その転生幼女、取り扱い注意〜稀代の魔術師は魔王の娘になりました〜

みおな

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お手伝いをしてお小遣いをもらう

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「欲しい物があるならパパが買ってあげるのに」

 というパパを説得して、みんなのお手伝いを始めた。

 パパの場合は、書類のハンコ押し。
 魔王閣下の印鑑、玉璽というやつをパパのサインの横に押す。

 これが結構重くて、五歳のシアンにはなかなかの重労働だった。

 次に、メフィスト。
パパにサインをもらった書類を各部署に振り分けたり、指示を出すのがメフィストのお仕事。

 その振り分けた書類を揃えて、振り分け先ごとの箱に入れるのが、私の仕事。

 アマリアやナーガ、ラグムは自分の部下たちを鍛えてたりしてて、基本的には護衛やちょうほう?のお仕事をしてるらしくて、シアンに手伝えることはほとんどなかった。

 なので、訓練?してる時にタオル持ってったり、飲み物を運んだりした。

 ザギは研究好きで、研究室から出てこないので、食事を運んだりする。

 アマリアたちもそうだけど、彼らには彼らの部下がいるので、それ以上のお手伝いは越権行為になる、とかなんとか?

 よくわかんないけど、そういうことらしい。

 一番忙しく働いてるのはフラウだ。

 私の食事やお茶の世話から、服を着せたり選んだり。リネンの洗濯から私のお風呂まで、とにかく忙しそう。

 でも、私の世話をしているフラウのお手伝いを私がするのは、フラウ的には大変恐れ多いこと、らしい。

 なので、私のお手伝いはほとんどがパパのお手伝いだった。

 みんなが言うには、私がパパのそばにいて甘えてあげると、パパのごきげんが大層良くてお仕事も捗る、らしい。

 なので、大変ありがたいとメフィストをはじめみんなから感謝されてお小遣いが貰えた。

 なんかちょっと納得いかない。

 お小遣いは今は貯めてる。

 みんなにそれなりのものを贈ろうと思ったら、多分だけど、もらったお小遣いじゃ足りない。

 今回考えなしに指輪とかピアスとか片眼鏡とか買ったけど、あれものすごく高いと思う。

 だから、みんなにあげるのは私が作ったものにすることにした。

 例えば、ちょっと良い絹のハンカチにちょっと良い刺繍糸を買って刺繍するとか。

 それならみんなにあげることができる。

 ちなみに刺繍の先生は、ナーガ。
すっごい上手なの。

 教わる時、ちょーっとおっきなお胸が邪魔だけど。

 女性陣には、リボンに刺繍してあげることにした。

 アマリアとナーガは金髪に赤い瞳だから、アマリアはベルベット生地の赤。ナーガは黒にした。
 
 フラウは緑色の髪だから、レモンイエロー。

 ちなみにミィには、金色のリボンをプレゼントした。

 私は黒髪に金の瞳だから、黒猫のミィには私の瞳の色のリボン。ちなみに、シアンと名前を刺繍してある。

 居住区からは出さないけど、誰かにいじめられないように、念のためにね。
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