悪役令嬢?寝言は寝て言え〜全員揃って一昨日来やがれ〜

みおな

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私の好きな人

 結局、お茶会の場では逃げれたけど、家に帰ってからお母様に白状させられた。

 娘の恋バナが気になるだけな気もするけど、婚約者を決めないと王太子の婚約者にされる可能性があると言われると、それだけは逃れたいから言わない選択肢を選べなかった。

 まぁ、あのレッチェル伯爵令嬢が王太子妃教育で優秀な成績をおさめてくれたら、実家の後ろ盾の弱さは何とかなると思う。

 最悪、我が家が後ろ盾になってあげても良いんだろうし。

 頑張れ!
私に対して「ふふん!私選ばれたのよ」的な顔してたんだから、間違っても「無理です」なんて言わないでよ。

「あらあら、まぁまぁ」

 私から好きな人の名前を聞き出したお母様は、なんていうか・・・ご機嫌だった。

 ちなみに隣で、お父様とお兄様は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。

 何故に。

「彼なら問題ないわ。わたくしの兄の養子にでもすれば、アレーシアとの結婚に支障はないし。早速、お兄様に連絡しなきゃ」

 ちょ、ちょ、ちょっと、待ったぁ。

「お、お母様っ!お待ち下さい。あの、私の片想いなのです!彼は私の気持ちなど知らないのです!」

「あら?そうなの?でも大丈夫よ。可愛いわたくしのアレーシアを拒否するような男はいないわ」

 いや、いるから。

 この国の王太子が、婚約者であるアレーシアに婚約破棄を突きつけて、男爵令嬢に心変わりしたから。

「そう思われますよね、旦那様?そんな男存在価値がありませんもの。アレをちょん切って・・・」

「ゴホンッ!ジュリエッタ、淑女の君がそんな不穏な言葉を口にしてはいけないよ」

 お父様、ナイス!

 実際にちょん切るわけじゃないだろうけど、お兄様が微妙に内股になってるから!

 比喩的なものだとは思うけど、さすがに王太子のアレちょん切ったらマズいから。

「会ってお話してみましょうか。旦那様、連絡を取って下さる?」

「・・・分かった。アレーシアもそれで良いかい?」

「え、あ、はい。あ、でも、本当に片想いなんです。だから、婚約を強制したりしないでくれますか?私が王太子殿下と婚約したくなかったように、彼も私と婚約したくない可能性だってありますから」

 私にとって彼は前世の推しだけど、この世界の彼とは面識がないし、王太子が伯爵令嬢に熱を上げたように、彼もラノベの中とは違うかもしれない。

 推しのままだったとしても、いやむしろこの世界でも推せる人だったなら、無理矢理とかしたくない。

「可愛いアレーシアを拒むなんて有り得ないと思うし納得いかないけれど、わかったわ。無理強いはしないわ」

 お母様、頼むよ~
無理強いして嫌われたりしたら、ショック死しちゃうから!
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