はっきり言ってカケラも興味はございません

みおな

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第三十七話

「はい?」

 思わず聞き返してしまいましたわ。

 お母様、笑顔ですけど・・・これは絶対に怒ってらっしゃいますわね。

「しかし・・・カンニング、ですか」

 呆れてものも言えませんわ。

 先日、学期末の試験がございました。
 もちろん、私も登校して試験を受けましたわ。

 そしてその試験結果が貼り出されたのですけど、私の順位を見てイーサン様がカンニングだと難癖を付けてきたのです。

 いえ。
私は直接はお会いしていないのですけど、そう書かれた手紙が来ましたの。

 最近は、私宛てのイーサン様やブレンディ侯爵家からの手紙は、お父様お母様に読まずに渡していますので、まさかそんな手紙が来ていたとは知りませんでした。

 しかし、つくづく学習しない方ですわね。

 なんの証拠もなく、よくまぁそんなことが言えましたわね。

 Cクラスのイーサン様はご存知ないでしょうけど、特Aクラスの試験は他クラスの試験と様式が違いますのに。

 カンニングだと喚いたら、学園長にまた睨まれますわよ。

 ああ。
ちなみにダイアナ様のことも、カンニングだと言ったらしいですわ。

 カタロニア公爵家は、ブレンディ侯爵家に抗議し、それから謝罪を求めるそうですわ。

 当然ですわね。
特Aクラスのクラスメイトや先生方は、カンニングなどできないことをご存知ですが、Cクラスの生徒などは信じてしまうかもしれませんもの。

 そのイーサン様は、何位だったのでしょうか。

 少なくとも、五十位までに名前はありませんでしたわ。

 王女殿下付きの近衛騎士が、そんな馬鹿で大丈夫ですの?

 他国の要人の顔や名前も、覚えられないんじゃ。

「うちも抗議はしておくわ。次に、可愛いリズを貶める発言をしたら、婚約解消だと侯爵に言っておくわね」

「ブレンディ侯爵様も、特Aクラスの試験方法をご存知ないのではないでしょうか。まぁ、カンニングだと言い張るのなら、証拠を出してくださいとお伝えください」

「ま、あのお馬鹿さんのことだから、証拠も何も『エリザベスがその順位なのがおかしい。だからカンニングしたはずだ』などと馬鹿な自論を繰り広げそうね」

 お母様の意見に激しく同意しますわ。

 イーサン様がものすごく言いそうです。

 あの意味不明な理論で、ドロシー王女殿下がCクラスなのはおかしいと難癖を付けてきましたもの。

「ところで、あの馬鹿は何位だったのかしらね。確か婚約の条件に、卒業時にAクラス在籍であることとあったと思うのだけど。侯爵も忘れているのかしらね。それも念押ししておかなきゃね」

 いくら爵位を継ぐのが私でも、夫がお馬鹿さんでは困りますから、そんな条件も付けましたけど・・・それすら覚えてないのかしら?
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