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10歳
50ページ:拘束
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「ずいぶんと落ち着いていますね。来ると思っていたのですか?」
その、平然とした態度に、危機感を覚えた。私1人なら自己責任で済むが、アル兄様とジョシュア王太子殿下は必ず無事に帰さなくては。
「まさか。ですが、慌てる必要性を感じませんのでね。敵地にたった3人で乗り込んでくるなど、少々無謀が過ぎるのではないですか?」
ブラッド伯爵の嘲るような物言いに、私は答えずに、逆に問いで返した。
「レノアとシュクロウ公爵令嬢を襲いましたね?」
「レノア?ああ。あの平民の小娘ですか?それがどうかしましたか?」
「襲ったことを認めるのですか?」
「別にどうでもいいことです。あなた方はどうせ生きて帰れないのですから」
そう言ってブラッド伯爵は、足元に召喚陣を描く。自分の指をペーパーナイフで傷つけ、その血を陣へと垂らした。
召喚陣が淡く光り輝く。
「な?何故、現れない?」
陣は光り続けている。だけど、そこには何も召喚されていない。
よ、良かった。
イービルにかけられた呪法を解除しといて。多分だけど、イービルを喚び出して私たちを攻撃させるつもりだったのよね?
別にイービルに負けないとは思うけど、イービルを傷つけたいわけじゃない。
「何故だ、何故だ、何故だ!私の血の召喚には逆らえないはずだ!」
確かにイービルは、命令に逆らえずに苦しんでた。
「一応、言っておきますけど、闇の精霊なら現れませんよ?」
「なんだと?」
「呪法で縛った闇の精霊なら、解放しました。ですから、もし闇の精霊を喚び出そうとしているのなら来ませんよ、と言っています」
私の言葉に、ブラッド伯爵は目を見開いて、それから大声で笑い出した。
「はーっはっはっ!何を言うのかと思えば。呪法を解除出来るのは術者のみ。そんなことも知らない小娘が何を偉そうに」
「まぁ、信じませんよね、普通。でも、喚び出せもしない精霊を待つほどこちらも暇ではありませんから、貴方を拘束させていただきますね?」
そう言ったところで、はいどうぞ、なんて言う人がいるわけないけど。
一応、宣言してから、私は魔法を発動した。
私は精霊たちと契約しているわけではないし、全知、アカシックレコードとかいうやつらしいけど、全能ではないから、油断するつもりはない。
だから何をするにしても、ブラッド伯爵が妙なことを出来ないように、拘束することにしたのだ。
どこからか現れた、植物の蔓?みたいなので縛られるブラッド伯爵。
植物系ということは、土属性かな?
呼び出さずに使えるのはいいけど、直接命令してるわけでもないし、どういう仕組みなんだろう。
今度、精霊たちによく聞いておこう。
蔓を外そうともがくブラッド伯爵を見ながら、私はそんなことを思っていた。
その、平然とした態度に、危機感を覚えた。私1人なら自己責任で済むが、アル兄様とジョシュア王太子殿下は必ず無事に帰さなくては。
「まさか。ですが、慌てる必要性を感じませんのでね。敵地にたった3人で乗り込んでくるなど、少々無謀が過ぎるのではないですか?」
ブラッド伯爵の嘲るような物言いに、私は答えずに、逆に問いで返した。
「レノアとシュクロウ公爵令嬢を襲いましたね?」
「レノア?ああ。あの平民の小娘ですか?それがどうかしましたか?」
「襲ったことを認めるのですか?」
「別にどうでもいいことです。あなた方はどうせ生きて帰れないのですから」
そう言ってブラッド伯爵は、足元に召喚陣を描く。自分の指をペーパーナイフで傷つけ、その血を陣へと垂らした。
召喚陣が淡く光り輝く。
「な?何故、現れない?」
陣は光り続けている。だけど、そこには何も召喚されていない。
よ、良かった。
イービルにかけられた呪法を解除しといて。多分だけど、イービルを喚び出して私たちを攻撃させるつもりだったのよね?
別にイービルに負けないとは思うけど、イービルを傷つけたいわけじゃない。
「何故だ、何故だ、何故だ!私の血の召喚には逆らえないはずだ!」
確かにイービルは、命令に逆らえずに苦しんでた。
「一応、言っておきますけど、闇の精霊なら現れませんよ?」
「なんだと?」
「呪法で縛った闇の精霊なら、解放しました。ですから、もし闇の精霊を喚び出そうとしているのなら来ませんよ、と言っています」
私の言葉に、ブラッド伯爵は目を見開いて、それから大声で笑い出した。
「はーっはっはっ!何を言うのかと思えば。呪法を解除出来るのは術者のみ。そんなことも知らない小娘が何を偉そうに」
「まぁ、信じませんよね、普通。でも、喚び出せもしない精霊を待つほどこちらも暇ではありませんから、貴方を拘束させていただきますね?」
そう言ったところで、はいどうぞ、なんて言う人がいるわけないけど。
一応、宣言してから、私は魔法を発動した。
私は精霊たちと契約しているわけではないし、全知、アカシックレコードとかいうやつらしいけど、全能ではないから、油断するつもりはない。
だから何をするにしても、ブラッド伯爵が妙なことを出来ないように、拘束することにしたのだ。
どこからか現れた、植物の蔓?みたいなので縛られるブラッド伯爵。
植物系ということは、土属性かな?
呼び出さずに使えるのはいいけど、直接命令してるわけでもないし、どういう仕組みなんだろう。
今度、精霊たちによく聞いておこう。
蔓を外そうともがくブラッド伯爵を見ながら、私はそんなことを思っていた。
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