』は、中世ヨーロッパ風の剣と魔法の国で、魔法の学園を舞台に恋を育む王道の乙女ゲームだ。
そして、レティシア・ルーベンス公爵令嬢は、絹糸のような銀の髪に、透けるような白磁の肌、銀の瞳の、名工が腕によりをかけて作り上げたビスクドールのような美少女だ。
そしてヒロイン、このゲームの他とちょっと違うところは、ヒロインが定番の庶民だったり男爵令嬢だったりするのではなく、公爵令嬢、レティシアの双子の妹というところである。
ふわふわとした金の髪に金の瞳、レティシアと全く同じ作りだが、常に愛らしい笑みを浮かべた絵画の中の天使、それがルティシア・ルーベンスだ。
レティシアは、妹の、その誰からも愛される明るく優しい心に、稀有な魔力に、そして何より、恋い焦がれる王子との仲睦まじい姿に嫉妬し、悪役令嬢になっていく。
最初は言葉で、そのうち物を壊すなどの物理的に、そして最後は魔力を使って、ルティシアを排除しようとする。
そして、暴走した己の魔力に焼かれ、その命を落とすのである。
その双子の姉を救おうと、王子に抱きとめられながらも手を伸ばしていたヒロイン・・・マジ天使である。
ゲームをやっていた時から理解できなかった。どこをどうしたら、こんな愛らしい妹を虐める気になれるのか。
確かに、王子は見目麗しい。
攻略対象なのだから、当然といえば当然で、残りの攻略対象もご都合主義的に皆イケメンだ。
だから、つくづく思ったのだ。他でいいじゃん。
王道ルートだから王子攻略はしたが、実は前世の自分の推しは王子ではなく別の『彼』であった。
攻略対象でなく、王子ルートでちょっと出てくるだけだったが、はっきり言って、王子などより『彼』を攻略したかった。
・・・と、まぁ話は逸れたが、そんなゲームの世界に生まれ変わってしまったのだとしたら、とにかく全力で回避せねばならないフラグが山のようにある。
「・・・」
私は大きくため息をついた。
頑張ろう。
悪役令嬢回避のために。
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