月華の陰陽師1ー朧咲夜、裏の真相ー【完】

桜月真澄

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1 月の陰陽師・白桜

side白桜16

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……お迎え、ねえ。

影が、順に出てくる。その数は十から二十。

二十……三か。

姿は和服を着たヒトの形をしている。

だがまあ見事に全員、帯刀(たいとう)だ。戦う気を捨ててもいないようだな。

隠形している無炎の気配が鋭くなったのを、少しだけ手を振って制止する。

俺たちはあくまで依頼主に逢いに来ただ――

「あ~ごめんごめん、ちょっと遅れたー?」

………? 呆気に取られるほど軽い口調の声が聞こえて、無炎と、俺、一瞬固まった。

今の軽いの、黒……じゃないよな?

「おー、冬芽(とうが)―」

……とうが?

黒が上の方――木の上の方を向いて、そんな風に言った。

誰だ、と俺が黒に問いただそうとしたとき、すたんと軽い音を立てて、俺たちの前に一つの影が降りて来た。

「お初にお目にかかる。御門の主(みかどのあるじ)」

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