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本当に大切なこと《ソル視点2》
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「ソル、離して」
リアナ様の声に従うことができない。護衛としては失格だ。だけど、婚約者としてなら。
「嫌です」
「ソル」
「絶対に嫌です。離したら、離したらリアナ様は・・・俺を捨てるのでしょう?」
思ったより、情けない言葉が出た。
でも、本心だ。リアナ様に捨てられたくない。
護衛でもいいと思っていたのに。側にいられるなら、リアナ様が微笑みかける相手が他の誰かでも我慢出来ると思っていたのに。
婚約者なんかになってしまったから。特別な存在になれてしまったから。
欲が出てしまったんだ。
リアナ様の全てを得たいという欲が。
「違うんです。湯あみ後のリアナ様を、そんなお姿のリアナ様を・・・俺は自分の欲を我慢できなくなりそうで・・・」
「・・・」
「好きなんです。リアナ様」
だから、俺を捨てないで。
背中を向けたままのリアナ様がよろめき、俺とリアナ様はそのままベッドへと倒れ込んだ。
横たわるリアナ様を、まるで押し倒したような体勢に、俺は身動きすらできなくなった。
16歳のわりに小柄で、雪のように白い肌が、湯あみ後のせいかほんのりとピンク色に染まっている。
俺と同じ濡羽色の髪が白いシーツに広がり、黒曜石の瞳が怯えたように俺を見つめていた。
先ほどまで、鎖で拘束され、男に組み敷かれていたのだ。怖くて当然だ。
俺は慌てて、リアナ様にのしかかっていた体を起こす。
「も、申し訳ありません。すぐに・・・リアナ様?」
ベッドから降りようとした俺の手を、震えるリアナ様の手が掴んだ。
「ソル・・・」
「リアナ様、ダメです。俺は好きな女性を前に、そんな紳士ではいられない」
「ソル、お願い。ソルが私を好きだと言うのなら、それが本当なら、お願いだから抱きしめて欲しいの。怖くて、気持ち悪くて、苦しいの」
だから、上書きして。
誰よりも大切な、リアナ様の願い。
俺が耐えることでリアナ様の不安が消せると言うなら、耐えれるだろう?
俺は、リアナ様の手を引いて抱き起すと、そのままギュッと抱きしめた。
リアナ様の声に従うことができない。護衛としては失格だ。だけど、婚約者としてなら。
「嫌です」
「ソル」
「絶対に嫌です。離したら、離したらリアナ様は・・・俺を捨てるのでしょう?」
思ったより、情けない言葉が出た。
でも、本心だ。リアナ様に捨てられたくない。
護衛でもいいと思っていたのに。側にいられるなら、リアナ様が微笑みかける相手が他の誰かでも我慢出来ると思っていたのに。
婚約者なんかになってしまったから。特別な存在になれてしまったから。
欲が出てしまったんだ。
リアナ様の全てを得たいという欲が。
「違うんです。湯あみ後のリアナ様を、そんなお姿のリアナ様を・・・俺は自分の欲を我慢できなくなりそうで・・・」
「・・・」
「好きなんです。リアナ様」
だから、俺を捨てないで。
背中を向けたままのリアナ様がよろめき、俺とリアナ様はそのままベッドへと倒れ込んだ。
横たわるリアナ様を、まるで押し倒したような体勢に、俺は身動きすらできなくなった。
16歳のわりに小柄で、雪のように白い肌が、湯あみ後のせいかほんのりとピンク色に染まっている。
俺と同じ濡羽色の髪が白いシーツに広がり、黒曜石の瞳が怯えたように俺を見つめていた。
先ほどまで、鎖で拘束され、男に組み敷かれていたのだ。怖くて当然だ。
俺は慌てて、リアナ様にのしかかっていた体を起こす。
「も、申し訳ありません。すぐに・・・リアナ様?」
ベッドから降りようとした俺の手を、震えるリアナ様の手が掴んだ。
「ソル・・・」
「リアナ様、ダメです。俺は好きな女性を前に、そんな紳士ではいられない」
「ソル、お願い。ソルが私を好きだと言うのなら、それが本当なら、お願いだから抱きしめて欲しいの。怖くて、気持ち悪くて、苦しいの」
だから、上書きして。
誰よりも大切な、リアナ様の願い。
俺が耐えることでリアナ様の不安が消せると言うなら、耐えれるだろう?
俺は、リアナ様の手を引いて抱き起すと、そのままギュッと抱きしめた。
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