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趣味が悪いと思うの
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「それで、どういう復讐を考えているんですか?」
パパが明日の分の仕事も頑張っている隣で、ノインは私に復讐方法を尋ねてきた。
ノインは仕事が本当に早いのね。
少しパパの仕事も手伝ってあげたりはしないのかしら?
でもお仕事のことに口は挟めない。
必要なら私が何も言わなくてもノインはするだろうし、パパもお願いすると思う。
「えーとね、レイがウィッグをかぶって、セドリック様を誘き出してくれるの。でね、そこで私がローズリッテだって名乗って、謝罪を求める。どうせセドリック様は謝らないだろうから、痛みが十倍になる薬を飲ませようと思ってる」
「痛みが十倍・・・呪術ということは、サウロンですか?」
「うん。魔法を使ったら、簡単に死んじゃうからって。苦しめたいなら、呪術の方がいいって。でも私は呪術は使えないから、サウロンがね、お薬作ってくれたの」
サウロンというのは、悪魔族っていう種族の一番偉い人。
パパの配下には色んな人がいるみたいだけど、私はまだラーヴァナとサウロンしか会ってない。
サウロンは、私が報復の方法を考えるために図書室にこもってた時に会ったの。
真っ黒な髪に真っ黒な瞳をしてて、服も真っ黒な、十五歳くらいの見た目のお兄さん。
実年齢はノインよりは下だけど、ラーヴァナよりは上らしい。
よくわかんない。
大体、パパやノインの年齢もはっきりは知らないし。
悪魔族の人は、呪いとかそういう系がすごく好きなんだって。
その筆頭がサウロン。
人の趣味をどうこういうつもりはないけど、あまり良い趣味だとは思えないわ。
それはともかく、痛みが十倍に程度なら死ぬこともない。
あの心臓に毛が生えてそうなセドリック様が、ショック死するとも思えないってレイが言うのよ。
自分の手で復讐をしたいとは思ってる。
だから、呪いをかけるということには少し躊躇いがあった。
でも、あっさりと死んでしまったら冤罪で殺された私の悔しさはどうすれば良いの?
怪我をさせても良いけど、ロゼの身元を調べられて、パパたちに迷惑がかかるのは嫌よ。
だから呪いという手段を取ることにした。
その薬も、レイが飲ませてくれると言うの。
ちゃんと謝罪したら、解毒薬を渡す。
しなければ、罰が下るわよと言い捨ててその場から去る。
苦しむ姿を魔族領でも水鏡を通して見れるのですって。
薬とセットらしいわ。
苦しんでいるのを見るまでが呪いなのだとか。
手伝ってもらっていうのもなんだけど、やっぱりいい趣味だとは思えないわ。
パパが明日の分の仕事も頑張っている隣で、ノインは私に復讐方法を尋ねてきた。
ノインは仕事が本当に早いのね。
少しパパの仕事も手伝ってあげたりはしないのかしら?
でもお仕事のことに口は挟めない。
必要なら私が何も言わなくてもノインはするだろうし、パパもお願いすると思う。
「えーとね、レイがウィッグをかぶって、セドリック様を誘き出してくれるの。でね、そこで私がローズリッテだって名乗って、謝罪を求める。どうせセドリック様は謝らないだろうから、痛みが十倍になる薬を飲ませようと思ってる」
「痛みが十倍・・・呪術ということは、サウロンですか?」
「うん。魔法を使ったら、簡単に死んじゃうからって。苦しめたいなら、呪術の方がいいって。でも私は呪術は使えないから、サウロンがね、お薬作ってくれたの」
サウロンというのは、悪魔族っていう種族の一番偉い人。
パパの配下には色んな人がいるみたいだけど、私はまだラーヴァナとサウロンしか会ってない。
サウロンは、私が報復の方法を考えるために図書室にこもってた時に会ったの。
真っ黒な髪に真っ黒な瞳をしてて、服も真っ黒な、十五歳くらいの見た目のお兄さん。
実年齢はノインよりは下だけど、ラーヴァナよりは上らしい。
よくわかんない。
大体、パパやノインの年齢もはっきりは知らないし。
悪魔族の人は、呪いとかそういう系がすごく好きなんだって。
その筆頭がサウロン。
人の趣味をどうこういうつもりはないけど、あまり良い趣味だとは思えないわ。
それはともかく、痛みが十倍に程度なら死ぬこともない。
あの心臓に毛が生えてそうなセドリック様が、ショック死するとも思えないってレイが言うのよ。
自分の手で復讐をしたいとは思ってる。
だから、呪いをかけるということには少し躊躇いがあった。
でも、あっさりと死んでしまったら冤罪で殺された私の悔しさはどうすれば良いの?
怪我をさせても良いけど、ロゼの身元を調べられて、パパたちに迷惑がかかるのは嫌よ。
だから呪いという手段を取ることにした。
その薬も、レイが飲ませてくれると言うの。
ちゃんと謝罪したら、解毒薬を渡す。
しなければ、罰が下るわよと言い捨ててその場から去る。
苦しむ姿を魔族領でも水鏡を通して見れるのですって。
薬とセットらしいわ。
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手伝ってもらっていうのもなんだけど、やっぱりいい趣味だとは思えないわ。
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