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10歳
40ページ:プチって潰していいのなら
その後、イザベリータ様とレノアを保護してあることを、クラウディア王国の王太子殿下たちに知らせること。
銀縁眼鏡への処罰をどうするかなどを話し合った。
結論として、まずはクラウディア王国の王家にお伺いを立てることとなった。
ま、当然だよね。
他国の伯爵を、勝手に処罰するわけにはいかないもんね。
ちょっと、お母様のオーラが黒かったから驚いたけど、お父様が常識的に判断して良かった。
「秘密裏に、消してしまってもいいくらいだが」
あ。お父様のオーラも黒い・・・
えーと、建前と本音ってことかな?いや、いいけどね。私も可能なら、プチって潰してしまいたいし。
「叔父上・・・さすがにそれは」
「分かっているが、シエルの楽しい学園生活に水を差すなど、万死に値するだろう」
「ええ、本当に。そんな人間は生きる価値などないわ。なぁに?アレクセイ。貴方、シエルが嫌な思いをしたのに、腹が立たないの?」
うぉ?
矛先がアル兄様に向いたぞ?というか、理由がそれ?
「僕だって腹立たしいですよ。ですが、シエルが王女だということは知らせてあるんです。ご令嬢方を保護できている時点でシエルの有能さはバレているでしょうが、これ以上話を大きくして、教皇様に勘付かれたらどうするんですか」
「あー、ロイね。あの子もねぇ、悪い子ではないんだけど、ちょーっと考え方が偏りすぎてるのよね」
お母様が苦笑いしている。
確かに、ロイおじ様は、銀縁眼鏡のような悪人ではないのだろう。
多分、力あるものは国にそれを捧げるのが当然みたいな考え方なんだと思う。
それは、王家に連なる者として、決して間違いではないのだろう。
ただし、それを他人に強要してはいけない。人には人それぞれに、考え方があるのだから。
そして私も、このチートな能力を国の為に捧げるつもりはない。
この力は、私を愛してくれるお父様やお母様、私の友人たちのために使うものであって、強要されて使うものではないのだ。
私の考え方は、王女としては失格なのかもしれない。
でも、それでも良いとお父様たちは言ってくれる。
だから、私はお父様やお母様が大好きなのだ。
「とりあえず、アル兄様と報告に行って来ますね」
「あら?わたくしたちも一緒に行くわ」
「えーと、さすがに我が国の国王と王妃が、他国にいきなり行くのは駄目な気がします。それに、まず王太子殿下に話をしようと思うので。国王陛下たちとお話する時に、お父様とお母様にお願いしてもいいですか?」
いきなり他国の国王が転移してきたら、大騒動になるわ。
え?王太子でも問題だって?
大丈夫。王太子妃殿下のところへ直に転移するから。
こないだ、許可貰ってあるし。
「仕方ないな。シエルなら大丈夫だと思うが、アレクセイ、シエルのことを頼むぞ」
お父様が渋々頷かれ、私はアル兄様を連れて、クラウディア王国に転移することになったのだったー
銀縁眼鏡への処罰をどうするかなどを話し合った。
結論として、まずはクラウディア王国の王家にお伺いを立てることとなった。
ま、当然だよね。
他国の伯爵を、勝手に処罰するわけにはいかないもんね。
ちょっと、お母様のオーラが黒かったから驚いたけど、お父様が常識的に判断して良かった。
「秘密裏に、消してしまってもいいくらいだが」
あ。お父様のオーラも黒い・・・
えーと、建前と本音ってことかな?いや、いいけどね。私も可能なら、プチって潰してしまいたいし。
「叔父上・・・さすがにそれは」
「分かっているが、シエルの楽しい学園生活に水を差すなど、万死に値するだろう」
「ええ、本当に。そんな人間は生きる価値などないわ。なぁに?アレクセイ。貴方、シエルが嫌な思いをしたのに、腹が立たないの?」
うぉ?
矛先がアル兄様に向いたぞ?というか、理由がそれ?
「僕だって腹立たしいですよ。ですが、シエルが王女だということは知らせてあるんです。ご令嬢方を保護できている時点でシエルの有能さはバレているでしょうが、これ以上話を大きくして、教皇様に勘付かれたらどうするんですか」
「あー、ロイね。あの子もねぇ、悪い子ではないんだけど、ちょーっと考え方が偏りすぎてるのよね」
お母様が苦笑いしている。
確かに、ロイおじ様は、銀縁眼鏡のような悪人ではないのだろう。
多分、力あるものは国にそれを捧げるのが当然みたいな考え方なんだと思う。
それは、王家に連なる者として、決して間違いではないのだろう。
ただし、それを他人に強要してはいけない。人には人それぞれに、考え方があるのだから。
そして私も、このチートな能力を国の為に捧げるつもりはない。
この力は、私を愛してくれるお父様やお母様、私の友人たちのために使うものであって、強要されて使うものではないのだ。
私の考え方は、王女としては失格なのかもしれない。
でも、それでも良いとお父様たちは言ってくれる。
だから、私はお父様やお母様が大好きなのだ。
「とりあえず、アル兄様と報告に行って来ますね」
「あら?わたくしたちも一緒に行くわ」
「えーと、さすがに我が国の国王と王妃が、他国にいきなり行くのは駄目な気がします。それに、まず王太子殿下に話をしようと思うので。国王陛下たちとお話する時に、お父様とお母様にお願いしてもいいですか?」
いきなり他国の国王が転移してきたら、大騒動になるわ。
え?王太子でも問題だって?
大丈夫。王太子妃殿下のところへ直に転移するから。
こないだ、許可貰ってあるし。
「仕方ないな。シエルなら大丈夫だと思うが、アレクセイ、シエルのことを頼むぞ」
お父様が渋々頷かれ、私はアル兄様を連れて、クラウディア王国に転移することになったのだったー
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