乙女ゲームの正しい進め方

みおな

文字の大きさ
10 / 51

しおりを挟む
「きれい」

 お母様、名前をローズさんと言う、の育てた薔薇は紫色で、イケオジであるお父様のロータスさんや兄のエルムくんの髪色によく似ていた。

 まだ、この世界には青い薔薇ってないのよね。
 私、結構好きだったんだけど。

 あれって確か、日本とオーストラリアの共同開発で、遺伝子組み換えをして作られたんだっけ。

「ね、アイリス。あちらでお茶を飲みましょうか?」

 東屋?この世界だとガゼボって言うんだっけ。そこに、どうやらお茶が準備されているみたいだった。

 お母様に手を引かれて、ガゼボに向かう。

 そういえば、うちは幼い頃から共働きで、こんな風に母親と手を繋いだ記憶があんまりない。

 別に嫌われてたとかじゃないけど、一緒に出かけることがなかったからだと思う。

「ふふっ。アイリスはどんなドレスが好きかしら?あとで一緒に新しいドレスを作りましょうね?」

「ドレス、たくさんある」

 本当にたくさんある。
日記を探すときに、クローゼットを開けたら、まぁそれはそれはたくさんのドレスがあった。

「アイリスとお揃いのドレスを作りたいの・・・駄目かしら?」

「・・・・・・ダメ、じゃない」

 お母様、そのピンク色の瞳をうるうるさせて、娘を見ないで。

 今まで関与しようとしていなかったことを思うと、何故か私が罪悪感を感じるから!

 別にドレス作るくらいいいけど。
でも、この世界のドレスって高いんじゃないのかな。

 アイリス、お姫様だし。
話の流れから考えると、お母様もお揃いで作るんだよね?

 この国の税政とか、どうなってるんだろう。
 その辺も含めて勉強する必要あるなぁ。

 王族が独裁してて、市民に反乱とか起こされたら大変だもん。

「ドレス作るの、いいけど・・・お願いある」

「なぁに?なぁに?なんでも言って!」

 いや。それは良くない。
というか、お母様甘すぎ。アイリスの年齢を考えると、躾って大切だよ?

 駄目なことはダメって言わないと、我儘姫になるよ?

 私は子育て経験もないし、兄弟姉妹もいなかったから、よくはわからないけど、友達の話とかで、甘やかされてる弟妹の我儘は手に負えないって言ってた。

 かといって、甘やかしたら駄目って言ったら・・・なんか泣きそう。
 仕方ない。ここは、良識ある私が自分でセーブするようにしよう。

「お勉強したい。あと、マナーとかダンスとかも」

 王女だからね。みんなの見本となるような所作をしなきゃだと思うのよ。

 年齢いくほど、覚えるの大変になると思うのよね。
 子供の頃の方が吸収力高いもん。

 年齢的にも小学校通う年齢だし、ここは頑張って一から勉強だわ。



 


しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~

クロユキ
恋愛
公爵家の家系に生まれたジェシカは一人娘でもあり我が儘に育ちなんでも思い通りに成らないと気がすまない性格だがそんな彼女をイヤだと言う者は居なかった。彼氏を作るにも慎重に選び一人の男性に目を向けた。 同じ公爵家の男性グレスには婚約を約束をした伯爵家の娘シャーロットがいた。 ジェシカはグレスに強制にシャーロットと婚約破棄を言うがしっこいと追い返されてしまう毎日、それでも諦めないジェシカは貴族で集まった披露宴でもグレスに迫りベランダに出ていたグレスとシャーロットを見つけ寄り添う二人を引き離そうとグレスの手を握った時グレスは手を払い退けジェシカは体ごと手摺をすり抜け落下した… 誤字脱字がありますが気にしないと言っていただけたら幸いです…更新は不定期ですがよろしくお願いします。

死を望まれた王女は敵国で白い結婚を望む。「ご安心ください、私もあなたを愛するつもりはありません」

千紫万紅
恋愛
次期女王として王位継承が内定していたフランツェスカ。 だが戦況の悪化を理由に父王に争いの最前線に送られた。 それから一年、命からがら王都へ戻った彼女を待っていたのは労いの言葉ではなく、敵国・シュヴァルツヴァルトの王太子への輿入れ命令。 しかも父王は病弱な異母妹アリーシアを王妃に据え、フランツェスカの婚約者レナードを王にするという。 怒りと絶望の中フランツェスカはかつて敵将であったシュヴァルツヴァルト王太子・フリードのもとへお飾りの妻として嫁ぐことを決意する。 戦地での過去を封じ、王族としての最後の務めを果たすために。

公爵令嬢を虐げた自称ヒロインの末路

八代奏多
恋愛
 公爵令嬢のレシアはヒロインを自称する伯爵令嬢のセラフィから毎日のように嫌がらせを受けていた。  王子殿下の婚約者はレシアではなく私が相応しいとセラフィは言うが……  ……そんなこと、絶対にさせませんわよ?

自業自得じゃないですか?~前世の記憶持ち少女、キレる~

浅海 景
恋愛
前世の記憶があるジーナ。特に目立つこともなく平民として普通の生活を送るものの、本がない生活に不満を抱く。本を買うため前世知識を利用したことから、とある貴族の目に留まり貴族学園に通うことに。 本に釣られて入学したものの王子や侯爵令息に興味を持たれ、婚約者の座を狙う令嬢たちを敵に回す。本以外に興味のないジーナは、平穏な読書タイムを確保するために距離を取るが、とある事件をきっかけに最も大切なものを奪われることになり、キレたジーナは報復することを決めた。 ※2024.8.5 番外編を2話追加しました!

乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!

ユウ
恋愛
平凡な伯爵令嬢のリネットは優しい婚約者と妹と穏やかで幸福な日々を送っていた。 相手は公爵家の嫡男であり第一王子殿下の側近で覚えもめでたく社交界の憧れの漆黒の騎士と呼ばれる貴族令息だった。 結婚式前夜、婚約者の妹に会いに学園に向かったが、そこで事件が起きる。 現在学園で騒動を起こしている第二王子とその友人達に勘違いから暴行を受け階段から落ちてしまう… その時に前世の記憶を取り戻すのだった… 「悪役令嬢の兄の婚約者って…」 なんとも微妙なポジション。 しかも結婚前夜で傷物になる失態を犯してしまったリネットは婚約解消を望むのだが、悪役令嬢の義妹が王子に婚約破棄を突きつける事件に発展してしまう。

魔法のせいだから許して?

ましろ
恋愛
リーゼロッテの婚約者であるジークハルト王子の突然の心変わり。嫌悪を顕にした眼差し、口を開けば暴言、身に覚えの無い出来事までリーゼのせいにされる。リーゼは学園で孤立し、ジークハルトは美しい女性の手を取り愛おしそうに見つめながら愛を囁く。 どうしてこんなことに?それでもきっと今だけ……そう、自分に言い聞かせて耐えた。でも、そろそろ一年。もう終わらせたい、そう思っていたある日、リーゼは殿下に罵倒され頬を張られ怪我をした。 ──もう無理。王妃様に頼み、なんとか婚約解消することができた。 しかしその後、彼の心変わりは魅了魔法のせいだと分かり…… 魔法のせいなら許せる? 基本ご都合主義。ゆるゆる設定です。

悪役令息(冤罪)が婿に来た

花車莉咲
恋愛
前世の記憶を持つイヴァ・クレマー 結婚等そっちのけで仕事に明け暮れていると久しぶりに参加した王家主催のパーティーで王女が婚約破棄!? 王女が婚約破棄した相手は公爵令息? 王女と親しくしていた神の祝福を受けた平民に嫌がらせをした? あれ?もしかして恋愛ゲームの悪役令嬢じゃなくて悪役令息って事!?しかも公爵家の元嫡男って…。 その時改めて婚約破棄されたヒューゴ・ガンダー令息を見た。 彼の顔を見た瞬間強い既視感を感じて前世の記憶を掘り起こし彼の事を思い出す。 そうオタク友達が話していた恋愛小説のキャラクターだった事を。 彼が嫌がらせしたなんて事実はないという事を。 その数日後王家から正式な手紙がくる。 ヒューゴ・ガンダー令息と婚約するようにと「こうなったらヒューゴ様は私が幸せする!!」 イヴァは彼を幸せにする為に奮闘する。 「君は…どうしてそこまでしてくれるんだ?」「貴方に幸せになってほしいからですわ!」 心に傷を負い悪役令息にされた男とそんな彼を幸せにしたい元オタク令嬢によるラブコメディ! ※ざまぁ要素はあると思います。 ※何もかもファンタジーな世界観なのでふわっとしております。

記憶を失くした悪役令嬢~私に婚約者なんておりましたでしょうか~

Blue
恋愛
マッツォレーラ侯爵の娘、エレオノーラ・マッツォレーラは、第一王子の婚約者。しかし、その婚約者を奪った男爵令嬢を助けようとして今正に、階段から二人まとめて落ちようとしていた。 走馬灯のように、第一王子との思い出を思い出す彼女は、強い衝撃と共に意識を失ったのだった。

処理中です...