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「兄様のクラスは何をするの?」
後ろに控えるシーラに確認する。
私の両手はお父様とお母様に繋がれていて、前方と後方に護衛の方々。
よって、周囲はザワザワとしているけど、そうなることは最初からわかっていたから、気にしていない。
「殿下のクラスは喫茶室ですね。殿下は給仕をされるそうですよ。姫様発案の毒検知の魔道具も置いてあるそうですから、何か召し上がることができますよ」
「良かったわね、アイリス」
「はい」
そうか。エルム兄様はウェイターをやるんだ。
前世の学園祭の、執事喫茶やメイド喫茶の話をしたら、兄様興味津々だったからなぁ。
兄様のSクラスは、すでに行列が出来ていた。
「まぁ!大盛況ね」
「あ。お待ちしておりました。どうぞ、中へ」
入口で客の対応をしていたウサギが、アイリスたちに気付き、中へ入るように勧める。
「あら?ちゃんと並ぶわよ?」
「いえ。お見えになったら入って貰うようにと。お席も取ってあります」
「あら、エルムったら。じゃあ、皆さま失礼しますわね」
お母様が並んでいる生徒たちに優雅に礼をして、教室へと足を踏み入れる。
並んでいる者たちにしても、王族に並ばれると、落ち着かなくて仕方ないのだろう。
文句もなく先を譲ってくれた。
私は並んでいる生徒に、にっこりと笑いかけてから、ウサギにヒラヒラと手を振った。
ウサギ・・・
うさ耳を付け、執事服のお尻部分にはウサギの尻尾が付いている。
うさ耳の女執事。
これはあれか。貴族令嬢は足を異性に見せるもんじゃないとかいうせいで、バニーガールと執事服が合体したというやつか。
「アイリス!父上、母上」
奥の席に案内されると、すぐにエルム兄様がやって来た。猫耳を付けて。
「兄様。猫のお耳」
「ははっ。似合うかい?令息は猫耳、令嬢はうさ耳着用なんだよ」
「兄様、お耳可愛い」
エルム兄様の猫耳はブルーグレー。髪色に合わせているのかもしれない。
周囲の猫耳をキョロキョロと見渡していると、金色の猫耳の令息と目があった。
エメラルド色の瞳をした彼は、柔らかな笑みを浮かべながらこちらに近付いて来る。
「殿下。ご挨拶させてください」
「・・・チッ」
うん?今、兄様が舌打ちしたような。
でもすぐにエルム兄様は笑みを浮かべて、お父様とお母様を見た。
「父上、母上。紹介します。クラスメイトのアスター・クリサンセマムです」
「クリサンセマム侯爵家のご子息か」
「はい。両陛下にご挨拶申し上げます。そして、愛らしい姫君、お見知りおきを」
お父様たちに挨拶した後、私に恭しく頭を下げたアスターは、乙女ゲーム『花盗人の日記』の攻略対象のひとりだった。
後ろに控えるシーラに確認する。
私の両手はお父様とお母様に繋がれていて、前方と後方に護衛の方々。
よって、周囲はザワザワとしているけど、そうなることは最初からわかっていたから、気にしていない。
「殿下のクラスは喫茶室ですね。殿下は給仕をされるそうですよ。姫様発案の毒検知の魔道具も置いてあるそうですから、何か召し上がることができますよ」
「良かったわね、アイリス」
「はい」
そうか。エルム兄様はウェイターをやるんだ。
前世の学園祭の、執事喫茶やメイド喫茶の話をしたら、兄様興味津々だったからなぁ。
兄様のSクラスは、すでに行列が出来ていた。
「まぁ!大盛況ね」
「あ。お待ちしておりました。どうぞ、中へ」
入口で客の対応をしていたウサギが、アイリスたちに気付き、中へ入るように勧める。
「あら?ちゃんと並ぶわよ?」
「いえ。お見えになったら入って貰うようにと。お席も取ってあります」
「あら、エルムったら。じゃあ、皆さま失礼しますわね」
お母様が並んでいる生徒たちに優雅に礼をして、教室へと足を踏み入れる。
並んでいる者たちにしても、王族に並ばれると、落ち着かなくて仕方ないのだろう。
文句もなく先を譲ってくれた。
私は並んでいる生徒に、にっこりと笑いかけてから、ウサギにヒラヒラと手を振った。
ウサギ・・・
うさ耳を付け、執事服のお尻部分にはウサギの尻尾が付いている。
うさ耳の女執事。
これはあれか。貴族令嬢は足を異性に見せるもんじゃないとかいうせいで、バニーガールと執事服が合体したというやつか。
「アイリス!父上、母上」
奥の席に案内されると、すぐにエルム兄様がやって来た。猫耳を付けて。
「兄様。猫のお耳」
「ははっ。似合うかい?令息は猫耳、令嬢はうさ耳着用なんだよ」
「兄様、お耳可愛い」
エルム兄様の猫耳はブルーグレー。髪色に合わせているのかもしれない。
周囲の猫耳をキョロキョロと見渡していると、金色の猫耳の令息と目があった。
エメラルド色の瞳をした彼は、柔らかな笑みを浮かべながらこちらに近付いて来る。
「殿下。ご挨拶させてください」
「・・・チッ」
うん?今、兄様が舌打ちしたような。
でもすぐにエルム兄様は笑みを浮かべて、お父様とお母様を見た。
「父上、母上。紹介します。クラスメイトのアスター・クリサンセマムです」
「クリサンセマム侯爵家のご子息か」
「はい。両陛下にご挨拶申し上げます。そして、愛らしい姫君、お見知りおきを」
お父様たちに挨拶した後、私に恭しく頭を下げたアスターは、乙女ゲーム『花盗人の日記』の攻略対象のひとりだった。
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