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規格外

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 目覚めたことで、改めて私の魔力についての話し合いが行われた。

 ザギの部下さん、グリモアさんというらしい、も呼ばれてやって来た。

「まず、シアン殿下の魔力量ですが、そうですね・・・宰相閣下と同じくらいでしょうか」

「「「は?」」」

 みんなの声がハモる。

 私は、眠っている時に何となくだけど把握していたから驚きはしなかったけど。

「私と、って私はこれでも陛下に次ぐ魔力量が・・・」

「はい、そうですね。ただ姫様はまだ七歳ですから、成長されれば超えるかもしれませんね」

 グリモアさんはアッサリとそう言ったけど、みんなは軽くドン引き気味だ。

 あ。ザギは普通だね。
むしろワクワクしてる?私を研究対象にするつもりかな?

「それから魔法ですが、陛下の使われる魔法は全て使えるようです。威力は落ちるでしょうが。僕が最初に鑑定出来なかったのも、姫様が無意識に魔法と魔力を隠蔽していたから、みたいです」

「「「・・・」」」

 パパの魔法は、ドラゴン系統の魔法だった。

 それも結構すごくて、人間でいうところの聖魔法と闇魔法プラス精霊魔法の全てって感じで、多種類の魔法が使える。

 いやぁ。
なかなかのチートっぷり?だと自分でも思う。

 これはアレかな?
アゼリアが頑張ってたご褒美ってやつかな?

「ひ、姫様って・・・すっごぉーい!さっすが姫様!」

「あ、ああ。さすが俺の娘だ!」

 最初に立ち直ったのは、アマリア。
 満面の笑みで褒め称えてくれる。

 次にパパ。
まぁパパの娘だから、魔力量も多いし全魔法も使えるから、その褒め言葉は的を得てる。

 そうすると、みんな衝撃から立ち直って、私を褒めてくれた。

 別にシアンとしては何かして魔力量が多かったり色んな魔法が使えるわけじゃないけど、アゼリアとして頑張ってたのを認めてもらえた気がして、褒められるのは嬉しい。

「さっすが姫様。規格外だなぁ」

「ザギ、それ褒め言葉?」

「もちろん。僕的には最上級の褒め言葉だよ。そっかー。姫様、今度研究に協力してね」

「ザギ!姫様に無茶をさせてはいけませんよ。魔力量も多く陛下と同じだけの魔法を使えるということは、魔力暴走を起こしたときに姫様の御身が危ないということなんですから」

 メフィストにそう言われて、ザギは降参、と両手をあげた。

「分かってるって。その魔力暴走を起こさないように、研究やってるんだから。姫様に負担はかけないよ」

「シアン様も、ご自分で制御できない可能性があります。陛下か我々が一緒の時以外は、当分は魔法の使用はお控えください」

「はぁい」

 アゼリアの記憶もあるし、大丈夫だと思うんだけど・・・
 まぁ、みんなを心配させたし大人しくしとくか。
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