冤罪で断罪されたら、魔王の娘に生まれ変わりました〜今度はやりたい放題します

みおな

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過保護なパパ

「パパ。これからアークラインに行ってこようと思うの」

 私がそう言うと、執務室でお仕事中だったパパはペンを、ノインが持っていた書類を落とした。

「ロゼ?」

「ロゼ様。もう一度お伺いしても?」

「うん。だから、アークラインに報復に行ってくる」

 お仕事中に急に訪れたから、聞き取れなかったのね。

 そう思ってわかりやすくちゃんと報復と告げたら、パパが慌てて立ち上がった。

「これから?これからって言ったか?」

「うん。どうしたの?パパ。ちゃんと転移魔法も使えるようになったし、大丈夫だよ?」

「い、いやちょっと待ってくれ。今日はパパは仕事で手が離せなくて・・・」

「うん。お仕事頑張ってね」

 今日はパパもノインも忙しそう。
黙って行くわけにはいかないから言ったんだけど。

「ロゼ様。お一人で行かれるつもりですか?許可できません!」

「え?ひとりじゃないよ?レイと行く」

 レイが、黒に染めたウィッグをかぶって、セドリック様をおびき寄せてくれるっていうのよね。

 危ない真似はさせたくないけど、レイもセドリック様にやり返したい気持ちがあるみたいで、そう言われると無碍にもできないし。

「聖女と・・・いや、しかし駄目だ。女子供ふたりだけでなど、何かあったらどうする」

「何かって、なに?魔法の使えない人間の国で、魔法の使える魔王の娘の私をどうできるの?もちろん魔法を封じられたら、子供の私にはどうにもならないけど、相手は私が魔法を使えることを知らないんだよ?」

「それはそうだが。可愛いロゼを攫おうとする輩がいるやもしれん。明日!明日まで待て。今日中に仕事を終わらせるから」

 パパが過保護だ。
まぁ、あの国なら人攫いくらいいてもおかしくはないけど、魔法で撃退できるのに。

 それとも、安易に魔法を使っちゃ駄目なのかな?

 人間の世界との約束事とか?
魔法を使えば、魔族の方が圧倒的に強いもんね。

 でも思い立ったが吉日だって、レイが言ってたのにな。

 まぁ、仕方ないか。
パパの言うことはちゃんときかないとね。

「ん、わかった。じゃあ、明日は絶対ね。パパに用ができても、明日は絶対行くからね」

 セドリック様に子供はできないように、ノインが手を打ってくれたらしいから子供は出来ないだろうけど。

 なんていうんだろう。
いつまでも復讐にこだわっていたくないって最近思うんだよね。

 多分、幸せだからだと思う。
パパもノインもレイもみんなも、私のこと大切にしてくれるから。

 だけど、なら復讐はしなくていい?って言われると、それは嫌。

 あんな酷い目にあって、あわせた人間は平気な顔で生きてるのは、すごく嫌。

 だから、やっと復讐できる力が身についたんだから、さっさと復讐してしまいたい。

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