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第九十話
ドロシー王女殿下がお亡くなりになってから、二ヶ月後。
クレメンタイン王国元国王陛下と王妃殿下は毒杯を賜りました。
毒杯ではなく離宮で軟禁だと、お二人には伝えてあったので、夕食のワインに毒を仕込んだそうです。
あの方々は、王族としての責務を潔く果たそうとする方々ではなかったので、仕方ありませんよね。
でもこれで、王弟殿下・・・いえ国王陛下ですわね、と王太子殿下たちも一応の幕引きが出来たのではないでしょうか。
そうして、国葬に参加した私とアルバート様は、カリスタ伯爵家にやってきております。
「にぃに、抱っこ」
「せれも抱っこ」
ジェレミーがアレスとセレネに、大人気です。
双子からすると、侍女のマイラとネーベも、護衛騎士も、セインとセイラも、私たち親世代になりますから、少しでも歳の近いジェレミーに懐くのかもしれません。
普段会えませんから、イヤイヤするかもと不安でしたが、そういえばアレスもセレネも人見知りをしませんね。
「僕はさすがに二人同時には抱けないから、順番でどうかな?それとも僕の婚約者のサラサに抱いてもらう?」
ジェレミーの隣には、焦茶色の髪と瞳の、可愛らしいご令嬢が立っています。
サラサ・オットー男爵令嬢。
ジェレミーと同い年の、婚約者ですわ。
オットー男爵家は、うちのカリスタ商会に長女の方が勤められています。
その関係で知り合ったようで、ジェレミーの一目惚れだそうですわ。
ふふっ。
ようやくジェレミーにも婚約者が出来、側近のラリー・セルコム伯爵令息様共々安心ですわ。
私が・・・
自分の恋を叶えたことで、お父様お母様には後継の心配をおかけしてしまいましたもの。
お二人とも何もおっしゃいませんし、ジェレミーを養子にすることで事なきを得ましたが、きっと思うところはあったと思います。
自分が親になって、親のありがたみがよく分かりました。
「サラサ様、重いでしょう?代わりましょうか?」
「いいえ、全然!軽いですわ」
いえ、そんなことはないと思うのですが、サラサ様もアレスとセレネを可愛いと思ってくださっているようで嬉しいですわ。
サラサ様は男爵令嬢で、オットー男爵家は特別裕福なわけではありませんが、勤勉で真面目な一家です。
イーサン様のことがあってから、お父様は商会の従業員の家族のことも厳しく調査されるようになりました。
ご本人がマトモでも、イーサン様のように理解できない言動をされる方が家族にいると、後々問題になる可能性があるからです。
爵位よりも人間性が大事だということを、私もブレンディ侯爵家で学びましたわ。
クレメンタイン王国元国王陛下と王妃殿下は毒杯を賜りました。
毒杯ではなく離宮で軟禁だと、お二人には伝えてあったので、夕食のワインに毒を仕込んだそうです。
あの方々は、王族としての責務を潔く果たそうとする方々ではなかったので、仕方ありませんよね。
でもこれで、王弟殿下・・・いえ国王陛下ですわね、と王太子殿下たちも一応の幕引きが出来たのではないでしょうか。
そうして、国葬に参加した私とアルバート様は、カリスタ伯爵家にやってきております。
「にぃに、抱っこ」
「せれも抱っこ」
ジェレミーがアレスとセレネに、大人気です。
双子からすると、侍女のマイラとネーベも、護衛騎士も、セインとセイラも、私たち親世代になりますから、少しでも歳の近いジェレミーに懐くのかもしれません。
普段会えませんから、イヤイヤするかもと不安でしたが、そういえばアレスもセレネも人見知りをしませんね。
「僕はさすがに二人同時には抱けないから、順番でどうかな?それとも僕の婚約者のサラサに抱いてもらう?」
ジェレミーの隣には、焦茶色の髪と瞳の、可愛らしいご令嬢が立っています。
サラサ・オットー男爵令嬢。
ジェレミーと同い年の、婚約者ですわ。
オットー男爵家は、うちのカリスタ商会に長女の方が勤められています。
その関係で知り合ったようで、ジェレミーの一目惚れだそうですわ。
ふふっ。
ようやくジェレミーにも婚約者が出来、側近のラリー・セルコム伯爵令息様共々安心ですわ。
私が・・・
自分の恋を叶えたことで、お父様お母様には後継の心配をおかけしてしまいましたもの。
お二人とも何もおっしゃいませんし、ジェレミーを養子にすることで事なきを得ましたが、きっと思うところはあったと思います。
自分が親になって、親のありがたみがよく分かりました。
「サラサ様、重いでしょう?代わりましょうか?」
「いいえ、全然!軽いですわ」
いえ、そんなことはないと思うのですが、サラサ様もアレスとセレネを可愛いと思ってくださっているようで嬉しいですわ。
サラサ様は男爵令嬢で、オットー男爵家は特別裕福なわけではありませんが、勤勉で真面目な一家です。
イーサン様のことがあってから、お父様は商会の従業員の家族のことも厳しく調査されるようになりました。
ご本人がマトモでも、イーサン様のように理解できない言動をされる方が家族にいると、後々問題になる可能性があるからです。
爵位よりも人間性が大事だということを、私もブレンディ侯爵家で学びましたわ。
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