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しおりを挟む「そっか……。咲桜には、言わない方がいいかな?」
「絶対言うな。それこそ――咲桜が知るべきは、在義さんのタイミングに任せるしかないだろう」
吹雪も同感だ。降渡には知らせるけど。
「なんか……驚けないのがやだねー」
「さすがに驚いたよ」
あれ。神経図太いのは僕だけだった? 流夜は渋面だ。
「でも……ああ、だからか、って妙な納得はある」
その感覚は流夜も一緒だったか。
「だから、在義さんなのか、て」
「……うん。同感」
だから、華取在義なのだ。
「流夜さ、嘘下手なんだから、今知ったこと在義さんにバレないでよ?」
「………気を付ける」
大丈夫かな。吹雪も知らなかったけど、流夜はポーカーフェイスが出来ない。
咲桜に逢うまでが無表情か怒ってる顔が常だったから気づかなかったのだけど、表情を隠したり偽ったりすることが、こいつ出来ない。
……残念なところばかり、最近発覚している。
そういうとこ、だんだん人間になってきている、とも思えるけど。
なんてゆーかさ。お前たちは大丈夫だよ。
本棚に向き直った流夜の背中を見て、吹雪はそう呟いた。流夜なら、聞こえているだろう。
お前たちのこと、護りたいと思っている奴らが――お前たちの恋を護りたいと思ってる奴ら、案外多いんだよ?
友達の言うことの一つくらい、信じなよ?
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