虐げられ令嬢の最後のチャンス〜今度こそ幸せになりたい

みおな

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やり直しの人生

答え合わせをしましょうか

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「え、あ、それ、は・・・」

 私の問いかけに口籠るダウニー様に、父親である男爵が不審な目を向ける。

「アンジュ?殿下の問いにお答えしなさい」

「お父様・・・あの、私・・・」

 あら?意外とダウニー男爵は普通なのかしら?単に理解していなかっただけ?

 まぁ、この場合の答えは「魅了なんてしていません」よね。
 意表を突いて、「魅了したわ。それがどうしたの?」とか答えてくれないかしら。

 でもどちらにしても、アルフレッド陛下の見立てでは魅了魔法を使っているのは確実だし、どちらでもいいわ。

「ここは・・・ブツブツ・・・乙女・・・ヒロイン・・・ザマァ?でも・・・」

「アンジュ!はっきりお答えしなさい!」

「悪役・・・どこで・・・」

 うーん。
これは、ここは乙女ゲームの世界で自分はヒロインなのに、なんでこうなっているのかってところかしら?

 そして、悪役令嬢のはずのクレスト公爵令嬢がいないのに何故ザマァ展開になっているのかってところ?

 これは待ってても返答はないかしら。
答え合わせをした方が良さそうね。

「答えて下さらないのかしら?ダウニー男爵令嬢?まぁ、どちらにせよサウスクラウド陛下のお見立てでは、貴女が魅了魔法を使ったことは明白なの。だから、言い訳は結構よ」

「なんで・・・そもそも貴女、誰?あの乙女ゲームにはラウル様に妹姫なんていなかったわ!」

「アンジュ!何を言っている!殿下ッ!申し訳ございません。娘は何か混乱しているようで」

 慌てたダウニー男爵の言葉に、私は扇で口元を隠してから、頷いた。

 隠してなきゃ、口元が綻んでるのバレバレなんだもの。

 ふふっ。やっぱり転生者だったのね。

「いいわ、男爵。魔法を使混乱しているのね。それに私は公の場にもほとんど出ていないから、顔を知らなくても仕方ないわ」

 お父様やお兄様は、親の仇のようにダウニー様を睨んでいるけどね。

 そもそも、お父様とお兄様が私の外出とかを制限していたんじゃない。

 お兄様世代の人たちなんて、私の顔を知らない人が大半よ。

 お茶会はもちろん、公務にすら出ていないんだもの。

 男爵だって、顔はほとんど見たことがないはず。
 それでも玉座の後ろから現れたから、名だけは知ってる王女だと思ったんだわ。

 でも、そう。
貴女の知っている乙女ゲームには、レティーナはいないのね。

 なら、私は、この世界に転生したのかしら?

 疑問は残るけど、今はダウニー様の件を片付けましょうか。

「アンジュ・ダウニー男爵令嬢。それでは、答え合わせをしましょうか?」

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