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貴方と生きる道
「ローズ、キミを愛してるんだ」
アルフレッド様の言葉が、身体中に染み渡って行く気がしました。
臆病だったから怖かったのだと、今も手を伸ばせないのだと、そう言いながら自嘲気味に笑われます。
違います。臆病だったのは私。手を伸ばすのが怖かったのは私。
苦しいほど、アルフレッド様を愛しているのは、私。
気づいたら、アルフレッド様の胸に飛び込んでいました。
抱きしめてくれる力強い腕。アルフレッド様の纏うコロンの香り。少し早い心臓の音。
私が一番安心できる場所。
「怖かったのです。アルフレッド様が、私では駄目だと思ってしまうのじゃないかと思って。お忙しくて会えないのだと思おうとしても、避けられているんじゃないかと、思って。アルフレッド様に嫌われたら、私・・・」
「3歳も年上なのに、僕は本当に情けないな。愛する人をこんなにも苦しませていたなんて。僕は君が誰であろうと、今のローズが大好きだ。僕の、たった1人の存在」
「私・・・も、アルフレッド様が好きです。花の最推しだったとかそんなことは関係なくて、今目の前にいる、ずっと一緒にいてくれたアルフレッド様が、大好きです」
そうです。神崎花の最推しだから好きになったんじゃありません。
乙女ゲーム『薔薇の乙女は月に恋われる』のアルフレッド様はモブで、ほんの少ししか出てこなくて、言葉も発することはありませんでした。
だけど、目の前のこの人は、嫉妬もするし、不安にもなる。私をドロドロに甘やかして、愛していると抱きしめる。
私が愛したのは、側にいたいのは、目の前にいるアルフレッド・フォーチューン様。
「ローズ・・・」
少し掠れた声。最後に見た時よりもやつれた姿に、胸が痛みます。どれほど心配させてしまったのでしょう。
頬に手を伸ばして、そっと触れると、アルフレッド様の目が細められます。
「ローズ、愛している。どうか、僕の妻になってくれないか?」
本当に、ズルくて優しい人。大好きな貴方にプロポーズされて断れるわけないでしょう?
「はい。アルフレッド様。私をアルフレッド様の奥さんにして下さい」
そう言って微笑むと、そのままアルフレッド様に強く抱きしめられました。
そっと顎を持ち上げられ、アルフレッド様の唇が私のそれに重なり・・・
私は立っていられないほど、アルフレッド様に熱く貪られてしまいました。
だけど、私をキツく抱きしめるその力強い腕に、私は全てを委ねることが出来て、幸せだと感じたのです。
アルフレッド様の言葉が、身体中に染み渡って行く気がしました。
臆病だったから怖かったのだと、今も手を伸ばせないのだと、そう言いながら自嘲気味に笑われます。
違います。臆病だったのは私。手を伸ばすのが怖かったのは私。
苦しいほど、アルフレッド様を愛しているのは、私。
気づいたら、アルフレッド様の胸に飛び込んでいました。
抱きしめてくれる力強い腕。アルフレッド様の纏うコロンの香り。少し早い心臓の音。
私が一番安心できる場所。
「怖かったのです。アルフレッド様が、私では駄目だと思ってしまうのじゃないかと思って。お忙しくて会えないのだと思おうとしても、避けられているんじゃないかと、思って。アルフレッド様に嫌われたら、私・・・」
「3歳も年上なのに、僕は本当に情けないな。愛する人をこんなにも苦しませていたなんて。僕は君が誰であろうと、今のローズが大好きだ。僕の、たった1人の存在」
「私・・・も、アルフレッド様が好きです。花の最推しだったとかそんなことは関係なくて、今目の前にいる、ずっと一緒にいてくれたアルフレッド様が、大好きです」
そうです。神崎花の最推しだから好きになったんじゃありません。
乙女ゲーム『薔薇の乙女は月に恋われる』のアルフレッド様はモブで、ほんの少ししか出てこなくて、言葉も発することはありませんでした。
だけど、目の前のこの人は、嫉妬もするし、不安にもなる。私をドロドロに甘やかして、愛していると抱きしめる。
私が愛したのは、側にいたいのは、目の前にいるアルフレッド・フォーチューン様。
「ローズ・・・」
少し掠れた声。最後に見た時よりもやつれた姿に、胸が痛みます。どれほど心配させてしまったのでしょう。
頬に手を伸ばして、そっと触れると、アルフレッド様の目が細められます。
「ローズ、愛している。どうか、僕の妻になってくれないか?」
本当に、ズルくて優しい人。大好きな貴方にプロポーズされて断れるわけないでしょう?
「はい。アルフレッド様。私をアルフレッド様の奥さんにして下さい」
そう言って微笑むと、そのままアルフレッド様に強く抱きしめられました。
そっと顎を持ち上げられ、アルフレッド様の唇が私のそれに重なり・・・
私は立っていられないほど、アルフレッド様に熱く貪られてしまいました。
だけど、私をキツく抱きしめるその力強い腕に、私は全てを委ねることが出来て、幸せだと感じたのです。
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