79 / 144
やり直しの人生
答え合わせをしましょうか
しおりを挟む
「え、あ、それ、は・・・」
私の問いかけに口籠るダウニー様に、父親である男爵が不審な目を向ける。
「アンジュ?殿下の問いにお答えしなさい」
「お父様・・・あの、私・・・」
あら?意外とダウニー男爵は普通なのかしら?単に理解していなかっただけ?
まぁ、この場合の答えは「魅了なんてしていません」よね。
意表を突いて、「魅了したわ。それがどうしたの?」とか答えてくれないかしら。
でもどちらにしても、アルフレッド陛下の見立てでは魅了魔法を使っているのは確実だし、どちらでもいいわ。
「ここは・・・ブツブツ・・・乙女・・・ヒロイン・・・ザマァ?でも・・・」
「アンジュ!はっきりお答えしなさい!」
「悪役・・・どこで・・・」
うーん。
これは、ここは乙女ゲームの世界で自分はヒロインなのに、なんでこうなっているのかってところかしら?
そして、悪役令嬢のはずのクレスト公爵令嬢がいないのに何故ザマァ展開になっているのかってところ?
これは待ってても返答はないかしら。
答え合わせをした方が良さそうね。
「答えて下さらないのかしら?ダウニー男爵令嬢?まぁ、どちらにせよサウスクラウド陛下のお見立てでは、貴女が魅了魔法を使ったことは明白なの。だから、言い訳は結構よ」
「なんで・・・そもそも貴女、誰?あの乙女ゲームにはラウル様に妹姫なんていなかったわ!」
「アンジュ!何を言っている!殿下ッ!申し訳ございません。娘は何か混乱しているようで」
慌てたダウニー男爵の言葉に、私は扇で口元を隠してから、頷いた。
隠してなきゃ、口元が綻んでるのバレバレなんだもの。
ふふっ。やっぱり転生者だったのね。
「いいわ、男爵。魔法を使ったせいで混乱しているのね。それに私は公の場にもほとんど出ていないから、顔を知らなくても仕方ないわ」
お父様やお兄様は、親の仇のようにダウニー様を睨んでいるけどね。
そもそも、お父様とお兄様が私の外出とかを制限していたんじゃない。
お兄様世代の人たちなんて、私の顔を知らない人が大半よ。
お茶会はもちろん、公務にすら出ていないんだもの。
男爵だって、顔はほとんど見たことがないはず。
それでも玉座の後ろから現れたから、名だけは知ってる王女だと思ったんだわ。
でも、そう。
貴女の知っている乙女ゲームには、レティーナはいないのね。
なら、何故私は、この世界に転生したのかしら?
疑問は残るけど、今はダウニー様の件を片付けましょうか。
「アンジュ・ダウニー男爵令嬢。それでは、答え合わせをしましょうか?」
私の問いかけに口籠るダウニー様に、父親である男爵が不審な目を向ける。
「アンジュ?殿下の問いにお答えしなさい」
「お父様・・・あの、私・・・」
あら?意外とダウニー男爵は普通なのかしら?単に理解していなかっただけ?
まぁ、この場合の答えは「魅了なんてしていません」よね。
意表を突いて、「魅了したわ。それがどうしたの?」とか答えてくれないかしら。
でもどちらにしても、アルフレッド陛下の見立てでは魅了魔法を使っているのは確実だし、どちらでもいいわ。
「ここは・・・ブツブツ・・・乙女・・・ヒロイン・・・ザマァ?でも・・・」
「アンジュ!はっきりお答えしなさい!」
「悪役・・・どこで・・・」
うーん。
これは、ここは乙女ゲームの世界で自分はヒロインなのに、なんでこうなっているのかってところかしら?
そして、悪役令嬢のはずのクレスト公爵令嬢がいないのに何故ザマァ展開になっているのかってところ?
これは待ってても返答はないかしら。
答え合わせをした方が良さそうね。
「答えて下さらないのかしら?ダウニー男爵令嬢?まぁ、どちらにせよサウスクラウド陛下のお見立てでは、貴女が魅了魔法を使ったことは明白なの。だから、言い訳は結構よ」
「なんで・・・そもそも貴女、誰?あの乙女ゲームにはラウル様に妹姫なんていなかったわ!」
「アンジュ!何を言っている!殿下ッ!申し訳ございません。娘は何か混乱しているようで」
慌てたダウニー男爵の言葉に、私は扇で口元を隠してから、頷いた。
隠してなきゃ、口元が綻んでるのバレバレなんだもの。
ふふっ。やっぱり転生者だったのね。
「いいわ、男爵。魔法を使ったせいで混乱しているのね。それに私は公の場にもほとんど出ていないから、顔を知らなくても仕方ないわ」
お父様やお兄様は、親の仇のようにダウニー様を睨んでいるけどね。
そもそも、お父様とお兄様が私の外出とかを制限していたんじゃない。
お兄様世代の人たちなんて、私の顔を知らない人が大半よ。
お茶会はもちろん、公務にすら出ていないんだもの。
男爵だって、顔はほとんど見たことがないはず。
それでも玉座の後ろから現れたから、名だけは知ってる王女だと思ったんだわ。
でも、そう。
貴女の知っている乙女ゲームには、レティーナはいないのね。
なら、何故私は、この世界に転生したのかしら?
疑問は残るけど、今はダウニー様の件を片付けましょうか。
「アンジュ・ダウニー男爵令嬢。それでは、答え合わせをしましょうか?」
42
あなたにおすすめの小説
0歳児に戻った私。今度は少し口を出したいと思います。
アズやっこ
恋愛
❈ 追記 長編に変更します。
16歳の時、私は第一王子と婚姻した。
いとこの第一王子の事は好き。でもこの好きはお兄様を思う好きと同じ。だから第二王子の事も好き。
私の好きは家族愛として。
第一王子と婚約し婚姻し家族愛とはいえ愛はある。だから何とかなる、そう思った。
でも人の心は何とかならなかった。
この国はもう終わる…
兄弟の対立、公爵の裏切り、まるでボタンの掛け違い。
だから歪み取り返しのつかない事になった。
そして私は暗殺され…
次に目が覚めた時0歳児に戻っていた。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。こういう設定だとご了承頂けると幸いです。
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
王宮侍女は穴に落ちる
斑猫
恋愛
婚約破棄されたうえ養家を追い出された
アニエスは王宮で運良く職を得る。
呪われた王女と呼ばれるエリザベ―ト付き
の侍女として。
忙しく働く毎日にやりがいを感じていた。
ところが、ある日ちょっとした諍いから
突き飛ばされて怪しい穴に落ちてしまう。
ちょっと、とぼけた主人公が足フェチな
俺様系騎士団長にいじめ……いや、溺愛され
るお話です。
もう一度あなたに逢いたくて〜こぼれ落ちた運命を再び拾うまで〜
雪野 結莉
恋愛
魔物を倒す英雄となる運命を背負って生まれた侯爵家嫡男ルーク。
しかし、赤ん坊の時に魔獣に襲われ、顔に酷い傷を持ってしまう。
英雄の婚約者には、必ず光の魔力を持つものが求められる。そして選ばれたのは子爵家次女ジーナだった。
顔に残る傷のため、酷く冷遇された幼少期を過ごすルークに差し込んだ一筋の光がジーナなのだ。
ジーナを誰よりも大切にしてきたルークだったが、ジーナとの婚約を邪魔するものの手によって、ジーナは殺されてしまう。
誰よりも強く誰よりも心に傷を持つルークのことが死してなお気になるジーナ。
ルークに会いたくて会いたくて。
その願いは。。。。。
とても長いお話ですが、1話1話は1500文字前後で軽く読める……はず!です。
他サイト様でも公開中ですが、アルファポリス様が一番早い更新です。
本編完結しました!
大変お待たせ致しました。番外編も完結いたしました!
〈完結〉伯爵令嬢リンシアは勝手に幸せになることにした
ごろごろみかん。
恋愛
前世の記憶を取り戻した伯爵令嬢のリンシア。
自分の婚約者は、最近現れた聖女様につききっきりである。
そんなある日、彼女は見てしまう。
婚約者に詰め寄る聖女の姿を。
「いつになったら婚約破棄するの!?」
「もうすぐだよ。リンシアの有責で婚約は破棄される」
なんと、リンシアは聖女への嫌がらせ(やってない)で婚約破棄されるらしい。
それを目撃したリンシアは、決意する。
「婚約破棄される前に、こちらから破棄してしてさしあげるわ」
もう泣いていた過去の自分はいない。
前世の記憶を取り戻したリンシアは強い。吹っ切れた彼女は、魔法道具を作ったり、文官を目指したりと、勝手に幸せになることにした。
☆ご心配なく、婚約者様。の修正版です。詳しくは近況ボードをご確認くださいm(_ _)m
☆10万文字前後完結予定です
私たちの離婚幸福論
桔梗
恋愛
ヴェルディア帝国の皇后として、順風満帆な人生を歩んでいたルシェル。
しかし、彼女の平穏な日々は、ノアの突然の記憶喪失によって崩れ去る。
彼はルシェルとの記憶だけを失い、代わりに”愛する女性”としてイザベルを迎え入れたのだった。
信じていた愛が消え、冷たく突き放されるルシェル。
だがそこに、隣国アンダルシア王国の皇太子ゼノンが現れ、驚くべき提案を持ちかける。
それは救済か、あるいは——
真実を覆う闇の中、ルシェルの新たな運命が幕を開ける。
【コミカライズ決定】魔力ゼロの子爵令嬢は王太子殿下のキス係
ayame@アンジェリカ書籍化決定
恋愛
【ネトコン12受賞&コミカライズ決定です!】私、ユーファミア・リブレは、魔力が溢れるこの世界で、子爵家という貴族の一員でありながら魔力を持たずに生まれた。平民でも貴族でも、程度の差はあれど、誰もが有しているはずの魔力がゼロ。けれど優しい両親と歳の離れた後継ぎの弟に囲まれ、贅沢ではないものの、それなりに幸せな暮らしを送っていた。そんなささやかな生活も、12歳のとき父が災害に巻き込まれて亡くなったことで一変する。領地を復興させるにも先立つものがなく、没落を覚悟したそのとき、王家から思わぬ打診を受けた。高すぎる魔力のせいで身体に異常をきたしているカーティス王太子殿下の治療に協力してほしいというものだ。魔力ゼロの自分は役立たずでこのまま穀潰し生活を送るか修道院にでも入るしかない立場。家族と領民を守れるならと申し出を受け、王宮に伺候した私。そして告げられた仕事内容は、カーティス王太子殿下の体内で暴走する魔力をキスを通して吸収する役目だったーーー。_______________
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる