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第二十五話
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「本当に、お馬鹿さんには困ったものねぇ」
お母様は、ほほほと笑いながらおっしゃっていますけど、目が笑っていません。
これは・・・
怒っていらっしゃるわ。
私は、全然全くちっとも気にしていないのですけど。
むしろウェルカムですわ。
これで、婚約解消がつつがなく行えますもの。
でも、怒ってくださる家族の気持ちも嬉しいものです。
「それで、カタロニア公爵閣下はどうなさるおつもりなのかしら?」
「父は、カリスタ伯爵様の邪魔にならないように、今は静観するとのことですわ。もちろん、わたくしに対する不敬の証拠は取ってありますから、カリスタ伯爵様たちが動かれる時に同じくして動くと」
第二王子殿下や第一王子殿下、王弟殿下にカタロニア公爵様、そしてクシュリナ王国とも、情報を共有しております。
あの二人がやらかしてくださればくださるほど、追い詰める証拠は増えていきますわ。
あの二人だけなら簡単なのですが、今回は国王陛下と王妃殿下も退いていただく予定ですので、色々と準備があるのです。
それでも、第一王子殿下がこちら側に付いてくださいましたから、あと少しですわ。
あの二人が、もっと常識ある言動をしていたなら、婚約解消は難しかったと思います。
私も、クシュリナ王国王太子殿下も、政略結婚の意味は理解しているつもりです。
王家側に如何なる思惑があったとしても、イーサン様たちが婚約者としてキチンと交流をし、節度ある言動をしてくださっていたなら、イーサン様を婿に迎えるつもりだったのです。
それを台無しにしたのは、お二人です。
そして、クレメンタイン王国とクシュリナ王国との関係を悪くしたのは国王陛下と王妃殿下。
周辺国は、クシュリナ王国の同盟国や傘下の国々なので、クレメンタイン王国に味方してくれることはありません。
本当に・・・
何をどう考えたら、クシュリナ王国の王太子殿下を婿に取ってドロシー王女殿下に跡目を継がせようなどと思えるのでしょうか。
跡目を継がせたいなら、自国の貴族令息と婚約させれば良いではないですか。
それこそイーサン様とか。
ドロシー王女殿下がどれだけ優秀だったとしても、本来なら上にお兄様が二人もいらっしゃるのですから、王女殿下に跡目を継がせるのは普通では考えられません。
しかも、クシュリナ王国に婚約の申し込みをしているのですよ?
嫁に行く一択でしょう。
だというのに、クシュリナ王国には内緒で、嫁入りを婿入りに変えようだなんて。
戦争したいのかしら?
でも、どう考えてもクレメンタイン王国に勝ち目はありませんわよ。
お母様は、ほほほと笑いながらおっしゃっていますけど、目が笑っていません。
これは・・・
怒っていらっしゃるわ。
私は、全然全くちっとも気にしていないのですけど。
むしろウェルカムですわ。
これで、婚約解消がつつがなく行えますもの。
でも、怒ってくださる家族の気持ちも嬉しいものです。
「それで、カタロニア公爵閣下はどうなさるおつもりなのかしら?」
「父は、カリスタ伯爵様の邪魔にならないように、今は静観するとのことですわ。もちろん、わたくしに対する不敬の証拠は取ってありますから、カリスタ伯爵様たちが動かれる時に同じくして動くと」
第二王子殿下や第一王子殿下、王弟殿下にカタロニア公爵様、そしてクシュリナ王国とも、情報を共有しております。
あの二人がやらかしてくださればくださるほど、追い詰める証拠は増えていきますわ。
あの二人だけなら簡単なのですが、今回は国王陛下と王妃殿下も退いていただく予定ですので、色々と準備があるのです。
それでも、第一王子殿下がこちら側に付いてくださいましたから、あと少しですわ。
あの二人が、もっと常識ある言動をしていたなら、婚約解消は難しかったと思います。
私も、クシュリナ王国王太子殿下も、政略結婚の意味は理解しているつもりです。
王家側に如何なる思惑があったとしても、イーサン様たちが婚約者としてキチンと交流をし、節度ある言動をしてくださっていたなら、イーサン様を婿に迎えるつもりだったのです。
それを台無しにしたのは、お二人です。
そして、クレメンタイン王国とクシュリナ王国との関係を悪くしたのは国王陛下と王妃殿下。
周辺国は、クシュリナ王国の同盟国や傘下の国々なので、クレメンタイン王国に味方してくれることはありません。
本当に・・・
何をどう考えたら、クシュリナ王国の王太子殿下を婿に取ってドロシー王女殿下に跡目を継がせようなどと思えるのでしょうか。
跡目を継がせたいなら、自国の貴族令息と婚約させれば良いではないですか。
それこそイーサン様とか。
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しかも、クシュリナ王国に婚約の申し込みをしているのですよ?
嫁に行く一択でしょう。
だというのに、クシュリナ王国には内緒で、嫁入りを婿入りに変えようだなんて。
戦争したいのかしら?
でも、どう考えてもクレメンタイン王国に勝ち目はありませんわよ。
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