虐げられ令嬢の最後のチャンス〜今度こそ幸せになりたい

みおな

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二度目の人生

目覚め

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「いつまで眠っているのですか!」

 キツい叱責の声に、慌ててベッドに起き上がった。

 体が痛い。
見るとベッドはとても簡易な、木の質素なものだった。

 平民?いえ。目の前に立つ前回のラナと同じような年齢の女性は、侍女の服装だわ。

 ということは、私も侍女なのか。

「さっさと起きて、朝食を食べて下さい。片付かないんですから」

「・・・は、はい」

 慌ててベッドから降りて・・・
目の前に置かれた食事に目を丸くする。

 ベッド同様・・・堅そうなパンに、具のないスープ。それだけだった。

 噛みきれないパンをスープで流し込む。
私がスープを飲み終えたのを見ると、パンを私に押し付け、侍女は食器を持って部屋から出て行った。

 ガチャリと鍵のする音がする。

 ひとりになった部屋で、パンを持ったまま部屋を見渡した。

 窓に近づいてカーテンを開けた。
どうやらここは二階のようだ。だけど窓は五センチほどしか開かない。

 そこには鉄格子が嵌められていたから。

 質素な木のベッドに、小さな木の机。椅子すらない。

 二つある扉のひとつは、シャワーしかない浴室と、トイレ。
 もうひとつはクローゼットだったけど、中には質素で地味なワンピースが数着と下着のみ。

 部屋には鍵が、外からかけられた。
ということは、軟禁されている?

 私はノソノソと浴室へと向かった。
とりあえず目を覚そう。

 水しか出ないシャワーに、今が初夏のことに感謝する。
 冬だと凍死しかねない。
この部屋には暖炉もない。どうやって暖を取ればいいのか。

 小さな鏡に映った私は、前回見たレティーナを幼くした容姿。
 十歳に満たないくらいだろうか。
あの、神が言ったように、幼くは転生したけど、どう見ても幸せそうには見えない。

 前回と違って、パサついた艶のない銀色の髪。
 気力のない紅玉の瞳。

 骨と皮とまではいかないけど、肉付きのない体。

 仕方なく、髪を後ろでひとつに纏めた。
そのままにしておくともつれてしまう。

 風呂場に小さなタライと、ロープ。

 これ、もしかして洗濯を自分でしているのかも。

 小さな手のひらは、荒れて所々切れている。

 とりあえず、乾いていた下着を付け、タライで着ていた下着を洗う。

 夜着・・・これまた地味な灰色だったけど、汚れも汗の匂いもしなかったから、明日洗えばいいだろう。

 替えがあるようには見えなかった。

 濡れた手足を拭いて、クローゼットから出した灰色のワンピースを着た。

 茶色や灰色、クローゼットも部屋も、あまりに質素だ。

 軟禁されている私は、一体どんな立場なんだろう。

 侍女が一応敬語を使っていたことから、平民ではなさそうだけど。

 




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