悪役令嬢?寝言は寝て言え〜全員揃って一昨日来やがれ〜

みおな

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見かけより中身よね

 ラノベ『君に恋したあの場所で』のメインキャラ。

 筆頭はヒロインと王太子。
それから断罪される役目の悪役令嬢であるアレーシア。

 でも当然のこと、他にもモブとまではいかないけど、という立ち位置のキャラが出て来る。

 例えば、王太子の幼馴染で、騎士団長の息子や教皇の息子。

 そして、公爵令息のお兄様の友人である子爵令息。

 真っ青な髪とサファイアみたいな瞳をしていて、長く伸ばした前髪のせいで顔が分からない根暗キャラと思われてる。

 でもお兄様と仲良しで、よくフロライン公爵家に遊びに来ていた。

「イアンくん、急に呼び出してすまないね」

「いえ・・・」

 イアン・ガロード。
ガロード子爵家の令息で、公爵令息であるアランお兄様の友人。

 侍女ですら伯爵家の娘なのに、公爵家嫡男のお兄様が何故に子爵令息を友人に選んだのか。

 お母様がお兄様を連れて行ったお茶会。

 そこで、まぁ当然のことながら公爵家嫡男のお兄様は

 何人ものご令嬢に囲まれて、相手がご令嬢だからキツく言うことも・・・って、お兄様は後々は結構キツい言い方を令嬢にするようになるんだけど、初めてのお茶会では、さすがに出来なかったみたい。

 別にご令嬢たちは、お兄様に暴力を振るっているわけじゃないから、お母様が止めに入るわけにもいかなくて。

 そんな時に、お兄様に用があるからと声をかけて助けてくれたのがイアンだったそうだ。

 イアンは、自分が!自分が!ってグイグイくるタイプじゃなくて、ひとりで大人しく本を読んでいる方が好きな性格なのに、お兄様が嫌がっているのを見て、助けに入ってくれた。

 それ以来、イアンはお兄様にとって大切な友人になったの。

 イアンは、子爵令息だからと遠慮してたけど、お兄様がガロード家に行けばご迷惑になるから、毎回お兄様がイアンを公爵家に連れてくる。

 で、アレーシアとも顔見知りというわけ。

 やっぱり男は容姿より性格中身よね。

「イアンくんは、どなたかご令嬢と婚約をされているかな?」

「いえ・・・」

「ならば、誰か意中のご令嬢はいるかい?」

「いえ・・・」

 お父様がグイグイ行くからか、イアンは俯いてこそいないものの、返答はずっと「いえ」なんだけど。

 え。そこ、グイグイ行って大丈夫?

「アレーシアと婚約してくれないか?」「いえ」とか、言われたらマジでショックなんですけど!

 いや、まぁ、いくらお兄様の友人だからって、子爵家の息子のイアンが頷くとは思ってないけど。

「うちのアレーシアの婚約者を決めたいのだが、イアンくんにお願いしてもいいかな?」

 普通、貴族の婚約は家長同士が決めることがほとんどだ。

 私とイアンの婚約だって、ガロード子爵とお父様の話で決まる。

 だけどお父様は、イアンの意思を確かめるために先にイアンに尋ねてくれている。

 うん。お父様のそういうとこ、好きだわ。
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