その転生幼女、取り扱い注意〜稀代の魔術師は魔王の娘になりました〜

みおな

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襲撃

 アザレア王国を辞して、ジェンティアナ王国に戻った。

 オーギュスト王国への対応は、パパやメフィストと打ち合わせしてから行うつもりだ。

「パパたち、いつ戻るって?」

「夜には戻って来られるとお聞きしています」

「そっか。ザギ、アマリア、今日はお疲れ様。お茶でも飲もっか」

「やった~!」

 フラウにお茶を淹れてもらい、四人(フラウももちろん参加させて)でお菓子を食べている時にその知らせは入った。

「姫様に申し上げます!現在、ジェンティアナ王国南の位置に、オーギュスト王国の者と見られる部隊を発見。まもなく我が国の王都に侵入する模様」

 人間の国は、基本的に王都の入口で検問がある。
 
 でも、それはあからさまに怪しい者や他国の侵攻に対する予防線であって、絶対的なものではない。

 まぁ、国によっては身分証明になるものがないと入れない国もあるらしいけど、少なくともアザレア王国にはそういうのはなかった。

 そしてジェンティアナ王国にも、検問所はない。

 王宮の居住区には結界が張られているけど、王都に入る者を拒む結界はない。

 必要がないからだ。

 筆頭魔術師と言われたアゼリアでも、ジェンティアナ王国の子供の魔族と同等程度だろう。

 力の差が歴然なのだ。

 それに北に位置するジェンティアナ王国は、人間の住まう国からあまりにも遠い。

 私たちは転移魔法が使えるから苦労しないけど、普通の人間は攻めてくるだけで疲労してしまうだろう。

 つまりはここにやって来れるのは、魔法使いだけ。

 転移の魔道具でもあれば別だけど、あのザギでもそれを作れていないほど、転移は難しいものなのだ。

 人間が使う転移魔法なら、個人しか転移出来ない。

 ということは、部隊といっても十数人程度だろう。

「王都にいる全員に、警戒体制を敷かせなさい。ザギ、結界石の発動を。アマリア、侵入者の様子を見て報告を」

「「了解」」

 すぐに、ザギとアマリアが部屋から出て行く。

 転移魔法は使えないけど、ヒョウのような身体能力を持つアマリアは諜報に優れている。

 そして結界石。
ザギの作った魔道具のひとつで、実はアゼリアとしての知識をザギに話して作ってもらったものだ。

 魔国の各家族に配っていて、ザギが発動の魔力を流すと、その家に結界が張られるようにしてある。

 さすがに個人個人に持たせて張るのは難しかったけど、各家に張った結界が相乗効果を持つようにザギと私で悪戦苦闘した逸品なのだ。

 私やザギ、アマリアが負けることはないと思うけど、子供たちが人質に取られたら動きにくくなる。

 え?動きにくくなるだけかって?

 別に驕るわけじゃないけど、魔族と人間はそれだけ大きな差があるのよね。
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